#03 マウンドの幽霊
忘れられない
マウンドの幽霊
夏のにおい
微かに残して
あそこで時間
止まってる
☆月島月華
大垣駅の券売機の前にはすでに松野こあらの姿はあった。こあらはわたしを見つけるなり、険しい表情で詰め寄ってきた。
「遅刻!」
「遅れるってメールしたでしょ」
「五分な! 十五分遅れるなんて聞いてへんわ! ケツバット十五回や!」
「ごめんって。それより、あんたその格好で電車乗るの?」
ロングスカートに春物のジャケットを羽織ったラフな格好のわたしに対して、こあらは中学校名の刺繍が入った大きなバックパックを背負ってDのロゴ入りのブルーの野球帽にブカブカの中日ドラゴンズのユニフォームを着ていた。
「当たり前やろ! ドラゴンズ応援しに行くんやから!」
こあらが振り向いて背番号66をわたしに見せる。
「恥ずかしいから隣歩かないでよ」
わたしはそっぽを向いてそう言った。休日お昼前の大垣駅のひと通りはまばらで、ましてや中日ドラゴンズのユニホームを着ている者など一人もいない。
「ツッキはこれな! 一回も着てへんからサラやで」
わたしの視界の隅に乱入してきたこあらが中日ドラゴンズのユニホームを渡してきた。
「嫌よ、中日ドラゴンズのユニホームなんて縁起が悪い」
わたしはさらにそっぽを向いてつーんと断固拒否を示した。
「遅刻してきた罰や! はよ、着ろや!」
こあらにそう言われるとわたしも唸ってしまう。遅刻がいけないことは理解しているから。
「もう、分かったわよ」
わたしはこあらからユニホームを受けとってジャケットを脱いで、シャツの上からユニホームに袖を通した。背番号は73。
「‥‥‥73って誰?」
わたしがそう尋ねると、こあらは後ろで腕を組んで下手な誤魔化しで改札口へ進みだした。
「行くやで」
わたしはジャケットをショルダーバックの紐にかけて、こあらを追いかけた。
「ちょっと、誰なのよ。なんか変なことしてるんじゃないでしょうね」
「やってへんわ! アホ! ボケ!」
唐突な暴言にわたしはムッとして言い返す。
「はあ? 着たくもない中日ドラゴンズのユニホーム着てあげたのになんでキレてんのよ」
こあらは歩きながらわたしをジロリと睨んだ。
「そこは『あかんすよ』やろ」
どうやらお決まりの文句があったらしい。月島先生がこあらのことを『日本語が通じない』と言っていた理由がよく分かった。
そして、わたしとこあらは電車に乗った。もちろん、中日ドラゴンズのユニホームを着ているのは私たちだけだった。
名古屋行きの電車の座席に揺られながら、わたしは向かいの窓を流れる風景を見つめていた。
窓の手前では、幼い男の子が「レゴランドなんか嫌だ! ナガシマスパーランドがいい!」と泣いていて、それを母親が「しょうがないでしょ。レゴランドの割引券しかもらえなかったんだから」と諭し、父親が「確かにレゴランドは定価では高いけど、割引券なら半額なんだぞ。我慢しろ。父さんもレゴランドで我慢してるんだから」と説得していた。
わたしの隣ではこあらがスマホに釘付けになっていて、両耳にイヤホンをしている。
スマホの画面には中日の二軍戦が映っており、こあらはひざに置いたスコアブックに器用に鉛筆を走らせていた。
わたしは改めて自分の手にあるメモ書きを確認する。これは、電車に乗る前にこあらから渡されたもので、中日ドラゴンズの応援歌の歌詞が記されていた。
どうやらお母さんから譲り受けたチケットは、ドラゴンズ外野応援席のチケットだったらしく、こあらはわたしも応援できるようにと気を利かせて手書きのメモを準備してきた。
台本を覚えることが得意なわたしは渡された歌詞を全て覚えて暇を持て余していた。昨晩、眠る前、電車の中でこあらと上手に話せず気まずい雰囲気になるのを想像していたが、彼女はマイペースに「なんで一軍で使わんねや!」と隣でブツブツぼやいている。
名古屋に近づくにつれて車内は人が増えてきた。わたしは首からぶら下げた加湿器ペンダントのスイッチを入れた。
いまだ車内で中日ドラゴンズのユニホームを着ているのはわたしたちだけだが、恥に慣れるのも芝居の練習だと思って我慢した。
名古屋駅に到着して、そのまま駅ホームを移動して久屋大通方面の電車に乗って、ナゴヤドーム前矢田に到着する。改札口を抜けると、中日ドラゴンズのグッズや写真が展示されていた。
「ドラゴンロード」
歩きスマホのこあらが言った。ここまで来ると、中日ドラゴンズのユニホームを着てないほうが珍しい。わたしはようやく居心地についた気分になった。
バンテリンドームのゲート7を通過して、ライト側の外野席に腰を落ち着かせる。
わたしは中日ドラゴンズの試合なんかガラガラの閑古鳥だと想像していたが違った。すでに外野スタンドはほとんど埋まっていて、応援団の熱気が伝わってきた。
わたしはバックからマスクを取り出そうとした。人の熱気は嫌いだ。細菌が空気中にウヨウヨいる気がしてならない。しかし、マスクを取り出す前にこあらから「これ頼むわ」と応援バッドを渡された。
「自分でやりなさいよ」
わたしはそう言ってこあらに応援バットを押し返した。
「わいはスコアつけんのに忙しいんご」
こあらがぐいっと応援バットを押し付けてきた。わたしもさらに押し返そうとしたが、場内アナウンスの声に手が止まる。
『本日の始球式は昨年度、日本声優大賞新人声優最優秀賞を受賞された羊モ子さんです』
内野席から、わっと声があがって中日ドラゴンズのユニホーム姿の若い女性がマウンドに走ってきた。
わたしは羊モ子という声優を知っていた。最近、流行りのアニメにやたらと出演しているわたしよりも下手な声優だ。外見だってわたしのほうが可愛い。
羊モ子はマウンドにあがり、手を振って一礼をしてから、ボールを投げた。
ボールはワンバウンドでキャッチャーミットにおさまって、赤ヘルのバッターが遅れてスイングをした。
『羊モ子さんでした! ありがとうございました』
場内アナウンスとともに、羊モ子は恥ずかしそうに手を振りベンチに戻っていく。
「なあなあ」
隣のこあらがわたしの袖を引っぱった。
「なによ」
わたしは仏頂面で答えた。声優のタレント活動は嫌いだ。アイドルになりたい奴は芝居なんかするな。
「声優になったらウチでも始球式やれる?」
こあらはまっすぐとマウンドを見つめていた。外野席から見えるマウンドは小さくて果てしなく遠い。
わたしは羊モ子ぐらいの声優でもやれるのなら、とこう答える。
「やれるんじゃない?」
こあらは目を細めて時を止めたようにひとすじだけ涙を流した。
わたしはその涙の意味が分からず、触れられなかった。
「こえしば部、はいってもええで」
「いや、チケットもらった時点で入部しなさいよ」
「おーん」
そして、試合開始。一回表の攻撃をあっさりと抑えて、一回裏中日ドラゴンズの攻撃。
───いざ〜ゆけ〜ドラゴンズ〜
ライト側の外野席が一体となってリズムを声にのせる。
わたしは喉を無駄にしたくなかったので、適当に声をだして応援バットを叩いた。そうしたら、隣のこあらが肘でこ突いてきた。
「声ちっちゃいわ! もっと本気で声だせや!」
わたしは『声が小さい』と言われたことにイラッとした。声量が小さいと言われるのは、芝居が下手だと言われるより恥ずかしい。何故なら、声のデカさだけなら誰でも鍛えられるからだ。同じ意味で、息が続かないと指摘されるのも肺活量なら誰でも鍛えられるので恥だ。
わたしは外野席で一番の大きい声で初回ドラゴンズの応援歌を声にだした。
一瞬、外野席の視線がわたしに集まった。当然だ。声のでかさでも誰にも負ける気がしない。
「やるやんけ」
こあらがそう言って、わたしよりもでかい声で応援歌を声にした。
わたしは驚いて、「でか」と言った。
「野球部なめんなや」
こあらがドヤってきたから、わたしも負けじと大きな声で応援歌を口にする。マスクのことなど忘れてしまっていた。
「今日は勝てそうや!」
こあらがあまりにも嬉しそうにするから、わたしも調子にのって応援に熱を込めてしまった。
九回裏 8−0 中日ドラゴンズビハインド
「全然、勝てそうじゃないじゃない!」
「おーん‥‥‥」
わたしとこあらは席に腰を落ち着かせて、すっかりと疲れきっていた。周囲のドラゴンズファンも同じようなものである。ところどころ空席も目立つ。
わたしは浮かれた熱を冷ますためにこあらにこんな提案をする。
「バッターの心情をアテレコしない? もちろん、即興で。うまかったほうの勝ち」
即興劇、エチュード。台本があって、映像があって、ボールド(セリフのタイミング)がある声の芝居で即興劇をする機会なんてほとんどないが、芝居の練習にはなる。
わたしは一時期、どうしても動物が人間の言葉を話すことに納得ができず、アニマルプラネットを繰り返し再生して、ライオンからサメからコブラからイギリスの冒険家ベア・グリスまで、即興でアテレコをして動物の気持ちを理解したことがある。
「おーん」
こあらの返事を聞いて、わたしは唇をなめた。
「じゃあ、わたしからね。お手本、みせてあげる」
野球選手のことは知らないけど、今からするのはただの芝居だ。だいたいでいい。説得力を嘘つくのが芝居だ。わたしは気配を消して、五番バッターに意識を集中する。
さっきまで騒がしかった外野席から音が消えて、わたしはバッターボックスに立っているという錯覚に身を委ねた。
「八点ビハインド、見せ場なし、山場なし、いいとこなし」
バットを構えて、呼吸を整える。ピッチャーが振りかぶって腕を振るう。ボールが向かってくる。
ズバン、とボールはキャッチャーミットに吸い込まれた。内角ギリギリストライク。バットは動かず。
わたしは首を横に振って、バットのグリップを握り直す。
「くそ、前の打席はボールだったろ」
続いて一球外れてボール。野球選手の悔しさを表現することは、野球を知らないわたしには難しい。しかし、『悔しい』というイメージは別の何かで補うことができる。
例えばそう、中学一年の時、インフルエンザでこえしばの大会に出場できなかったあの悔しさ。
あの悔しさと、四打席凡退のプロ野球選手の『悔しい』はきっと同じである。
「内角のストレートを打つ、絶対打つ、外れても打つ!」
わたしは応援バットを握りしめ、腹に力を込めて言った。額から汗が流れて、頬を伝ってアゴの先からぽたりと落ちた。
「ここっ!」
ゆったりとしたカーブがど真ん中に収まった。
タイミングを取り損ねた、わたしと五番バッターは体勢を崩して、そのままお尻から崩れ転んだ。
「‥‥‥そこは打ちなさいよ」
わたしは観客席に座り直して、隣のこあらに口にする。
「どう? わたしの即興劇は。完璧にバッターの心情を表現できていたでしょ」
こあらは渋い顔をして首を横に振ってみせた。
「全然、あかんな。緊張しすぎや、それじゃあ打てへん」
「はあ? 即興劇の勝負なんですけど。まあ、いいけど。次、あんたの番ね」
わたしは頬杖をついて、バッターボックスで構えた六番バッターに注目する。隣からこあらの声がボソボソと聞こえてくる。
「ふぅ‥‥‥っしょっと」
こあらの芝居は打者の動きに合わせてリアクションを入れるところから始まった。
ピッチャーが振りかぶって投げる。ゆったりとしたカーブが低めに決まる。
「うおっ、カーブ調子いいな。タイミング合わへん」
こあらの芝居にわたしは「なんでエセ関西弁なのよ」とツッコミを入れる。
二球目、全く同じコースにカーブが決まる。
「はぁ‥‥‥オープン戦から調子あがらへん。二軍はイヤやな」
三球目、ストレートが抜けて外角高め、キャッチャーミットに弾かれる、ワイルドピッチ。
キャッチャーがすぐに反応してボールを掴む。
「くっそ、走ればよかった。三振ゲームセットは印象悪いなあ」
こあらが席から立ち上がり、熱を込めてこう口にする。
「このまま終われへん! ここは‥‥‥セーフティバントや!」
そう言ってバントの構えをするこあらに「スリーバントなんてするわけないでしょ」とわたしは呆れて言った矢先、六番バッターは腰を低く落としてバントの構えをとった。
しかし、ピッチャー渾身のストレートは抜けて外角高め。反応できなかった六番バッターはバットを戻すことが出来ず、空振り三振、ゲームセット。
わたしがあまりにも後味の悪い終わりに唖然としていると、こあらが勝ち誇ったようにこちらに顔を向けた。
「わいの勝ちやな!」
「はあ? どこがっ!」
「バント予想当てたやろ!」
「いや、即興劇ってそういうことじゃないから」
「なんやそれ!」
わたしはロングスカートを払いながら立ち上がって口にする。
「ねえ、声の芝居が下手な奴ってどういう奴か知ってる?」
こあらは納得のいってない顔して、首を傾げた。
「声が小さい奴よ。声が小さい奴はどんなに技術を磨いても、絶対に上手くならないの」
こあらが「おーん?」と理解してるのかしてないのか分からない反応をする。
「だから、こあらは声の芝居できると思うよ。わたしより声がでかい奴、初めてだもん」
帰りの電車、わたしとこあらは大きな声で中日ドラゴンズの悪口で盛り上がった。
‥‥‥ちょっとだけ楽しかった。
☆月島月華
翌週、同じクラスの中田紀子に「こえしば部、今日から活動するから」と肩を叩くと、紀子は「ウェイ? わたしはまた辞められないんですか」と意味不明な供述をしてきた。
「はいはい、放課後ね」そうわたしが突き放すと、「呪い‥‥‥これは呪い」と長い髪をフードに隠した紀子がボソボソ呟いていたので無視をした。
そして、放課後。わたしは紀子を連れて、二つ隣の一年A組の教室に訪れる。そこには刈り上げの入ったベリーショートの松野こあらがいて、退屈そうにあくびをする。
「間抜けな顔して。今日からこえしば部やるんだから、気合いだしなさいよ」
わたしはそう言って、こあらの肩を小突いた。
「おーん、ツッキ。もうあかんわ」
こあらがしょぼしょぼと力を失くす。
「中日ドラゴンズが駄目なのは今に始まったことじゃないでしょ」
わたしは腑抜けた紀子とこあらに不安しか覚えないが、それでも声の芝居が学校でもやれると思うと、高揚を感じずにはいられない。
すぐして、一年A組の教室に月島先生が二人の女子生徒を連れてやってきた。
「残念ながら、一年生が三人入部してきたのでこえしば部は今年も活動することになった」
月島先生は開口一番でそんな不満を言って、さらに続ける。
「活動方針とかいろいろあると思うけど、とりあえず三年生から自己紹介しよっか」
月島先生に促されるように、セミロングヘアーのおっとりとした顔たちの女の子がわたしたち一年生へ語りかける。
「三年の平村優乃です。一応、部長になると思うんですけど。月島さんとか紀子ちゃんの方が全然上手いし、受験勉強とかあるし、わたしはみんなの手助けができたらいいなって思います」
しんと静まり返る教室。わたしは紀子に「知ってるの?」と問いかける。
「わたしが中学一年の時のこえしば部の部長が平村先輩でした」
紀子がそう答えると、優乃が「紀子ちゃん、久しぶり」と小さな声で言った。
「部長もお元気そうで何よりです」
紀子がぺこりと頭を下げる。優乃は居心地悪そうに愛想笑いで返した。
続いて、前髪を上げた金髪ロングヘアー、季節外れに日焼けした肌色、長いマスカラのギャルが元気よく手をあげる。
「はい、真田芹那っていいまーす。二年でーす。セリナは先輩とか後輩とか気にしない系女子なので、気軽に話してくれたらなーって思いまーす」
真田芹奈が自己紹介している間、ずっと気になっていたことをわたしは口にする。
「その、足に巻いたぶっといギブスはなんなの?」
芹奈は「あーこれ?」とコンコンとギブスを自分で叩いて続ける。
「最近、家の階段から落ちちゃって複雑骨折しちゃったんだよねー」
「練習できんの、それ?」
わたしがそう言うと、
「ぼちぼちでんな〜」
と、ピースサインで返してきた。
わたしは月島先生を睨みつける。先生は「だから言っただろ」と表情だけで伝えてきた。
「あの、最後に自己紹介するとハードルが上がってしまいそうなので、わたしから‥‥‥一年の中田紀子です。わたしも全然、上手くないので皆さんの邪魔をしないようにしますから」
紀子が聞き取りやすい日本語で自己紹介をする。わたしは「紀子は上手いでしょ」と口にすると、何故か三年の優乃がうんうんと頷いた。
こあらが気だるそうに立ち上がって、不貞腐れた声色で口にする。
「二番投手、松野こあら‥‥‥んご」
わたしは「野球は諦めなさいよ」とこあらに言ってから自分の紹介をする。
「月島月華です。できれば、今年の夏にでも全国優勝したいって考えています。よろしく」
なんとなく嫌な視線がわたしに集まった気がした。
月島先生が「まあまあ」とわたしに集まった注目を解除させて続ける。
「月華の言いたいことも分かるけど、まあこんな感じの部活だからな。来月、練習試合を組むよ。それ次第で部活の方針決めようか」
わたしは湧き上がる鬱憤を飲み込んで、月島先生に問いかける。
「練習は?」
「う〜ん‥‥‥優乃は塾あるし、芹奈は病院あるし。わたしも四月は忙しいし。放課後、ここの教室は使っていいから、月華と中田でこあらにこえしばのなんたるかを練習試合までに教えてやってもらおうか」
月島先生が当然のように言った。わたしはすかさず反論する。
「わたしと紀子の練習は?」
「う〜ん‥‥‥マジでお前らに教えることなんかないんだよなあ」
すると、わたしの隣で成り行きを見守っていた紀子が声をあげる。
「わたしは月華さんと違って、教えられることたくさんあると思います!」
「だったら、月華に教わるといい。っても、ウチの姪っ子は誰かに教えるなんて器用なこと出来ないんだけどな」
「なにそれ、馬鹿にしてる? 教えるとか余裕だし」
わたしは不機嫌にそっぽむいた。
「じゃあ、こあらに教えてやってくれ。こあらもせっかくこえしば部に入部したんだから、練習試合まで頑張ってみようか」
「‥‥‥おーん」
こうして、白真弓商業高校こえしば部は廃部の危機を脱して練習を開始するのであった。
もし、声優になりたいと思っている人がいたら、とにかく大きな声を出す練習からはじめてみてください。慣れてきたら、声の音量じゃなくて、声の音質を気にしてみてください。音量と音質は別物ですが、音量が大きいと音質の幅が広がります。このことは、マイクや収録環境ではやれない声優の技術です。