断片
まだ 第三の目と呼ばれるあたりが
ジンジンと感じる。
その時
・記憶の片隅に あった 一つのピースが
頭に浮かんできた。
「ジュリア・・・・・眉間の少し上の当たり
ここよ・・・」
ヨガのインストラクター
タムは ジュリアの額に人差し指を添える。
「このあたりに 気を集中させるの・・・
考えるのではなく
感じるの・・・・・
ほら リラックスして・・・・
深呼吸も忘れずに・・・
肩の力を抜いて・・・・
さあ・・・
楽にして・・・
感じるでしょう・
このあたりに力を・・ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・・・
〘 アニキ・・・・もう良いだろ?
・こいつを喰っちまおうぜ・・・ 〙
〘 まだだ ・・・・
奴等がここまで来るか確かめてからだ〙
ーーーーーーー誰・・・・・誰の声・・・
〘 奴らの装備を見たろう?
あれは ガラクタだ・・・
そんな奴等に俺達は追跡出来ない・・〙
〘 慎重に行く・・・・
もし 奴等と手を組んでたら・・・
ここまで来た意味が無い・・・〙
〘 ・・・・ちっ・・・わかった・・・
朝まで奴等が来なかったら ・・
こいつは 俺が喰らう・・・
いいな アニキ・・・・・〙
〘 好きにしな・・・・〙
アニキと呼んだ奴は 木に吊らされた男を見る・・
その瞳に映ったのは
木に 吊るされたジムの姿だった。
ジム・・・・・・・
でも・・・・
どうして・・・
意識が ジムから遠ざかって行った。
「できたでしょう・・・・ジュリア
今 貴女の意識は
私とシンクロしてる・・・・
今見てるのは 他人の目を通して 見てる世界よ
おめでとう ジュリア!!」
ヨガ先生タムは ジュリアの身体を抱きしめた。
『タム先生・・・・・・・』
ジュリアは目を開ける。
『おかえりジュリア…
ヨガ先生の事を思い出したのか・・・』
『ヨガ先生・・
・あの人が・・・
タム先生・・・・
笑顔の素敵な先生ね・・・・・・・』
『そうだな ・・・
いつも彼女は 笑顔を絶やさなかった』
だけど・・
私は・・
タム先生の笑顔が
怖かった・・・
なぜだか 分からないけど
彼女が・・・
怖かった・・・・・
『それで いい案でも浮かんだか?
ジュリア・・・』
『いい案は浮かばなかったけど・・・
見えた・・・気がした・・・・』
『何がだ?』
『奴らの・・・・・・考えよ・・・
さっき言った 言葉を撤回する。
奴らは 私達に警告した訳じゃない・・・・
私達に
追跡能力があるのかを確かめたの・・』
『何の為に?』
『そこまでは 分からなかった・・・』
『そうか・・・ところで・・
一つ気になってる事があるが・・
なぜ 奴等と呼ぶ?』
ダーンは ジュリアを見て理解した。
『そうか・・・見たんだな
もう一人の怪物を・・・・』
ジュリアはコクリと頷いた。




