いる
あれから・・・
会話のないまま目的地である
問題の橋付近に到着した。
橋は外灯に照らされ
その無惨な 姿を晒していた。
カイリの言う通り 橋は中腹辺りで崩壊していた。
そのまま行こうとするダーンを呼び止めた。
『手ぶらで行くつもりか?』
ジュリアは ダーンの獲物を見せる。
『こんな物をいつの間に用意した?』
『じゃあなぜ この車を選んだ。』
『座席にキーが置いてあったから・・
まさか・・ジュリアが!?』
『そうよ カイリの手にネックレスが
握られているのを見て
用意した。』
ダーンは トランクから 獲物を取り出す。
少し前 農場で働いていた時 の事を思い出し
それをヒントに ダーン使用に作りかえた。
それは 刀のように殺傷能力は低いが
大ダメージや 部位破壊に適した武器だった。
それを両手左右に装着した。
怪力の持ち主らしい ダーンならではの武器だ。
そして・・・戦姫ジュリアは
爪のグローブ装着した。
彼女は 素早い動きと 多彩の打撃が主流で
爪グローブを 装備した彼女は指先一つで ゾンビを倒し 超エコ型の戦士だ
身支度を整え 暗視ゴーグルを頼りに
橋のたもとをおりて行く・・・
『おい見ろよ・・・ジュリア
この数値・・・
奴等はそこら辺にゴロゴロいるぞ・・
ガスマスクがなければ 鼻が潰れていたぜ。 』
『確かに・・・奴等はゴロゴロいるが
みんな倒れている。
どう言う事だ・・・・』
ジュリアは ゾンビが倒れている川原に近ずく
『おい待て ジュリア・・・・・』
あとを追ってきたダーンも ゾンビの骸を見て絶句した。
『なんだこりゃ・・・・・
此奴らみんな爆死や 転落死じゃあねぇ』
『素手だ・・・・・・・
しかも皆一撃で粉砕している・・・』
ジュリアは陥没跡を見ながら言う。
『こいつは 相当な 化け物がいるぜ・・』
『私以上のスピードで
ダーン以上の破壊力を待ち合わせてる
『ゾンビの殺られ方から見て
こいつは単独犯の仕業だ。』
ダーンは 扇型に倒れた骸達を見ながら言った。
『しかも・・・・ボクサータイプと見た。』
二人はファイリングを終えると
今度は 痕跡を辿り追跡を開始した。
『どう思う ジュリア?
敵は化け物だ?』
『奴の印を追えば
おのずと答えは分かる・・』
『ジュリア・・お前は
この状況を楽しんでるのか・
戦姫 として
俺もだ 身体が震えて来たぜ・・・・』
その言葉通り
ダーンの身体は喜びに満ちていた。
そして
ジュリアが足を止める
『どうした・・・・ジュリア・・・・』
『静かに・・何か気配を感じた・・
何かが いる!!』
ジュリアは気配を探る
シユゥーーーーーーーーーーッ!
ジュリアの目の前を何かが通り過ぎて行く・・・
ジュリアの向く視線の先にはダーンが・・・!?
『・・・・・・・・ダーーーーン・・・ッ・・!!』
ジュリアの叫びに反応して
何かがダーンの目の前に姿を現した。
その事で行動が狂ったのか
ズドーン!!
その何かは ダーンの鍛えられた胸板を蹴り飛ばし
また姿を隠した。
胸板を蹴られたダーンの巨体は大きく仰け反り後方に倒れる。
『ダーン・・・大丈夫か・・・・』
ジュリアが駆け寄り ダーンの身体を揺するが
反応がない
ダーンの口元に耳を当てるが・・・
呼吸をしていなかった。
『ダーーーーーーーーンッ!!
目を・・覚ませ・・・・・』
ジュリアは 呼吸の軌道を確保し
心臓より離れた位置に手を当て
押すを繰り返す。
『ダーン・・・死ぬな・・・・・・・
死ぬな・・・・
ダーン・・・・!!』
ゲホッ・・・・・
クハッアッ・・・・・・・!!
ダーンは大きく噎せながら 息を吹き返す。
『戻ったかダーン・・・・!!
しっかりしろ・・・・』
『ジュリア・・・・・・ハッ!?』
ダーンは すくっと上半身を起こし
『化け物は・・・彼奴は・・』
ダーンは辺りを探る。
『気配は消えた・・・・・』
『君が追い払ったのか?』
ジュリアは頭を振る。
『気配を感じるだけで精一杯だ。』
『君でさえ・・・追えない・・
正真正銘の怪物だな・・・』
『あぁ・・これは 奴からの警告かも
これ以上・・・・進むなってね・・』
ジュリアは 怪物がいるだろう
その先を見ながら言った。




