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Struggle Struggle Struggle  作者: ジャンリンD
第3章 デストラクション
38/39

捨て身

《どうしたのティカー・・・・


えっ・・!?


ノエルの目が見開き 一瞬



鬼面形相になる



《そう・・


あたしを騙すなんて・・・


やるじゃないか・・・》


ノエルは 小さな溜め息を吐くと


ゆっくりと立ち上がり


運転席の後ろ辺りまで歩いていく。



《どうせ 初めから


あたしを隠れ家に連れて行く


つもりなかったんでしょ・・・


ほんと ・・喰えない女ね・・・



ノエルは 拳を握ると



ダーン!!



荷台の壁を叩いた。



「どうした・・トイレか?



《今直ぐに 車を止めなさい》



低音で 感情の無い声でノエルが言うと




「ちっ・・もう気がついたか・・・・」



ダラは 気にせずトラックを走らせる。




ダーン ダーン ダーン・・・ダンダン





《もうわかってるの はやく車を止めなさい♪



今なら 楽に死なせてあげるから♪



抵抗するなら お仲間が空から



ダイブする事になるわよ。》





仲間が空から・・!?



ダラは ブレーキを強く踏み込む



キィキキキ・・・・・・・・




タイヤが悲鳴を上げながら止まった!



《うんもう・・・もっとゆっくり止まりなさいよ・・・



大事な顔が傷つくじゃない・・


もう・・・・》




ノエルは不機嫌そうに 運転席のダラに言う。



《ねぇ・・・聞いてんの・・》


ノエルは ほほ笑み


壁に手を添える。



 ズドーン!



ズシュッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ノエルの手より飛び出した触手のような蔓は


箱車の壁を突き破り


ダラが座る運転席を貫いた。



《くっくくく・・・・・・


ほんと・・


あの女と同じで頭にくる連中だよ・・・》



ノエルは 壁から手を離し




口元つり上げるが



その唇は怒りに震えていた。



《ほんと・・・・・感に触る連中ね・・》



ノエルの目が 憎しみに染まった。




「こちらダラ・・・・・聞こえるか!」



ダラは トラックを捨て その場から走り去っていた。



「こちらジャン・・・何があった。」



「ジャン・・・


その機体は狙われている・・・警戒しろ・・・」




「なに・・・・なにに狙われている?」



「分からない・・・だが警戒しろ・・・



この少女は 機体の事を知っ・!?




ダラは 違和感を感じ立ち止まる



「どうした・・・ダラ・・・」



ジャンは ダラの応答を待つ



「変な音が聞こえた・・・


それに・・・空気が・・


あたたかくなってきた・・」




「ダラ・大丈夫か・?」



「あぁ今のところはな・・・!?」




ドムン ドゥムン ドムン・・・・・・



ボコボコボコボコ



ペコン!!



アルミの箱車が歪に膨らんだり凹んだりと繰り返し



最早原形をとどめていなかった。




ドゴーーーーーーーーーン!!



箱車は内側から押し切られ 八方に裂けた。




「お ・・・・・


俺は あんな化け物を運んでいたのか・・・」



ダラは絶句した。




少女の身体のあちこちから


蔓の様な触手が伸びユラユラ蠢いていた。



「団長は よくあんな化け物と戦っていたな・・


あんなのがいたら作戦が失敗しても


無理はない・・・



ダラは 走って その場から逃げ出した・・・




「団長 あとは・・・団長だけです・・」


オスプレイから ロープが垂らされ


朱雀は ロープに付いたカラピナをつけると


ロープを何度も引き合図を送る。


すると ロープは直ぐに引っ張りあげ


朱雀の身体は見る見るうちに上空に上がって行く



『考えが甘かった・・・・・


あんな怪物がいたとは・・』



朱雀は遠ざかる 街並みを見ながら落胆した。



すると朱雀の目に


ビルの壁をクライマーの様に


登って来る怪物の姿が見えた。



『くっ・・ジャン・・聞こえるか!!


機体を上昇させろ!


怪物が この機を狙っている・・・』



「了解・・・・」


ジャンは直ぐに 機体を操作し 上昇させる。



だが それに気がついた 怪物は 物凄いスピードで



ビルの壁を駆け上がり屋上に到達すると


物凄いスピードで床の上を走り出した。




『まさか・・・あの距離を跳ぶつもり



朱雀はカラピナを外すと 全身を使って


ロープを振り子の様に振り出した。



怪物は 上昇する機体に向かって


カエルの様に高く飛び上がる。



大きく揺れるロープを


怪物に近づくタイミングで手をはなし



膝を抱え そのまま後回転をしながら飛ぶ



怪物は 朱雀に向け大きな爪を突き出す。



『私ごと 機体を落とすき


でも


落ちるのは あなたよ・・・・』


朱雀の指にはピンが握られていた。



大きく弧を描いた 閃光手榴弾は


怪物の目の前で 弾け強い光を放った。



突然明るくなった事で オスプレイの団員達が


騒ぎ出すが



ただ一人 宮原だけが 笑っていた。



『早々御守りの御利益があったな・・・



ほんと 乗る直前に渡して置いて良かったぜ・・



ふふふっ・・イッ・・ふふふっ・ててっ



宮原は 痛笑いした



グギギギィ・・・・・・・・!!




視覚を奪われた 怪物は 長い手で顔を覆う



『終わりよ!!』



朱雀は 腰から二頭の短刀を抜き



悶え苦しむ 怪物の肩に膝から着地すると



怪物の背中に二頭の短刀をクロス式に突き立てた。


ギギィ・・・・・・・・


怪物は 痛みで背中を伸ばすと



彼女は 短刀から手を離し


『これは君への餞別だ 』


朱雀は 短刀を飛び越えざまに ピンの抜かれた 手榴弾を クロス式に突立つ短刀に向け投げると


怪物の背中の上で前方回転し


立ち上がり座間に


怪物の腰を蹴り


両手を広げながら


地上に向かって


ダイブした。





シューーーーーーーーーッ



空を急降下し



身体に 強い空圧を受ける事で


朱雀の忍者スーツから


何かが飛びだし


彼女は


ビルの合間を縫って


飛行する



まるで ムササビのように・・・



『忍法ムササビの術ってね!』



その直後



ドッゴーーーーーーーン///



朱雀は 背中越しに爆音を聞いた。


少し離れた場所で


ノエルは


二発の打ち上げ花火を見を目撃した。



《えっ・・・


私のアンダーティカーが・・・


また・・殺られた・・》



ノエルは 身体をワナワナと震わす。



《本当に・・・なんなのよ彼奴ら・・・

特に・・・あの女・・・


絶対に許さない・・・・》



ノエルの怒は頂点に達し


黒かった髪は見る見るうちに変色して行く


遂には 体から伸びる蔓の様に


髪の色は緑色に変わった・・・


《はぁーっ……残念……

これから面白くなるのとこだったのに………》


ノエルは空気の振動を読み通り 引き際を悟る。


《それにしても……完璧な計画だったのに……

どうしてわかったんだろう……

こんな事なら あの子達を連れてこれば良かった……》


ノエルは 通り過ぎる戦闘機を見ながら呟いた。


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