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Struggle Struggle Struggle  作者: ジャンリンD
第3章 デストラクション
36/39

大根役者

『どうするつもり・・・』



《静かにしてな・・》


少女の言葉と同時に


宮原が悲鳴をあげる。



《今度は 本気であの男の頭を踏み潰すよ♪》


少女はドスの効いた口調で言う。




《・・・聞こえてるわ


今はT通りの交差点辺りの


雑居ビルに隠れているの・・》



少女は 声色を変えて言う。



「怪物は近くにいるかい?」



《・・・見当たらない・


だけど


怒ったアルパカの様な


擬人化した怪物に


追われているの・・・早く助けて・・》




「・了解した・・・



いま無線機の発信装置で君のいる場所を特定した。



いまいる場所から 左に向かって進むと


S通りに着く


そこまで来れるかな?」




《S通りなら ここからすぐね・・・直ぐに行くわ》



「なら到着したら 連絡してくれ・・


迎えに行く。」



《了解!!》



「あっ・・・それで・君の名前は?」



《どうして?


そんな事を聞くの?》



「君を呼ぶのに困るから・・」


少女は少し考え



《ノエルよ・・・天海 ノエル・・》



「そうかノエルか?


良い名だ。



《それで貴方をなんと呼べばいい?




D(ダラ)でいい・・」


《ダラ・・・変わった名ね?》


「ダラダラしているから そう呼ばれている・・



じゃあノエル また・・・連絡を待つ」


ダラがそう言うと通信は終わった。



《デートに遅れる訳には行かないから・・》



ノエルは そう言って 手を朱雀に向け翳す


すると、掌から 蔓の様な物が


朱雀の方に伸び 両足に絡みついて行く。



『なに…これは・・・』


朱雀の足に蔓が絡み付いていく


《貴女達の相手は あとでね♪》


ノエルは 朱雀に向け微笑する。


ドスッ!!!


朱雀の腹部にくい込む程の鋭い膝蹴りを打ち込む



『うぐっ・・』


朱雀の身体は 宙に浮き上がる程強烈で


身体がくの字に折れ曲りながら 地面にと落下した。



『やめろーーーーッ!!』


怪物に頭を踏まれた 宮原が絶叫するが


その声は虚しく響き渡る。



無理やり立たされた朱雀に



ガキッツ!!



ノエルの膝が 朱雀の顎にクリンヒット!!



朱雀は 反り返りながら 後ろに倒れた。



《なぜ 彼女を心配する・・・・


彼女はお前を 見捨てた・・・》


ノエルは腰に手を当て 前屈みになりながら


上から宮原を見下し煽る。



『彼女の言う通りだ・・・


俺が 彼女の邪魔をしなければ


最小限の被害ですんだ・・・


俺の命一つですむなら 俺は喜んで犠牲になる・・・』



《格好つけても 今の貴方は 私よりも痛い


ゴールデンラズベリー賞候補よ!》


ノエルは拳を握り感情を込めて言う。



《お前も 後だ。》


ノエルは宮原にもニヤリと笑う


すると 宮原の頭を踏んでいた怪物アンダーティカは


頭から足を退かすと


今度は 宮原の足を踏みつけた。


ガキッ!!


『うあああぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁあ』



宮原は足を押さえながらのたうち回る。



《あまり声をあげないでよ


奴等(ゾンビ)を呼びよせちゃうから》



ノエルは 苦しむ宮原を見下しながら言う。



《また後でね♪ ばいちゃー♪》


軽く手を振る。



《ティカー…あなたは 隠れて私のあとをついて来なさい。》



少女は 後ろで手を組み


スキップをしながらS地区に向かって歩いて行った。




数分後・・・・・



『くそっ・・・・俺が・・・


俺がチャンスを逃した・・』


宮原は ほふく前進で 朱雀の元に進む



『大丈夫か・・・』



朱雀に声を掛けながら ナイフを取り出し



『おい・しっかり・・・』



宮原は 苦悶の表情を浮かべながら


倒れた朱雀の足元に絡みつく


蔓をナイフで切り裂いていく



『これでよし・・・あとは・・・』


胸ポケットから 手錠の鍵を取り 彼女の背後に回る



『すまない・・・・


俺の歪んだ正義が 弱者を勝手に


被害者に変換してしまった・・・』




彼女を繋ぐ手錠を取外した 宮原は力尽き寝そべる。




『おい・・・


あれぐらいの膝蹴りでおしまいかよ・・』



横になる宮原は天を見ながら言う。



『くぅ・・効いたよ・・・


あれは少女の蹴りじゃないよ・・・』


朱雀は顎を押さえながら上半身を起こす。



『生きてたか・・・』



『あんたも だいぶやられたねぇ・・・』


宮原の折れ曲がった膝を見ながら言った。



『ふぅ・・・ふぅ・・・


どうやら ・・・俺が間違ってたようだな・・・』



『そのようね・・


そして・・・仲間にも危険を及ぼした・・・』


朱雀は 立ち上がる。



『勝機はあるのか・・・・・・』



『今は無いね・・


ただ 仲間を救うのが先決だ・』


朱雀は そう言いながら 懐から何かを取り出すと



手を天に向け翳し



引き金を引いた。



バシューーーーーーーーーーーーーーッ!!



一筋の光が天に向かって走り


ネオンの光で明るい夜空を更に明るく照らした。



『閃光弾・・・・・?』



『これでよし・・・・


あとは仲間がなんとかしてくれる・・・』


朱雀はそう言うと


宮原の元に行き 彼の前で膝を落とすと


ライフルを添え木代わりに宛てがい


忍者風コスマフラーを首からとると


足とライフルを固定し巻いた。



『動けるか?』



『まさか!?


俺を助ける気か?』


朱雀は応える代わりに 宮原の手を引き無理やり上半身を


起こすと腕を自分の肩に回し立ち上がる。



『骨が折れたぐらいでおしまいかよ・・・』


朱雀は宮原を見て笑う



『俺は最高の男だ・・・・


ここで 終わるか・・・・』





宮原は そう言って自分を奮い立たせ歩き出した。


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