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Struggle Struggle Struggle  作者: ジャンリンD
第3章 デストラクション
32/39

遭遇

『・・結局止められなかった・・・』


朱雀は 悔しさから拳を握りしめ壁を殴つた。


『五年・・・・五年だ・


五年も費やしたのに・・・


手がかりさえ掴めなかった・・・


奴等はどこから来たんだ………』


変わり果てるS地区を見て 落胆した。



ジィーーーーーーッ!!



「こちらスクタ・・・・朱雀団長・・・


これ以上・・・ここに留まるのは危険です


空爆の恐れがあります


急いで 撤退しましょう・・」



『了解だ・・

全団員に継ぐ


作戦は失敗


これより撤退に移る


すみやかに合流地点まで・・』



齋藤 朱雀は ゾンビをかわしながら出来るだけの戦闘を避け 合流地点を目指していたのたが・・



鼻を突く悪臭で 思わず立ち止まる・・



『ここは・・先程とは何かが違う・・・


それに…あまりにもう静か過ぎる…』


朱雀が周りを見渡す東京


血溜まりのなか 奇妙な形に残骸した数々の肉片が転がっていた。



『・・・何がどうしたらこうなるの・・・』



余程鋭利な刃物で切られたのだろ


切り口はスパッと鮮やかすぎた・・


だが どうしたらこの様に人間を輪切りに刻めるのか 朱雀は理解に苦しんだ。



ポチャン!!



ポチャン!!



『・・・!?』


朱雀は 滴の音で振り返えり


血溜まりの方を見る



すると


その水面に何かが映り 近づいて来ているのがわかった。



ジユッシャーーーーッ!!


朱雀は 咄嗟に後方に飛び退き 薄皮一枚で ソレを避ける



体勢を低くしながら 牛をかたどった二つの短刀を抜くと


逆手に持ち 身構える。



そいつは 四つん這いになりながら地面に着地すると


口から舌を長く出し その長い舌を出し入れする



ギィィギィ・・




時折 威嚇する声を発しながら


顔をゆっくりと朱雀の方に向ける。



『何なの・・・こいつは・・・・』



目の前にいる異形の姿の物に


朱雀の呼吸が早くなる・・・



『こんなのがいるって聞いてない・・・』



シャアーーーッ!!



そいつは大きく口を開き舌を伸ばす。



次の瞬間



異形の物は 予備動作無しに


朱雀の方に向かって飛びかかった。



『しくった・・・・』


朱雀は不覚にも 身体が硬直し反応が鈍る。


大きく振りかぶられた異形の長い腕が


風を切り裂きながら



朱雀の顔に迫る。



『あの爪・・・』


朱雀は一瞬で理解した


あの鋭い爪で 人間を残骸に変えた・・



ズダダダダダダ・・・ン



銃声が響き



朱雀の顔に強襲する異形の怪物の爪が止まる



バン!!!!


地面を蹴り空宙で後方に反転し 銃弾をかわ


異形の怪物の目の間に弧を描く様に何が飛来した。



『目を閉じろ!!』



その声に反応した朱雀は 咄嗟に腕で目を覆う



次の瞬間


強烈な光が 暗闇を塗り替える。



グッギィィ・・・・・・・・・



まともに光を浴びた 異形の怪物は


悲鳴をあげながら 大きな手を振り


苦しみ悶える。



『今のうちに・・』



男の声が そう言うと


朱雀の腕を掴み 走り出した。



『どこに・・・・』


朱雀の問に男は応えない。


ただひたすら走る。


できるだけ遠くに


あの異形の怪物の目が回復する前に


出来るだけ遠くに


2人は大きな通りに出て走った。


ひたすら走り そして小さな路地に入り


壁を背に止まる。


男は肩で息をしながら 来た道を そっと覗き


安全を確認する。



朱雀は 男の姿を見てSAT隊員である事を知る


なぜなら


朱雀は SATの訓練や自衛隊の訓練


そのほか格闘術を習得済なのだ。



『どうやら目前の危険は回避したようだな・・


俺はSATの宮原だ。


男は 朱雀を見る。



『助けてくれてありがとう・・・・


あたしは 朱雀よ・・・・・』



朱雀は礼を言う。




『忍者ごっこか?


宮原は 朱雀の姿を二度見する。



『しかし・・・


君はなんて物を持っている・・


幾らハロウィンナイトとはいえ


本物はどうかと・・・


それは れっきとした 銃刀法違反だ・・・』



宮原は 彼女の持つ 二頭の牛を象った


短刀を見ながら言った。



『それじゃあ


あたしを逮捕する?』



彼女の問いに


『いいや やめとく・・・』



宮原は頭を振る。



『それ 彼奴にやられたの・・・?』



朱雀は SAT隊員のアーマーを指差しながら言う。



『あぁーーーッ


一振だ・・・・たった


一振で 俺達のチームが殺られた・・・



そして ・・・・・


俺もこのありさまだ・・・・』




宮原を防護する 最新鋭を誇るアーマは


無残にも切り裂かれていた。


文字通り爪痕が生々しかった。




ーーーーーあんな怪物もいれば


東京が壊滅した理由も少しはわかったよ


朱雀はそう思った。



『それで ・・・君はあそこで何をしていた?


あの時の君は 怪物から逃げると言うよりは


寧ろ 戦う姿勢を見せていた・・・



そして その戦闘スタイルは 我々に類にしている



君はいったい何者だい?』



宮原は 防護メットを外し捨てる。



『なぜ捨てるの?



『あの異形の怪物の前では こんな物は


無力に等しい・・・


寧ろ 戦闘の邪魔になる。』



男は顔を覆うフードも取りながら言う。



『でも 捨てるのは良くないと思うわ


少なくとも これから生き抜いて行く上で


必ず何かの役に立つから・・』




『なぜ・・・そう言い切れる・・


君は 予言者や超能力者には見えないけど・・・』


宮原は 朱雀の言葉が気になったのか


メットを拾い その中にフードを突っ込む。



『貴方も見たでしょう・・・


あの異形の怪物・・・


東京が壊滅したのはゾンビだけの力じゃない・・・


あの異形の怪物のせい・・・・!?』



朱雀は 宮原の顔を見て口を噤む。



『おいおい 東京が壊滅したって言い過ぎだ・・


確かに 我々の装備では 異形の怪物は倒せない


だが まだ政府や自衛隊がいる


彼等が あとは何とかする・・・・


うん!?


どうした?』



宮原は首を傾げる。



『宮原・・・・健太・・・』



宮原は 目を見開く



『なぜ俺の名を?』



宮原は 朱雀をマジマジと見る。



朱雀は 顔を覆うマスクを取って宮原に晒す。



『あっ・・・・ああああああ


お前は・・・・・

あの時の・・・・不思議ちゃん・・・』



朱雀は 宮原を睨みつけていた。



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