十体目 真実
「それで どのルートで行きます?」
運転手の山下が聞く
「いいか東北道は使わず
秋田道で ブルーフォレスとを目指す。
だが使うのは上り方面だ。
「つまり逆走ですか?」
山下が真剣に聞く
パシッパシッ
「大丈夫だ。 今の時世 北上する奴はいても
南下する奴はいない・
それに・・・・・律儀に 下り方面から行ったら
渋滞で動けないよ」
宇佐美は 頭を振る。
「まぁもしもの事を考え 少し下道を進もうか・・・?」
「わかりました・・・・」
山下はバスを発進させた。
「おい 丹波・・・・
君達は食事をとったのかい?」
佑は頭を振る。
「そうか・・・」
そう言って 長尾はリュックサックから
缶ずめを取り出し
佑と齋藤に投げた。
「それと・・お嬢ちゃんの分・・」
そう言って 朱雀にもう一つ缶ずめを渡した。
「ありがとうございます。」
佑は頭を下げた。
「我々が使っている食料だ。
先は長い・・・
戦闘になったら いつ食べられるか分からない
だから・・食べれる時に食べろ
もしかしたら 最後の晩餐かもしれないがな・・」
佑は 缶ずめを開け 直ぐに食べ始めた・・・
それを見て 齋藤も恐る恐る蓋を開け缶ずめを
カイリに渡し彼女が食べるのを見届けたあと
自分も食べ始めた。
「不味いだろう?」
「いいえ・・美味しです・・・」
佑の目からは 涙がこぼれ落ちる・・
「おいおい 缶ずめ食べて泣くなよ
そんなに美味しかったのか?」
佑は 頭を振る。
「なんか・・・安心したら・・・・
僕達・・・
元の世界に帰れますかね・・・」
「元の世界・・・なんじゃそりゃ・・・
安心しろ もう前の様には暮らせないぜ・・・」
長尾は笑う。
「おい・・・まて・・
いま・・元の世界に帰れると言ったか?
「宇佐美それがどうした?」
「普通なら 元の暮らしに戻れるかなが正しい・・
だが こいつは元の世界に帰れるかな・・
と言った・・・
もしかして
お前達・・・・
違う次元から来たのか・・・?」
宇佐美が言う。
「何言ってる宇佐美・・・考え過ぎだ
違う世界って
どこだよ・・・
そんな訳・・・」
長尾が 佑達を見て悟る
「マジかよ・・・・」
「そうか・・・通りであの対応か・・
シェルターに居たんじゃないな・・
・過去か未来から来たのか・・・
まぁ 未来から来たのなら あの態度はない・・・
と
言う事は過去からだな・・
そうなると・・・話は変わってくる・・・」
そう言うと 長尾が 素早く佑から
宇佐美は 齋藤から拳銃を取り上げる。
「これは・・・いったいどう言う事ですか・・・」
佑が 宇佐美を見る。
「作戦は変更だ・・・・
キャンプに戻る!!」
「キャンプって ゾンビの襲撃受けて
壊滅した筈では・・・」
「ぁぁあ二年前に壊滅したけどな
でも
あれは 俺達のキャンプじゃない・・・」
宇佐美は怠そうに言う。
「えっ・・二・二年前・・・
じゃあ・・
ブルーフォレストには・・
ブルーフォレストには 行かないのですか・・・・」
佑は 宇佐美の様子をうかがう。
「ぁぁああ行くさ・・・・
だが
だが…行くのは この時代のブルーフォレストじゃあない…」
宇佐美は笑う。
「どう言う事だ…
今じゃない ブルーフォレストって……」
佑は宇佐美を睨む。
ゴッッ!
長尾が 佑の後頭部に銃口を突きつけ
「言いた事はそれだけか?
わかったら大人しくしてろ!」
と、
長尾は佑の耳元で囁くと銃を首に振り下ろした。
ガツッン!!
AD佑は 頭部に強い衝撃を受け 通路に崩れ落ちた。




