再開される日常
反省したのちに、ヴァイルはてきとうに時間を潰したが結局ティエルはヴァイルが寝ようと思う時間まで目を覚ますことは無かったためヴァイルはそのまま睡眠をとった。
ティエルもし深夜帯に起きて真っ暗闇の中で活動しなければいけなくなってしまわないようにヴァイルは机の上にランタンで明かりをともし手からベッドに入った。
ヴァイルは少し明るいからと言って睡眠の質が下がるわけでもなく朝までしっかりとした睡眠をとることができた。
朝起きて、ティエルの寝て居るベッドを確認するとティエルはいまだに寝て居てランタンもまだついているのでティエルは夜中に起きたわけではなさそうだった。
ヴァイルはランタンを消して、朝食と昼食の準備に入った。
準備しているとベッドの方でもぞもぞとティエルが身じろぎをし始めた。
起きている時に部屋で一人でいるのはティエルにはあまりよくないと判断しているヴァイルはタイミングよくしなければいけないことがすべて終わったために速やかにティエルの寝て居るベッドの傍に椅子を持って行き、ティエルの傍に座った。
そこから数分もするとティエルはゆっくりと目を覚ました。
「ぁ……うぅ……」
眠そうに目を擦りながら体を起こすティエルはゆっくりと体を起こし、何かを探すかのようにゆっくりと首を振り近くに座るヴァイルを視界に入れた。
ティエルは寝起きで思考がまとまらないがそれでもヴァイルを求めて手を伸ばす。ちゃんと力が入らないのか手を伸ばす途中ベッドに倒れそうになったティエルをヴァイルは支える。
「おはようございます。体調の方は問題ないでしょうか?」
「…………ぁい。問題ない、れす」
呂律が回っていないが言葉の意味を理解し、自分を体調を鑑みて問題ないとティエルは判断することができた。
「それはよかった。とても眠いのは分かりますが起きてください。それそろ学校に行く準備をした方がいい時間になりましたよ」
「……学校……」
学校、と言われてもピンと来ていないのか理解したくないのかはわからないが学校と言う単語を聞いても頭をかしげるティエルは自分を支えるヴァイルの肩に顔をうずめる。
「うぅぅぅ……」
眠いのかはたまた気の迷いで甘えているのか。ヴァイルにはティエルが何を思ってこのような行動をとっているのかが分からなかったが、抵抗することなく受け入れる。
顔が痛そうではあるのだがティエルはヴァイルの肩に顔をぐりぐりと押し付ける。
「…………」
ヴァイルは受け入れる。きっとティエルがちゃんと起きた際にはこんな行為できないだろうから。
「……ぃあぅ……?」
肩に顔をうずめていたティエルは、不可思議な声を上げヴァイルから離れる。
ヴァイルから離れたティエルはヴァイルの顔をまじまじと見て両手で顔を覆った。
「……ごめんなさい……」
ティエルは、両手で顔を覆たままにヴァイルに謝罪した。顔は隠れているが髪の毛で半場隠れている耳が真っ赤になっていた。
「謝らなくても大丈夫です。そろそろ学校に行く準備をしなければならないのですが、大丈夫そうですか?」
「……はぃ……」
消え入りそうな声で、ティエルは頷いた。




