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魔力0の魔法使い  作者: bccbcd
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破壊できなかった元凶

 ヴァイル達が闘技場の中から出ていったことを確認してヨルは魔法を解く。

 それと同時に、闘技場内のヨルもいなくなり観客席にいるヨルだけが残った。

 そして、いきなり魔法で闘技場が見えなくなったせいで驚いていた観客席にいた生徒たちにヨルは事情の説明を行う。

「さあ、決闘の後始末も終わった! 今度こそ決闘の終了だ! だがしかし決闘の勝者の体調の悪化があったためこの場から退場していったために今はこの場にはいないことを了承してくれ! それと先ほどの魔法は体調の悪化で何かあった場合、それはあまり見たくない光景だろうからそれを隠すために行ったとだけ言っておく。では今回の決闘はこれにて終了だ! 今日の授業はもう終わりでいいが自主的に学習しようと思う生徒はこの場に残ってくれ。それでは解散だ」

 生徒たちの殆どはその場に残ることなく散り散りになっていった。残っていた生徒たちは観客席で吐いた生徒とそれを看ている生徒たちだけだった。

 その生徒たちも時間がたてば立ち上がれるようになり傍にいて肩を支えてくれる生徒と一緒に観客席から一緒に離れていった。

 生徒たちは最終的に誰も観客席には残らずヨルのみが観客席にいた。誰もいなくなった観客席から夜も姿を消し闘技場内に姿を現した。

「さて、念のための確認をするか……」

 呟きながらヴァイルが放った魔法によって破壊された床や地面の辺りにヨルは近づいた。

 破壊跡はいまだ煙を上げていてその中心には消し炭となった肉塊があり煙を上げているのは消し炭になった肉塊だった。

「再生……はしていないが念のために完璧に消滅させておくか……」

 ヨルは、いまだに煙を上げている肉塊に向けてティエルが放った魔法と同じぐらいの威力を持った魔法を肉塊に向けて放った。

 魔法が肉塊に直撃すると今度こそ肉塊は消滅し煙すら上げなくなった。

「……これで、良しだな……それにしても、あの肉塊は、オルスの飲み込んだ肉はどこから手に入れたんだろうな……?」

 ヨルは、誰もいなくなった闘技場内を歩き回る。決闘が始まった時、ヴァイルやティエルが立っていた場所。オルスや他の冒険者達が立っていた場所。オルスが肉塊を呑み込み肉塊に呑まれてしまった時に立っていた場所も歩いた。

 そして、地面に落ちている、オルスが持っていて肉塊が仕組まれていたネックレスを見つけた。

 ヨルはネックレスを拾い上げその造りや仕組みを確認する。

 特に目立つ造りではなく凡庸的で普遍的な造りをしていてこれと言った特徴的な造りは無い。このネックレスの中に肉塊が仕組まれていたなんて信じられない。

「………………………………」

 ヨルは黙り込んでネックレスを見つめ思慮し自身に身体強化魔法をかけてネックレスを床に叩きつけた。

 盛大な破壊音と共に地面にネックレスは床にめり込んだがネックレスには皹一つついていなかった。

「硬いな……」

 今度は身体強化魔法をそのままにネックレスを床から拾い上げて上空に放り投げる。そして、ネックレスに向けて魔法を放った。

 それは肉塊の消し炭を完全に消滅させるときに使った時の魔法とは比べ物にならないぐらいの威力で、それでいて辺りに被害が出ないように、ネックレス一点に火力を集中させ誰にも見えないようにネックレスに魔法を直撃させた。

 ネックレスは、壊れることなく地面に落下してきた。

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