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魔力0の魔法使い  作者: bccbcd
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決闘の開始


 互いに距離が取られ、オルス達は武器を構え準備万端と言った様子だった。対してヴァイル達は特にこれと言ったことはしておらず剣先は地面に向けられている。


「それでは、決闘開始!」


 ヨルの言葉により決闘が開始された。


「いけ!」


 オルスの言葉により四人の冒険者の内二人がヴァイル達に向かって駆け出す。


 残り二人は遠距離攻撃を行う用だ。


一人は弓をたがえもう一人は魔法の準備をしている。


一番最初に攻撃をしてきたのは弓を持っている冒険者だ。魔法が放たれるよりも向かってくる冒険者達よりも早く弓につがえた矢が放たれヴァイルにもとにたどり着いた。


 そしてその矢は一切の回避行動をとろうとしないヴァイルの頬を抉り鮮血を散らしながら後方にある壁に突き刺さった。


 次いで攻撃してきたのは接近してきている冒険者のうちの一人。武器は二振りの短剣でどちらも鋭くとがれている。


冒険者はヴァイルに向かって二振りの短剣を振るい胸部と腹部を狙う。


 その攻撃をヴァイルは訓練用の模擬剣で何とか受け止める。


受け止めた後何かできるわけでもなく短剣の冒険者がヴァイルを抑えている間にもう一人の冒険者がヴァイルに攻撃を仕掛けた。武器はメイスで岩石をも砕きそうな勢いでヴァイルに振るわれる。


 その攻撃を回避することも防御することもできないヴァイルはその攻撃をまともに食らい吹っ飛んでいく。


 ティエルは跳んでいったヴァイルの後を身体強化法を使って追いかけて追い越し、ヴァイルを受け止める。


「助かります。ティエルさんお怪我は在りませんか?」


 受け止められたヴァイルは腹部に無数の穴が入っているにもかかわらず勢いよく飛んでいった自分を受け止めたティエルに怪我がないかの心配をする。


「わ、私は大丈夫ですが……」


「それはよかった」


 そして体に穴が開きそこからだらだらと血を流している人とは思えないようなあくまでも自然で痛むどこかをかばいながら立ち上がる様子を一切見せずに、ヴァイルは立ち上がった。


「やはりと言うべきなのかわかりませんがゴブリンキングの攻撃よりは弱いですね」


「そ、それはそうですよ……ゴブリンキングはBランクの魔物ですCランクの冒険者と比べるものではありません」


「なら、大丈夫そうですね。一応僕の実力を認めさせるための決闘なので僕が手助けを持っするまでは何もしない方針でお願いします」


「その、怪我は……」


「できるだけしないようにはします」


「……お願いします」


「ティエルさんには申し訳ないのですが自分の身は自分で守ってください。無理だった場合は助けを求めてもらって大丈夫ですから」


「はい」


「では、戦闘再開と行きましょうか」


 だがヴァイルはにははり戦闘をする意思が見えなず剣先は力なく地面を向いて揺れている。


 腹部に悪穴から垂れる血を無視すればヴァイルは一切のダメージを負っていないように見えるが実際は体に穴が開いていてメイスで殴られた場所周辺にある骨はいくつも折れてしまっているかなりの重傷だ。


 そんなヴァイルに向かって冒険者達は攻撃を仕掛ける。


もともとヴァイルは殺すつもりなのでその攻撃に容赦はなく魔法使いは風刃をヴァイルに向かって複数放つ。


その攻撃は石造りのゴーレムであっても切り裂くほどの威力と鋭さを持ち合わせている魔法で間違っても学生同士の決闘で使われる魔法ではなかった。


 しかし、ヴァイルに魔法は全くの意味をなさない。


向けられた魔法はヴァイルに傷一つつけることなく消滅してしまった。


「なん……あれ……」


 魔法を使った冒険者が茫然とする中、またしてもヴァイルに向けて矢が放たれた。ヴァイルはそれを避けなかった、と言うよりも避ける手段を持ち合わせていなかった。


 ヴァイルが矢が向かってきていると気づき行動しようとするころに矢はすでにヴァイルに突き刺さってしまっているためだ。


 盾を構えていれば防げるのかもしれないが矢と言うのは魔法を使うことで威力を落とさずに軌道を大きく変えることもできるため盾を構えていても意味がない、そんな風にヴァイルは思っている。


 矢はヴァイルの腹部、先ほどメイスの攻撃で開いた穴の周辺に突き刺さっていた。


さらに、もう一度矢が放たれヴァイルは気づけないまま矢はヴァイルの肩に突き刺さり矢じりは肩を貫通してしまっていた。


「見えませんね……」


 そんなことを言うヴァイルに向けてまたしても矢が放たれたがその矢はヴァイルの盾によって弾かれていた。


「狙いは正確、威力も一定なら速さも一緒でしょうし、対処自体はできますね」


 ヴァイルはそんなことを言いながら自分のもとに半円を描くようにして向かってきた矢を模擬剣で叩き落した。


「やはり、狙いは正確のようです。さすがは冒険者と言ったところでしょうか……」


 初めてまともに持った模擬剣の刀身を見ながらヴァイルはぼそっとつぶやく。


それは誰かに聞こえたわけではなかったがいきなり二本の弓矢を叩き落されたという事実には変わりなく、弓を持つ冒険者は何発もの矢を放つ。


ヴァイルはそれらを盾や模擬剣を使い叩き落していくがそのうちの何本かは突き刺さってしまっていた。


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