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魔力0の魔法使い  作者: bccbcd
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決闘のルール

 いきなり決まった決闘の詳細を決めるためにヨルの持つ授業が潰された。


 ヴァイルからすればすべてヨルの思い通りにことが進んでいる気がしてならなかったが決闘はすでに決まってしまったし決闘を提案した生徒の理由自体には問題がなかったため決闘を引き受けないという選択肢はそこになかった。


 そして授業中に決まった決闘の詳細は五つ。


 一つ、相手を殺さない事。


 一つ、装備は持ち込むこと。


 一つ、参加は五人まで。


 一つ、ヴァイルの実力を認めさせるものなのでヴァイルは一人で参加すること。ただし所有物である奴隷の参加は認める。


 一つ、相手を死なせない事。


 かぶっているような要素があるように思えるが最初のはティエルが出した条件だ。


 間違ってもヴァイルが死んでしまうことが無いように提案した条件だ。


 もう一つの相手を死なせない事と言うのはヨルが提案したことだ。ティエルは不思議そうな顔をしていたがヴァイルは納得していた。


 ティエル以外の生徒も不思議そうな顔をしていたがヨルは満足気だった。


 二つ目である装備を持ち込むこと、と言うのはティエル達を一番最初に襲った生徒の条件で参加は五人までと言うのは決闘を提案した人が提示した。


 四つ目は全く関係が内容な生徒が提案した。確かにこれは合理性のあるものではあったがヨルが後半を追加した。


 なぜかティエル達を襲った生徒が追加された文に怒っていたが、ヴァイルやヨルはどこ吹く風だった。


 決闘が行われるのは今日の午後から行われる予定の魔法学の時間を使って行われることになった。


 これらのことはヨルの授業が終わるころに全て決めて記録と申請を済ませた。


残り時間がそこまで大きないため決闘に参加しヴァイル達と戦うことになる相手は何やら準備をすることがあるようでそれ以降の授業に顔を出さなかった。


 ヴァイルはと言うとヴァイルは授業が終わり、ヨルが教室を出ようとしている時に模擬戦用の刃が潰してある武器と盾を要求しただけだ。


 ティエルは決闘において必要な物が思い当たらなかったため体一つで臨むつもりだ。


 そして、今ヴァイル達は午前の授業を終えて誰もいない教室でヴァイルの作った弁当を食べていた。


「……その、大丈夫なんですか?」


 ティエルは食べる手を止め心配そうな顔をする。


「ええ。問題は全くありません」


 明かに準備をしている対戦相手とは違い全く持って準備も対策もしないことに不安を覚えたティエルにヴァイルはいつも通りの声で返す。


「ですが……」


「大丈夫です。彼らが何をしてきたとしても僕が負けるなんてことは……いや、もしかしたら負けるなんてことがあってもおかしくないかもしれません……」


「そうなんですか!? なら急いで対策しないと……!」


「対策、ですか……僕が戦わないようにするとかでしょうか?」


「……それは何に対しての対策なんですか?」


「僕が反則負けしないための対策です」


「反則負け?」


「はい。ルールがありますので僕がわざとに対戦相手を殺そうとすることは在りませんが相手が予想以上に弱かった場合や単に相手を拘束するために相手に触った場合、相手を殺そうとしなくても相手を殺してしまい反則負けになってしまうかもしれません」


「……あくまでも相手の方が弱い、そう言う事ですか?」


「そうなりますね。そもそも相手が僕を倒せるぐらいの装備を持ち込むことはできないようになっている筈です」


「なぜそれが分かるんですか?」


「今回の決闘で狙われているのはあくまでも僕の実力がこの学校にふさわしいかどうか試すことです。過剰な戦力は基本的に認められません。権力で無理を強引に通してしまうかもしれませんがもしそんなことがあったとしてもこちら側にもそう言った無理を押し通すことのできる人物が味方に付いてくれていますので、大丈夫です」


「味方、ですか……差し支えなければ教えてもらいたいのですが……」


「この教室内に盗聴の魔法が仕掛けられているかもしれないので少し難しいです」


「盗聴の魔法? そんなものがあるのですか?」


「ええ、あるみたいですよ。使うだけで問題になる魔法ですので学校等では教えてもらえないでしょうが存在はするみたいです」


「そう、なんですか……知らない魔法の対策はできませんね……」


「それに、今教えたところで結果やそれまでの過程が変わることは無いと思うので大丈夫でしょう」

「……分かりました。では、何も聞きません」


「……そろそろ昼休も終わりますがティエルさんは何か準備しておきたいことはありますか?」


「いえ、私は特にこれと言ったものは無いです」


「すみません。巻き込んでしまって」


「そんな……私はヴァイルさんの……その、奴隷ですから」


 ティエルは少し照れながらも、そんなことを言った。




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