依頼成功の報告
話が飛んでいることに気づいたので追加しておきます
冒険者ギルドに向かった二人は依頼を受けた時と同じ受付に話しかけた。
「どうも」
「おはようございます。ヴァイルさん、実は依頼に関して知らせなければいけないことがあります」
「なんだ?」
「ヴァイルさんが受けたゴブリン討伐の依頼ですが依頼達成が困難になりました」
「なぜ?」
「対象場所であるあの森の中から魔物の殆どが消えてしまいました。確認されているのは不自然なほど装備や骨格が似てスケルトンとは思えないほどの俊敏性を持ったスケルトンが確認されているだけです。ゴブリン等のどこにでもいるような魔物さえ森の中にいません。原因が明らかになるまでどれぐらいの時間がかかるかわかりませんしわかったところで魔物がまた森の中に戻ってくるのがいつになるかなんてわからないのです」
「わかった。けど今日ここに来たのは依頼達成の報告をしに来たんだ」
「依頼の達成、ですか?」
「昨日森の中に入ったらいろんな奴と出会ってな。その過程でゴブリンと遭遇し討伐した。これが証拠だ」
ヴァイルは、麻袋からゴブリンの魔石を取り出す。
「これが本物かどうかは調べてもらうとして、さらにこちらとして依頼とは別に買い取って欲しいものがある」
「わかりました。ですがこの場に出せるのはこのカウンターを汚したり壊したりしないもに限ります」
「問題ない。この場所で出せるものだ」
そういってヴァイルはまず最初にスケルトンの骨をカウンターにいくつも置く。
「これが先ほど話にも出てきていたスケルトンの死骸だ」
「倒せたのですか?」
「ああ、後ろの奴隷にやらせた。魔法が使えるみたいだったからな」
「そうですか……いい拾い物をしましたね」
「全くだ。それで、どうなんだ? この骨は買い取ってもらえるのか?」
「もちろんです。素材としても研究材料としても重宝しますので買い取らせていただきます。これだけの数の骨だとゴブリンの討伐依頼の成功報酬よりも高額になるでしょうね」
「そうか。それはよかった……ところでこちらの買取も頼めるか?」
ヴァイルは、水晶石のようなゴブリンキングの魔石をカウンターに置く。
「これ、は?」
「ゴブリンキングの魔石だ」
「ですが……外見が……」
「調査してみれば分かる。それよりこれがほんとに魔石だった場合、買い取ることは可能か?」
「あ、はい……可能です。ですがゴブリンキングなんてどうやって……そもそもここら辺にはゴブリンキングは生息していないはず……」
「死体は森の中に放置されてるから探せば出てくる」
「……ゴブリンキングの魔石買取には時間を必要としますがよろしいでしょうか?」
「ああ。虚偽がどうかを確かめるには時間が必要だからな。少しぐらいは待つ。だがこの骨ぐらいは即日買取ができるよな?」
「はい、こちらの骨は問題ありません」
「なら、頼む」
「わかりました。少々お待ちください」
受付はそう言うといくつもの骨と魔石をもっていき、少しすると金貨や銀貨をもって戻って来た。
「こちらが買取分になります。ゴブリンキングの魔石も調べ本物だった場合事情の聴取も含めて魔石の買取をしたいと思っています。結果は三日後には出ていると思うので三日後またギルドに来てください。それと、こちら冒険者カードとなります。発行料は報酬分から引かせてもらっています」
「それでもこれだけあるのか?」
発行料があまり高くないというのもあるのだろうがヴァイル達が手に入れた骨は金貨二枚と銀貨八枚になっていた。
「ゴブリン討伐は魔石分も含めて銀貨一枚、スケルトンは素材としては銀貨八枚程度ですがこの不自然に癒着しているようなこの筋肉のようなものがついているスケルトンは研究材料としての評価が高くなっています。そのために研究材料として金貨二枚が上乗せされているんです。ちなみにですが発行料は銀貨一枚です。ご了承ください」
「わかった。じゃあ三日後にまた来る」
「はい。それまでには調べておきます」
差し出された報酬金を受け取ったヴァイルは身分証明書を手に入れ次の依頼を受けることなくギルドを後にした。




