資材置き場
ティエルを正式に自分の奴隷にしたヴァイルはすぐに学校の寮に帰ったところで特にすることも無いのでヴァイル達は街の中を歩いて回ることにした。
歩いて回ると言っても昨日の時点からティエルがヴァイルに案内できそうなところはすでに案内しきってしまったような風貌だったので今日は時間もあることなので街から出てみることにした。
街の外に行って向かう場所は一つしかないだろう。
向かう場所は街から少し離れたところにある資材および資源置き場だ。
なぜそんなものが街から離れたところにあるのかと言うと、一定期間使用されずに放置されている素材は魔物に変貌するからだ。
使用、と言うのは触る、や削るという事ではなく加工し、人の手に渡ることを言う。
そのために注文を受けてから作ることが多い営業体制の店が固まっている人口の多い街は離れた場所に素材が魔物と化しても人的被害が出ないようにする短手に少し離れたところに資材置き場を作っている。
そんな魔物が発生するかもしれない場所に興味本位で近づくのは危ないことではあるのだが、二人はそのことに気づかずただ単に興味があるからと言って街の外にある資材置き場を見に行ってしまった。
「見えてきましたよ」
ヴァイルは三メートル近くある石壁を指さして体を隠す外套を身に着けたままのティエルに話しかけた。
「そうですね。中に入りたいと言ったら入らせてくれるでしょうか?」
「近くに中に入るための門があるみたいなので行ってみましょう」
「はい」
壁伝いに視線をうがしていくと石造りの壁とは一風変わった場所が確かにあった。
色合いは同じだし何か変な段差があるわけでもない。
しかしその場所には街を象徴する紋章が描かれえた鎧を身に纏っていたためあそこに門があるのだとヴァイル達は判断した。
「おはようございます門番さん。この門から壁の内側に入りたいのですがいいでしょうか?」
「ん? 子供か……まあいいぞ。ただし自己責任だからな」
「法律的な問題があるという訳ではないのですよね?」
「ああ、中にある他人の財産なりなんなりを壊したり結んだりしない限り何の罪にも問われないさ」
「ありがとうございます」
思いのほかあっさりとことが進みヴァイル達は壁の内側に入ることができた。
門番が自己責任だち言ったのは資材置き場に発生した魔物の討伐は成功報酬が高いために実力もない物が壁の内側に入っていき魔物に襲われ帰ってこなくなるからこそいったのだ。
他の壁と何ら変わらな壁に手を翳した門番は魔法を発動させどういう原理なのか壁に穴をあけた。
何も強引い破壊して壁に穴亜をあけたわけではなく、門番の発揮した魔法に反応して穴ができたのだろう。
その穴をくぐった先に広がっていたのはうっそうとした木々の数々だった。
「冒険者、幸運を祈る」
そして通って来た穴も門番によっておじられてしまった。壁はそこまで高いわけではないので少し工夫をすれば簡単に壁の外に出られそうだった。




