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魔力0の魔法使い  作者: bccbcd
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発見

部屋に入ったヴァイルは水回りやヨルが言っていたキッチンと食材を確認しに行く。


 水回りに目立った汚れはなく清潔そうで食材もぱっと見問題のある食材はおかれておらず調理器具と調味料もある程度そろっていた。


 生物の保存もできているようで以前いた場所にはなかった管がつながれた箱が部屋の中においてあり箱を開けてみると冷気が漏れ出してきていたので生ものが直ぐに腐ってしまうことがないことを確認した後で入ってきた扉を確認しに行った。


 扉は相変わらず開かれていて部屋から出ると先ほどと同じように全く動いていないティエルがそこにいた。


 動いていないティエルを確認したヴァイルは扉はやはり開けたままにして寮の探索を開始することにした。


 ほかの生徒はこの寮の構造などをある程度知っているのかもしれないがヴァイルはここに来たのは今日で初めてなので確認しておきたかったのだ。


 ヴァイルが一人で寮を見て回って、気づいたことがあった。


 それは自分の部屋についてだ。ヴァイルとティエルが一緒に暮らすことになったあの部屋だが、配置がいろいろとおかしい。


 どういうことかと言うとヴァイルは探検していてこの寮は棟ごとに明確な区別が存在していることだ。


 実際に足を運んでみて注意されたのだが一番端にある棟は女子棟になっていてその一つ手前の棟には大勢の男子生徒がいたことから男子棟があり女子棟と男子棟の隣にはヴァイル達の部屋があるがヴァイル達の部屋がある棟は女子棟と同じく一番端の棟で倉庫や運動場らしき場所があった。


 ヴァイル達以外の部屋はその棟に存在しておらずこれに対して何の違和感もないのは無理があった。


 なぜあんな場所に自分たちの部屋があるのか不審に思いながらも自分たちの部屋に戻ると、扉は開いていて扉の近くにはティエルが立っていた。


 ヴァイルが探検に出てから大体三十分たっているしヴァイルが部屋の中を確認していたのは大体ニ十分ほどで合わせるとほとんど一時間になるがティエルはその間ずっと立っている。


 さすがにおかしいと思い始めたヴァイルはとりあえずティエルの様子を確かめることにした。


 近づいて、顔を覗き込もうとしたがいきなり覗き込むと驚かせてしまったりいろいろな弊害が出てきそうなので控えておいてティエルに話しかけたりしてみる。


「どうかしましたか?」

「大丈夫ですか?」

「何か問題が起きましたか?」


 しかし返答はなくティエルは身じろぎ一つしない。


 無視され続けたヴァイルはもしかしたらティエルは立ちながら気絶しているのでなないか、と思い始める。


「…………少し近づくけど大丈夫ですか?」


 何秒か悩んだ後確認してみることにしたヴァイルは念のためにもう一度ティエルに声をかけるが返答はやはり帰ってこない。


 返答がないのでもし起きていたとしてもそれは了承をしたという意味でとることにしてヴァイルはティエルの正面に回り込み屈んでティエルの顔を確認した。


 屈んで見えたティエルノ顔は、やはりと言うべきか顔色が悪くさらに瞳を強く瞑っていた。


 少なくともティエルが立ったまま気絶をしているわけではないことが分かったがティエルがかたくなに動こうとしないのかが分からなかったので一度ティエルの容姿や装飾品から原因につながりそうなことを推測しようとする。


 まずは外見から。


 屈んだままでは確認しにくいので一度立ち上がり、ティエルのことを注意深く観察してみる。


 ティエルが身に着けているのはこの学校指定の制服で髪の毛は枝毛が多いが綺麗な銀髪だが少々青みがかっている。


 見ればわかるぐらいには体に凹凸が存在しているが強調しているわけでもなく自然とできたもののような感じで意識して凹凸をつけているわけではなさそうだ。


 衣服に乱れはなく靴や靴下も見える範囲で確認したがそこらへんにいる女子生徒と大差はない。


 では次にティエルの顔を確認するために再び屈んでティエルの顔を確認する。肌は少々荒れているようだがかなり整っていて先ほど言って怒られた女子棟にいた女性と比べるとティエルの顔は明らかに美麗だ。


 別に女子棟にいた生徒を悪く言うつもりはないし何ならあそこにいた人も美人ではあるのだろうがティエルの顔の整い具合は尋常ではない。


 しかし美麗なティエルの顔に興味を示さないヴァイルは特に何の収穫がなくあきらめて立ち上がろうとした時、見つけた。


 首元に容姿からはかけ離れている不格好で黒光りしどこか冷たさを感じさせる金属の塊が、ティエルにはついていた。




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