読書
ティエルはヴァイルが自分の本を読むのに集中し始めたころに自分が読んでいた本の続きを読みに行った。
ちなみにだがヴァイルがティエルに渡したのは恋愛系で成人済みの男女の恋煩いを描いた作品だ。作品の中には貴族や権力、奴隷などと言ったティエルのトラウマに触れそうな内容がなかったと思うのでトラウマに触れることは無いと思うが、ヴァイルがこれを読んだのは二年以上前なので正確に覚えているわけではなかった。
問題になるようなら読んでいる本を取り上げることを視野に入れながら歴史について書かれている本を読み進めた。
ヴァイルはある程度勉強はしていたので知っている内容もあったが一番最初のページを含め知らない内容も多々あった。
それらはかなりの量があり一日では読み切れないと思いヴァイルは区切りのいいところで読むのをストップし夕食の準備などを始め、夕食が終わり入浴するための準備が終わるまで本を再度手にすることは無かった。
「湯船にお湯がたまりました」
ヴァイルがそういうとティエルは未練がましい視線を一瞬ヴァイルに向けてから浴室に向かう。
いまだに一人は嫌だ、と思っているからなのだろう。
しかし、ヴァイルがそれを受け入れることはできないので気づかないふり、と言うよりかはティエルの視線を無視した。
ティエルが浴室に入るとヴァイルは一息ついてまだ読めていない歴史について書かれている本を開き読み始めた。




