表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/30

(二)

 もう何度目になるのだろうか。僕は演奏を終えた後、観客席へと向かい、一番後ろの席の端に座った。

 何人もの奏者が課題曲を弾いた後、審査発表があり、「東東京市ピアノコンクール」の看板が下がっている舞台上で授賞式が行われた。

 授賞式が終わる前に、僕はベージュのスーツ姿を着たママに手を強く引っ張られて観客席を出て、会場の端の壁際に連れてこられた。僕はここでママに怒鳴られるのだ。

「どうしてあんたはいつも入賞できないのよ! こんな小さな大会なのに! どうしてもっとちゃんと演奏できないのよ! やる気あるの? 何度も言っているでしょう、もっとしっかりやりなさいって。どうしてできないのよ!」


(続く)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ