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町の平和は守られた!
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――――ファンファンファンファン
――ウゥーーウゥーー
赤のパトランプが夕方の公園を照らしている。
視線を下ろすと、そこに頭から布を被ったデンジャラス有本の姿がある。裸体のままに手錠を付けられて警察官に連行されている。
警察官A「この変態野郎! 名はなんと言うんだ!」
デンジャラス有本「ぁ…………あ、その……デンジャラス……有本です」
警察官B「何を馬鹿な事を言っとるか! そんな歳にもなって恥ずかしくは無いのか!」
デンジャラス有本「……ぁ……ぁ…………」
夕映えする桜並木の一本道に、明滅するパトランプが消えていく。
ユート「デンジャラス有本……悪くも、悲しき大人だった」
タク「うん、本当に……」
ポピー「とても悲しい。悲しい勝利だった……でも」
ユート達、紅蓮少年隊は町に消えて行く。もうすぐ門限の時間だから帰るのだ。
タク「町の平和は守られた」
ユート「あばよ悲しき悪党」
ポピー「心を入れ替えて帰って来て欲しいネ」