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4話 髪の毛を右に分けるか左に分けるかで女神様は悩んでおられる。

女神「うーん……ねえどっちがいいと思う魔王さん?」


髪の毛を持ったまま私に尋ねてくる。


魔王「どちらの女神様も素敵でございます」


女神「もーそういうことじゃなくって……」


些細な悩みの様であるが女神様にとっては深刻なことらしい。我々魔族にとっては理解しえない難しい問題だ。


女神「巫女さんにも聞いてくる」


ちょいちょいどこかへいなくなる女神様と、その穴を埋める巫女殿は案外仲が良いらしい。


巫女「そこが問題なんじゃないんだ……見てもらう人にどう思われるが大切なんだ」


女神「おお……!」


巫女殿に熱い言葉をかけてもらった様だ。


女神「魔王さん魔王さん、大切なのはそこじゃないんだよ」


私の前で熱弁している。

そう仰る女神様はキラキラしている。


女神「♪〜」

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