3話 私が水を被った時、女神様にはそれが汗に見えたのか隣で私をフーフーしている。
女神「フーフー」
魔王「……」
女神「フーフー」
女神「魔王さんはたくさん汗かくんだね!」
女神「フーフー」
魔王「いや、その……これは汗ではなくてですね……」
女神「え! 違うの? ……じゃあ病気なの?」
魔王「その……さっき水を被ってしまいまして……」
女神「え! 暖かいと思ってた! 何か拭くものがないと……」
魔王「自分で拭きますから……」
女神「それじゃ乾かないでしょ? ……私の服で拭く?」
魔王「滅相もない! タオルか何かで拭いておきますから……」
女神「私のなら一瞬なのに……」
魔王(私もろとも浄化されてしまいます……)
女神「でも魔王さんが動いたら床が濡れちゃうから私が持ってくるね」
魔王「ありがとうございます……ゆっくりでいいですから」
女神「はーい」
魔王「さすが知識と教養の神様だ……」
女神「♪〜」
女神「巫女さんはタオル持ってますか?」
巫女「? さっき私が使った奴ならそこに……」
女神「ありがとうございます、これならきっと魔王さんも喜びま」
魔王「もう乾きました」
巫女「? 魔王じゃないか」
魔王「女神様ありがとうございます、巫女さんもそれでは」
女神「あっ待ってよ〜」
巫女「私が使った後で……喜ぶ?」
巫女「変な奴だ」