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29話 魔法が出来ない私に女神様は、魔法の書の読み聞かせをしてくれる。
女神「フフーン、私の数少ない知識が役に立つ時が来たわね」
魔王「自分で少ないとか仰らないで下さい」
小さな手で本を手に取ると一ページずつ開いていく。
女神「魔王さんのくせに魔法も出来ないなんて可哀想」
魔王「余計なお世話です」
魔王「……これは何と言う魔法ですか?」
女神「お父さんに習ったけど忘れちゃった」
女神「お父さんは一杯教えてくれたけど難しいことが多くて……」
色々おっしゃっているうちに女神様はうとうとし始めた。
女神「zzz……」
魔王「女神様……?」
女神「だって……眠くなっちゃうんだもん」
女神「また今度にしよ?」
私が返事をするよりも早く、女神様は本を枕にして寝てしまった。私が魔法を使える日はたぶんきっと来ない。
女神「zzz……」




