25/41
25話 私の姿勢が悪いと、女神様はすぐに魔法をかけてくる。
女神「ビビビッ」
魔王「女神様……これでは死んでしまいます」
女神「魔王さんの背中が悪いんです」
女神「ちゃんとして下さい」
女神様は怒ってらっしゃる。離れてくれそうにないので、仕方がないからキチンと整える。
女神「出来てませんねー、私がお手本を見せてあげます」
そうおっしゃると、机に座り背筋を整える。
女神「……」
小さい背中は一生懸命伸ばされて、肩には力が入り過ぎている。それでも説得力は大きかった。
女神「どうですか……直す気になりましたか?」
魔王「……はい、すみませんでした」
女神「分かれば宜しい♪」
嬉しそうな女神様の笑顔が眩しかった。




