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23話 私の独り言が出ている時、女神様は私の口を塞いでいる。
女神「ジーッ」
魔王「カタカタ……あっ」
塞ぐ。
女神「喋っちゃダメ。うるさい」
女神「魔王さんは口が大きいから塞ぐのが大変なの」
魔王「……ふがッ」
女神「! ……どうしたの?」
魔王「女神様、その……仕事が進みません」
女神様は馬乗りになって私の前に立ち塞がっている。いつも元気だ。
女神「魔王さんが動いちゃうから……気になっちゃう」
ガタガタ。
女神「うわー」
わざと机を動かしてみる。
魔王「申し訳ありません……その、あまり集中できなくて」
女神「もー……ペタ」
拗ねてらっしゃるが、私が喋ると口を塞がれるので敵わない。
女神「♪〜」




