6話「夏風邪は馬鹿がひく。馬鹿じゃなくてもひく時はひく。」
新年初投稿ッス。
夏休みも終盤に差し掛かった頃、僕は朝から買い出しに行こうと準備してるんだけど。
「なんか、寒気がする。冷房きつくし過ぎかな?でも僕のPC排熱結構すごいし。まぁいいか。」
服を着替えてっと・・・なんかぼーっとするけど・・・さっさと降りるか。
「アリスさんおはようございます。」
「ええ、おはようって顔が赤いわよ。」
「そうですか?大丈夫ですって・・・きっと。」
あれっ、アリスさん近づいてきてどうしたんですか?
「やっぱり、熱があるわね。休んだらどう?」
「大丈夫ですって、それに家事もやらなきゃいけないですし、今日は買い出しにもいかないと。」
「ふらふらしるし、大丈夫そうに見えないんだけど。」
「だから大丈夫ですっ・・・」
あれっ?体に力が入らない。
意識も・・・
「やっぱり、大丈夫じゃ無かったのね。」
アリスは、倒れかけた飛鳥を抱えた。
「おはようございます・・・って飛鳥さんどうしたんですか?」
「おはようさとり、風邪で倒れたのよ。」
「布団を敷きに行きますね。」
「この子のベットでいいのじゃ・・・」
「飛鳥さんの部屋冷房が効きすぎているんですよ。それにかなり散らかってますし。」
「解ったわ。こっちは朝ごはんの準備でもしておくから。」
さとりが台所を出て行ったあと、
「おはよう・・・って飛鳥は?」
「お兄さんおはよう、風邪で倒れているからそこで寝かしているわ。」
「あぁ、最近色々あったからなぁ。体力無くなって風邪ひいたんだろ。」
「そう。とりあえず、さとりの所に運んであげて布団が敷いてあるはずだから。」
「了解。後、買い足さないといけない物も見てくる。」
そして、兄ちゃんは飛鳥を背負って行った。
「あ~す~か~。」
「ぐえっ。」
台所にいたはずなのに、ここは・・・さとりさん達の部屋?
なんで、僕の上にチルノちゃんがのしかかってるの。
「だめだよチルノちゃん、飛鳥さん風邪で寝込んでいるんだから。」
「だって、飛鳥がいないと遊び道具少ないし。」
あぁ、だから僕は寝てるのか。この部屋ってことは運んだのはさとりさんかな。
「大丈夫だよ。重たいのと痛いのを除けば。」
「本当ですか?」
「大体は。」
まだ、頭が重いけどいつまでも寝てられないしね。それよりも近づいて来てる大量の足音の方が嫌な予感が・・・
「「「飛鳥~」」」
「ぐふっ。」
暇だからって、大量になだれ込んでこないでよ。子供組・・・。
「飛鳥さん大丈夫ですか?飛鳥さん。」
返事が無いただの病人のようだ。
「おーい、騒ぐなよ飛鳥が寝てるんだから・・・ってもう遅いか。」
「兄ちゃんさん、飛鳥さんが返事しないんです。」
「君、わざとやってないその呼び方。あと飛鳥はなだれ込んできた衝撃で気絶してるだけだと思うぞ。」
大妖精はほっと胸をなでおろす。
「とりあえず、今から買い物に行くからついて行きたい奴。」
「「「はーい。」」」
「じゃあ車に乗り込め。」
兄ちゃんは、見た目子供組を連れて車の方まで走って行った。
「ん~。・・・何でさとりさんが横で寝てるの?」
「後、そこでにやにやしながら見てる奴出て来い。」
「あやや。ばれてましたか。」
カマかけただけなんだけどね。一番居そうではあったけど。
「で、撮ったの?文さん。」
「そりゃ~もうばっちりといい絵が。」
「データよこせ。さもなくば一週間夕飯抜き。」
「そんなものに私が屈服するとでも。」
「じゃあ、鬼にも言うか。」
「これがデータです。」
本当に弱いなぁ。
「あら、目を覚ましたの。」
「アリスさん、そういえば子供組はどうしたんですか。」
「今、テレビを見てるわよ。お兄さんが適当なのを持ってきたみたいね。」
「そうですか。」
「じゃあ私はこれで・・・」
「後で、バックアップも渡してくださいね。文さん。」
「・・・ワカリマシタ。」
これは、釘さして正解みたいだね。
「何かあったみたいね。それと、言い忘れたけどおかゆ持ってきたわよ。」
「ありがとうございます。それと、さとりさんが横で寝てるのはなぜですか。」
「あなたを看病していたのよ。途中で寝たみたいだけどね。」
「そうですか。まぁ、これを食べたら僕は自分の部屋に戻りますよ。」
また、パパラッチが来ても面倒だしね。