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冴えないおっさん、AIと異世界で国を作る〜魔法社会を科学でひっくり返す〜  作者: れいじ
第3章 アルゴ進化への道

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第3章 アルゴ進化への道 最終話 第35話 新体制とその先へ



ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。


第3章はいよいよ最終話となりました。

ルーヴェンハイムとの戦いを経て、世界は大きく姿を変えます。


今回はその“変化”と、

そして修一が見据える“次の未来”を描いた回になります。


戦いの物語から、

新しい時代を作る物語へ。


その最初の一歩を、ぜひ見届けてください。

戦いは終わった。


だが、その影響はすぐに世界へと広がっていった。


ルーヴェンハイムという名は消えた。


長く続いた支配の象徴は、静かに歴史の中へと沈んでいく。


新たに名付けられた大都市――ヴァルディア。


その名は、すでに人々の間で希望として語られ始めていた。


「もう大丈夫なんだな……」


「治療が、受けられる……」


街のあちこちで、そんな声が聞こえてくる。


それは小さな声だったが、確かな変化だった。


一方で、もう一つの都市も生まれる。


中都市カイゼル。


突然、自分の名を冠した都市を任されることになったカイゼルは、まだ少し戸惑っていた。


「……正直、まだ実感がない」


小さく呟くその横で、リオンが笑う。


「そのうち慣れるって。むしろ似合ってるぞ」


「そういうの……」


カイゼルは少しだけ困ったように笑う。


それでも、その目は前を向いていた。


配置も大きく変わった。


ヴァルディア側には、解放されたグラディウスを筆頭に上級魔道士二十八名が配置される。


対してカイゼルの都市には二名。


そして、都市全体の中核を支えるのは――


ガルド。


リオン。


ローレンス。


三人の存在が、その均衡を保っていた。


戦力は再編され、流れは完全に変わった。


もう以前のような支配の構図はない。


それぞれが役割を持ち、新しい体制が動き始めている。


復興も進んでいた。


医療体制は再構築され、アスクレアも正式に認められる形となる。


金ではなく、必要な人に治療が届く。


それだけで、街の空気は明らかに変わっていた。


その様子を、修一は少し離れた場所から眺めていた。


「……変わったな」


隣にいたクロウが肩をすくめる。


「お前が変えたんだろ」


「いや……俺だけじゃない」


修一は静かに首を振る。


確かに、きっかけは自分かもしれない。


だが、ここまで来たのは全員の力だ。


カイゼル、ノクス、リオン、セリナ。


そして――アルゴ。


「……でもさ」


修一は少しだけ視線を遠くに向ける。


「まだ足りない」


クロウが眉を上げる。


「何がだ?」


修一は少し考え、言葉を選ぶ。


「この世界、便利だよな」


「魔法があれば何でもできる」


「でもさ……」


一拍置く。


「魔法が使えないやつは、どうする?」


クロウは黙る。


その問いは、この世界の根本に触れていた。


修一は続ける。


「治療だってそうだ」


「今回はうまくいったけど、結局は魔法頼りだ」


「使えないやつは、ずっと弱いままになる」


静かな声。


だが、その中にははっきりとした意思があった。


クロウが小さく笑う。


「……面白いこと考えるな」


「魔法に頼らない世界か?」


修一は首を横に振る。


「違うな」


そして、ゆっくりと言い切る。


「魔法に“対抗できる”世界だ」


その言葉に、クロウの目が少しだけ細くなる。


「……いいね、それ」


修一は遠くを見た。


まだ何もない土地。


未開の地。


だが――


そこには、可能性しかなかった。


「魔力がなくても生きられる」


「誰でも治療が受けられる」


「技術で、全部ひっくり返す」


小さく笑う。


「街じゃ足りないな」


「国……ぐらい作ってやるか」


クロウが吹き出す。


「でかく出たな、おい」


その時、アルゴが静かに応答する。


『新プロジェクト、実行可能』


修一はうなずく。


「だろうな」


そして、一歩前に出る。


「……やるか」


風が吹いた。


新しい時代の風。


戦いは終わった。


だが――


本当の意味での革命は、ここから始まる。



第3章 完




第35話、そして第3章完結までお付き合いいただきありがとうございました。


今回の章では、

アルゴの進化、仲間の成長、

そしてルーヴェンハイムとの決着と、

大きな転換が描かれました。


そして最後に、

修一の新たな目標――

「魔法に対抗する世界」という構想が動き出します。


ここから物語はさらにスケールアップし、

“戦い”だけでなく“創る”物語へと進んでいきます。


次章では、新たな舞台、新たな技術、

そして新たな敵も登場予定です。


引き続き、応援していただけると嬉しいです。

今後ともよろしくお願いします。

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