第3章 アルゴ進化への道 第11話 魔力という基準
第11話です。
今回は出発前の準備と、
この世界の魔法について少し触れる回になります。
そして、カイゼルにも少し変化が見えてきます。
ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。
ヴァルディア外縁。
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地下拠点。
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出発の準備は整っていた。
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修一
「メンバーはこれでいいな」
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修一。
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カイゼル。
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リオン。
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クロウ。
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そしてアルゴ。
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移動手段も決まっている。
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アルゴに、
修一とカイゼル。
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魔法の絨毯に、
リオンとクロウ。
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そのとき。
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カイゼル
「ちょっと待って」
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全員が見る。
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「私もそれ、乗ってみたい」
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絨毯を指さす。
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リオン
「お、いいじゃん。挑戦するタイプか」
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クロウ
「風魔法が必要だ」
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カイゼル
「使えるわよ」
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クロウは小さくうなずき、
水晶の球体を取り出す。
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「魔力測定だ」
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修一
「それでわかるのか?」
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カイゼルが前に出る。
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「こんな感じよ」
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そう言って、
手を差し出す。
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水晶に触れる。
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淡く光る。
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表示される。
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風魔法 Lv8
火魔法 Lv3
水魔法 Lv2
土魔法 Lv1
光魔法 無し
闇魔法 0
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一瞬。
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カイゼル
「……え?」
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目を見開く。
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「ちょっと待って……」
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もう一度見る。
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「……8?」
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明らかに動揺している。
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「私、12歳の時は7だったのよ……?」
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リオン
「じゃあ上がってるじゃん」
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軽く言う。
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カイゼル
「そんな簡単な話じゃないって……!」
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クロウが説明を続ける。
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「この世界の魔法は基本4系統」
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「風・火・水・土」
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「それぞれレベルで強さが決まる」
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修一
「なるほどな」
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カイゼルが続ける。
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「8以上で上級魔道士」
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「6か7で中級」
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「4か5で下級」
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「それ以下は一般人よ」
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修一
「結構はっきりしてるな」
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カイゼル
「だいたい12歳で安定するの」
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「そこで将来が決まる感じね」
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クロウ
「だが例外もある」
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「20歳を超えて伸びる者もいる」
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修一
「……それか」
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カイゼルは水晶を見つめる。
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「……本当に上がってる……」
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小さく呟く。
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少しだけ、
嬉しそうに。
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クロウ
「光魔法は別だ」
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「伝授されるものだから、基本は無し」
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「闇魔法はさらに特殊だ」
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「あるか、ないか」
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「1か0でしか表れない」
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リオン
「持ってたらだいたい面倒なやつな」
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軽く言う。
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クロウ
「これなら絨毯は使えるはずだ」
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カイゼル
「……やってみる」
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絨毯に乗る。
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浮く。
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一瞬。
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安定する。
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「いける……!」
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だが――
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揺れる。
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大きく。
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「ちょ、ちょっと……!」
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バランスが崩れる。
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急降下しかける。
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修一
「おい!」
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クロウ
「制御が甘い」
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リオン
「うわ危ねえ!」
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なんとか着地。
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カイゼルは降りる。
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少し息を整える。
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「……無理ね」
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悔しそうに言う。
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「力はあっても、コントロールが追いついてない」
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クロウ
「その通りだ」
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修一
「じゃあ予定通りだな」
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カイゼル
「ええ」
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少しだけ笑う。
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「そっちの方が安心だし」
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配置は変わらない。
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アルゴに、
修一とカイゼル。
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魔法の絨毯に、
リオンとクロウ。
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修一
「行くぞ」
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アルゴが動く。
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絨毯が浮かぶ。
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新たな力。
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新たな仲間。
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そして。
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新たな目的地。
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山脈へ。
読んでいただきありがとうございます!
今回は魔法の仕組みやレベルについて、
そしてカイゼルの成長を描いた回になりました。
数値として見えることで、
この世界の基準や強さのイメージが
少し掴みやすくなっていれば嬉しいです。
また、力があっても扱えなければ意味がないという点も、
今回のポイントの一つになっています。
いよいよ出発となり、
ここから本格的に冒険が始まります。
引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです!
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