第3章 アルゴ進化への道 第10話 選ばれた同行者
第10話です。
今回は新たなキャラクターたちが登場し、
物語が一歩先へ進む回になります。
少し賑やかな空気も感じていただけると思いますので、
楽しんでいただけたら嬉しいです。
ヴァルディア本邸。
⸻
再び訪れた場所。
⸻
静かな空間。
⸻
⸻
修一
「……行くぞ」
⸻
⸻
カイゼルはうなずく。
⸻
⸻
扉が開く。
⸻
⸻
そこには、
ヴァルディア。
⸻
⸻
そして――
⸻
⸻
三人の魔道士。
⸻
⸻
一人は年老いた男。
⸻
⸻
落ち着いた空気。
⸻
⸻
もう一人。
⸻
⸻
無言。
⸻
⸻
圧だけでわかる強さ。
⸻
⸻
そして最後の一人。
⸻
⸻
壁にもたれながら、
ニヤニヤしている。
⸻
⸻
「お、来た来た」
⸻
⸻
いきなり話しかけてくる。
⸻
⸻
「君が修一?思ったより普通だな」
⸻
⸻
カイゼル
「……いきなりね」
⸻
⸻
「いやいや、だってもっとこう、ヤバい奴かと思ってたんだよ。なんかこう、目が光ってるとかさ」
⸻
⸻
修一
「どういう想像だよ」
⸻
⸻
「いやでも安心したわ。話通じそうで」
⸻
⸻
軽い。
⸻
⸻
だが。
⸻
⸻
隙がない。
⸻
⸻
ヴァルディア
「紹介しよう」
⸻
⸻
「この都市の上級魔道士だ」
⸻
⸻
年老いた男が前に出る。
⸻
⸻
「ローレンスだ」
⸻
⸻
短く。
⸻
⸻
次に。
⸻
⸻
「ガルド・ゼルヴァーン」
⸻
⸻
それだけ。
⸻
⸻
重い。
⸻
⸻
そして。
⸻
⸻
「リオン・アルフェルト。よろしくな」
⸻
⸻
笑っている。
⸻
⸻
修一
「……元気だな」
⸻
⸻
リオン
「元気だけが取り柄だからな。あとちょっと強い」
⸻
⸻
カイゼル
「ちょっと?」
⸻
⸻
リオン
「だいぶ強い」
⸻
⸻
即訂正。
⸻
⸻
空気が少し緩む。
⸻
⸻
修一は一歩前に出る。
⸻
⸻
「ちょうどいい」
⸻
⸻
ヴァルディア
「……何がだ」
⸻
⸻
修一
「頼みがある」
⸻
⸻
「ノースガルド北西部の山脈に行く」
⸻
⸻
リオン
「お、いいね」
⸻
⸻
食い気味。
⸻
⸻
「何しに?まさか観光じゃないよな?」
⸻
⸻
修一
「素材集めだ」
⸻
⸻
「ドラゴンの巣らしい」
⸻
⸻
リオン
「ははっ、最高じゃん」
⸻
⸻
ローレンス
「……無茶だな」
⸻
⸻
「今の私では足手まといになる」
⸻
⸻
ガルド
「ここを離れる理由がない」
⸻
⸻
短く。
⸻
⸻
リオン
「じゃあ決まりだな」
⸻
⸻
勝手に進める。
⸻
⸻
カイゼル
「いや、まだ何も決まってないでしょ」
⸻
⸻
リオン
「いや決まってるだろ。面白そうだし、俺暇だし」
⸻
⸻
ヴァルディアがリオンを見る。
⸻
⸻
少し考える。
⸻
⸻
そして。
⸻
⸻
「……いいだろう」
⸻
⸻
「リオン、お前が同行しろ」
⸻
⸻
リオン
「やった」
⸻
⸻
軽い。
⸻
⸻
修一は小さく笑う。
⸻
⸻
「決まりだな」
⸻
⸻
リオン
「よろしくな。まあ死なない程度に頑張ろうぜ」
⸻
⸻
カイゼル
「軽いのよ……」
⸻
⸻
だが。
⸻
⸻
頼れる。
⸻
⸻
そんな空気。
⸻
⸻
ヴァルディア
「……気をつけろ」
⸻
⸻
「そこは、簡単に帰れる場所ではない」
⸻
⸻
修一
「承知の上だ」
⸻
⸻
短く。
⸻
⸻
仲間は決まった。
⸻
⸻
次の目的地も。
⸻
⸻
あとは――
⸻
⸻
進むだけだ。
読んでいただきありがとうございます!
今回は上級魔道士たちとの対面と、
新たな同行者の決定までを描きました。
それぞれ個性の強いキャラクターですが、
特にリオンはこれからの展開で
かなり動いてくれる存在になります。
ここからはいよいよ山脈への準備、
そして冒険が始まっていきます。
どんな展開になるのか、
引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです!
面白いと思っていただけたら、
ブックマークや評価をしていただけると励みになります!




