第3章 アルゴ進化への道 第9話 次の一手
第9話です。
今回はアルゴの進化に向けて、
新たな課題と方向性が見えてくる回になります。
少しずつ世界も広がってきていますので、
楽しんでいただけたら嬉しいです。
ヴァルディア外縁。
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地下拠点。
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医療は回っている。
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セリナとノアを中心に、
現場は安定してきていた。
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修一
「医療の方は任せられそうだな」
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セリナ
「はい、だいぶ落ち着いてきました」
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ノア
「対応可能です」
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修一はうなずく。
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そして、
アルゴへ視線を向ける。
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「問題はこっちだな」
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ユニコーン形態。
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空は飛べる。
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だが――
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「水の中には届かない」
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クロウ
「当然だな。今の構造は空中用だ」
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修一
「地球から持ってきた部品も、もうほとんどない」
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沈黙。
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クロウがゆっくりと口を開く。
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「……手はある」
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袋を取り出す。
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「虚空収納袋。最高級品だ」
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修一
「見た目は普通だけど……何ができる?」
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クロウ
「中の空間を拡張してある。ほぼ無制限に入る」
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セリナ
「そんなの、あるんですね……」
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クロウは続ける。
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別の魔道具を取り出す。
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厚みのある織物。
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床に広げる。
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「魔法の絨毯だ」
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「風魔法レベル6以上あれば飛べる」
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カイゼル
「すごい。私でも使えるかしら」
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修一はクロウを見る。
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「……お前、何者だ」
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クロウ
「魔道具職人だ。南大陸――サウスガルド出身だ」
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「魔道具を作って売りながら、世界中を回っていた」
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セリナ
「世界中を……」
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クロウ
「いいものを見るためだ」
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短く。
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クロウの表情がわずかに変わる。
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「ただ」
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「精密な素材は持っていない」
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修一
「……やっぱりそこか」
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クロウは少し考える。
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「だが……ひょっとしたら手に入るかもしれない」
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修一
「どこだ?」
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クロウ
「ノースガルド北西部の山脈だ。資源は豊富だ」
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セリナ
「そんな場所があるんですね……」
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クロウ
「ただ……ドラゴンの巣だ」
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空気が変わる。
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カイゼル
「……それは厳しいわね」
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クロウ
「上級魔道士でもなければ近づけない」
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沈黙。
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修一は少し考える。
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「……ヴァルディアに聞いてみるか」
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セリナ
「聞くんですか?」
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修一
「上級魔道士を連れていけないか、だな」
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カイゼル
「簡単にはいかないわよ」
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修一
「だろうな。でも、やるしかない」
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アルゴ。
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クロウ。
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そして、
まだ見ぬ山脈。
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次の進化に必要なものが、
見えてきた。
読んでいただきありがとうございます!
今回は水中での課題と、
それを解決するための新たな手段について描きました。
クロウの魔道具や、
サウスガルドという新たな要素も加わり、
少しずつ世界が広がってきています。
そして、次の目的は山脈へ。
ただし、その先にはドラゴンという大きな壁が待っています。
ここからは少しずつ冒険の要素も強くなっていきますので、
引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです!
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