第3章 アルゴ進化への道 第2話 再会と進化
第2話です。
今回はヴァルディアに戻り、
再会とこれからに向けた準備の回になります。
少し落ち着いた雰囲気の中で、
新しい流れが始まっていきます。
ぜひゆっくり楽しんでいただけたら嬉しいです。
ヴァルディア。
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街の中。
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人の声。
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いつもの日常。
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修一
「……変わってねえな」
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セリナ
「はい……」
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カイゼルは少しだけ、
安心したように息を吐く。
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「……帰ってきた」
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アルベルトの自宅。
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扉が勢いよく開く。
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「カイゼル!!」
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アルベルトが飛び出してくる。
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「お前!!無事だったのか!?」
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「戻ってきたのか……!」
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「ケガは!?大丈夫なのか!?」
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一気にまくしたてる。
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カイゼル
「……兄さん、近い」
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少し引く。
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アルベルト
「近くなるだろうが!!」
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「どれだけ心配したと思ってるんだ!!」
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セリナにも向く。
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「セリナもだ!」
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「無茶してないか!?」
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「ちゃんと食べてるのか!?」
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セリナ
「……大丈夫」
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少し笑う。
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エリシアが後ろから顔を出す。
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「……ほんとに無事だった……?」
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少し不安そうに。
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カイゼル
「大丈夫」
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短く。
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エリシアはほっとして、
アルゴに近づく。
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「アルゴだ……」
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嬉しそうに。
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そして。
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ぎゅっと抱きつく。
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「おかえり」
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アルゴ
「……ただいま」
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一瞬、間。
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修一
「……今のちょっと人間っぽかったな」
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室内。
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ルーヴェンハイムでの出来事。
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コロシアム。
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リジェネカプセル。
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裏の仕組み。
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そして。
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戦闘。
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カイゼルは、
父ヴァルターのことも話す。
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沈黙。
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アルベルトは目を閉じる。
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「……そうか」
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短く。
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何も責めない。
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ただ、
カイゼルを見る。
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「……無事でよかった」
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それだけだった。
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カイゼルは小さくうなずく。
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ヴァルディア外縁。
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拠点。
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地上は質素。
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だが。
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地下へ降りる。
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そこには――
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広い空間。
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整った設備。
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明るい光。
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セリナ
「……すごい……」
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修一
「……別物だな」
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アルベルト
「まあな」
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少し得意げに。
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「エリシアと一緒に整えておいた」
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エリシア
「がんばった!」
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胸を張る。
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セリナ
「……ありがとう」
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素直に言う。
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エリシアは嬉しそうに笑う。
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ノクスは周囲を見渡す。
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「……悪くない」
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修一
「で、お前は?」
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ノクス
「ヴァルディア様の様子を見てくる」
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一拍。
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「上も動いているはずだ」
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修一
「……頼む」
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ノクスはそのまま去る。
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静寂。
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修一は振り返る。
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「さて」
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空気が変わる。
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「ここからだ」
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アルゴ
「準備完了」
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修一
「まずは移動手段」
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「アルゴ」
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アルゴ
「はい」
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変形。
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金属が組み替わる。
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馬。
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エリシア
「すごい……!」
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セリナ
「きれい……」
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修一
「でもな」
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一拍。
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「足りねえ」
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全員が見る。
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修一
「……空を飛びたい」
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沈黙。
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アルゴ
「飛行機能の追加は可能」
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「構造変更が必要です」
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修一は笑う。
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「いいじゃねえか」
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「やろう」
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一歩前に出る。
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「次は――」
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「ユニコーンだ」
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エリシア
「……ユニコーン!」
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目を輝かせる。
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アルゴ
「設計開始」
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静かな地下に、
新しい可能性が広がる。
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進化は、
ここから始まる。
読んでいただきありがとうございます!
今回は再会を中心に、
少し温かい雰囲気の回になりました。
アルベルトやエリシアとのやり取りで、
これまで張り詰めていた空気が少し緩んだのではないかと思います。
そしていよいよ、
アルゴの進化が本格的に始まります。
「空を飛びたい」という一言から、
どんな形になっていくのか、
今後の展開も楽しみにしていただけたら嬉しいです。
ここからは試行錯誤や失敗も含めて、
進化していく過程を描いていきます。
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