表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冴えないおっさん、AIと異世界で国を作る〜魔法社会を科学でひっくり返す〜  作者: れいじ
第2章 冴えないオッサン、魔法至上の世界へ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/78

第2章 冴えないオッサン、魔法至上の世界へ 第20話 整いすぎた街

第20話です。


ルーヴェンハイムに潜入し、

これまでとは違う“空気”の中での行動が始まります。


一見整っている街ですが、

その裏にあるものも少しずつ見えてきます。


ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。

夜。



ルーヴェンハイム。



整然と並ぶ灯り。



無駄のない街並み。



「……なんだこれ」



修一が小さくつぶやく。



騒ぎがない。



人の流れも、静かすぎる。




カイゼル

「……管理されています」




修一

「だろうな」




アルゴ

「視線 複数確認」




修一

「見られてるか」




アルゴ

「可能性 高」




通りを歩く。



店が並ぶ。



魔道具。



食料。



薬。




すべてが整っている。




セリナが足を止める。




「……ここ」




薬屋。




中に入る。




「いらっしゃいませ」




店主の声。




棚に並ぶ小さな容器。




淡く光っている。




セリナが息をのむ。




「……この魔力」




修一

「なんだそれ」




店主が答える。




「リジェネ・カプセルです」




「大賢者様の開発した回復薬です」




修一

「薬、ってレベルか?」




店主


「回復魔法を封じたものです」




「登録者のみ購入可能です」




「使用も記録されます」




セリナの表情が変わる。




「……記録」




店主


「すべて管理されています」




「無許可での使用は違反です」




沈黙。




修一は軽く笑う。




「徹底してるな」




店主


「当然です」




店を出る。




外の空気。




だが、


軽くはならない。




セリナ

「……あれがあれば」




「もっと助けられるのに」




修一

「金があればな」




カイゼルは静かに言う。




「……初めて見ました」




「回復魔法を……ああいう形にするなんて」




修一

「だろうな」




そのとき。




前方で人が止められる。




「確認します」




兵士。




紋章が光る。




「……問題なし」




通される。




別の男。




兵士が少しだけ眉をひそめる。




「……記録と一致しない」




空気が変わる。




男が一瞬、視線を逸らす。




「同行願います」




腕を取られる。




抵抗はない。




そのまま連れて行かれる。




静かに。




周囲は、


誰も気にしない。




セリナ

「……今の」




カイゼル


「……紋章の記録でしょう」




「何かが一致しなかった」




修一

「全部管理、か」




アルゴ

「監視制度 確定」




セリナは小さく震える。




「……怖いです」




修一は前を見る。




「そうか?」




少し笑う。




「俺は好きだぞ」




カイゼル

「……え?」




修一


「分かりやすい」




「ルールも、弱点も」




沈黙。




セリナは拳を握る。




「……違います」




「医療は……」




言葉が詰まる。




修一が続ける。




「救うためのもんだ」




セリナはうなずく。




「……はい」




アルゴ

「思想確認」




カイゼルは静かに言う。




「……ルーヴェンハイムは」




「次のマスターを狙っていると聞きます」




修一

「マスター?」




カイゼル


「この国の頂点です」




「三人の大賢者様の中から選ばれます」




修一

「なるほどな」




カイゼル


「……そのために資金を集めているとも」




修一は小さく笑う。




「医療で、か」




沈黙。




修一は空を見上げる。




「時間は?」




アルゴ

「残り約16時間」




修一

「足りるな」




だが。




この街は、


まだ何も見せていない。




ルーヴェンハイム。




整いすぎたこの都市の、


その奥にあるものは――


読んでいただきありがとうございます!


ルーヴェンハイムの特徴である管理された社会や、

医療の扱い方が少しずつ見えてきました。


リジェネ・カプセルの存在によって、

この都市の在り方もよりはっきりしてきたと思います。


また、「記録と不一致」という描写からも、

この都市の厳しさや仕組みが感じられたのではないでしょうか。


残り時間は限られていますが、

ここからさらに踏み込んでいくことになります。


面白いと思っていただけたら、

ブックマークや評価をしていただけると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ