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贋作工房事件、予告編

シンスケ「希望額は?」

依頼人「300万円で」

シンスケ「オープン ザ プライス!」


イチ ジュウ ヒャク セン マン ジュウマン ヒャクマン センマン ・・・



瀬能「あ、ここもダメです。紙屑が展示してあります。」

皇「は? お前、ここ、国立美術館だぞ?」

瀬能「まさか国立美術館にまで浸食されていたとは。」

皇「これがイミテーション? だってお前、これ、企画展の目玉だろ? それがイミテーション?」

瀬能「1億円がパーですね。あははははははははははははははははははははははははははははは」

皇「きひひひひひ きひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ 面白い事になりそうだな」



男「おたくから買った絵が、ニセモノだったんだ! 弁償しろ!」

画商「こっちも被害者なんですよ、ニセモノをつかまされたのは同じです。」

男「そんなものは関係ない! 取引は私と、おたくとの関係の話だ!」

画商「契約書を読みましたか? 一度売ったものを弁償する事はあり得ない。これは美術品の売買ですからね。」

男「ふざけるな! 訴えるぞ!」

画商「ええ。どうぞ。訴えるなり、好きにすればいいじゃないですか。こっちも被害者なんだ!」

男「開き直る気か!」



保険会社「あなたは、わざわざ眠れる獅子を起こす気か?」

ブラックマーケット「我々は健全な商売を行っているだけだが? それとも、あなた方はそれを阻止するおつもりで?」

保険会社「我々の使命は、世界の秩序を守る事だ。」

ブラックマーケット「その秩序を犯しているのは、あの男だろう?」



男「私は、あの番組で出た絵を同じ物をもっている。どちからが本物で、どちらかがニセモノだ。」

鑑定士「あの絵は、間違いなく本物だ。私の鑑定士生命を賭けてもいい。」

プロデューサー「どういう事なんですか? 世紀の大発見じゃないんですか?」

男「さあ。いずれ真実は分かる事ですよ。」

依頼人「私が買った絵がニセモノだと言うのか!」



シンスケ「2億?・・・・2億5万円?・・・は?・・・・・・・・センセ、ホンマですか?」

鑑定士「ええ。間違いなく本物です。」

コウジ「はぁ・・・・見とれちゃいますね。」

鑑定士「この様な作品は本来、コレクターが仕舞い込んでしまって、世に出る事はないんですよ。自分の子供に贈与するとか、コレクター同士で売買するとかね。存在は知られていたんですが、市場に出る作品ではありません。作品のサイズ、保存状態、それらを加味し、最低価格で、この価格をつけさせていただきました。」

シンスケ「はぇえええええ、300万だったらボクが買ってたのに」

笑い 笑い 笑い 笑い 笑い

鑑定士「貴重な物ですので、大事に保管して下さい。むしろ個人で保有されるよりも、美術館などで保管するとか、展示される方が、作品の為には良いかも知れませんね。」

依頼人「・・・・考えます」

シンスケ「これは、しないですねぇ」

笑い 笑い 笑い 笑い 笑い



『とあるテレビ番組から発見された、世紀の名画。その鑑定額、2億5万円。』



画商「あれも、これも、ニセモノばかり。」

画商「こんなにニセモノが出回る事があるのか?」

画商「いや、あり得ない。」

画商「顧客からは訴えられるし、詐欺扱いされるし、こちらも被害者なのを忘れてもらっては困る。」

画商「警察は何をしているんだ?」

画商「保険会社も、保険金の支払いを断念したそうだ。とても保証できる金額ではないと。」

画商「これは世界的に、絵画スキャンダルと言っていい」



『美術市場を席巻するフォージュリー』



警察「これは美術品詐欺事件です。被害額は、・・・1兆円を超えるかも知れません。1兆円どころか、10兆、100兆、」

警察「100兆円?・・・は? バカバカしい。」

警察「我々には理解できない世界ですな」

警察「美術品の単価は、一枚で、1千万円、2千万円はザラですし、億で取り引きされる物も珍しくはありません。ですから被害額も、それに応じて大きくなるばかりで。」

警察「まさにうなぎ上り、天井しらず、ですな」

警察「日本の警察だけで、どうにかなる話じゃないですよ?」

警察「しかし、被害を受けている人間が人間だ。政財界の大物ばかり。・・・どんだけ貯め込んでいるんだ、まったく。」

警察「解決できなくても仕事をしているフリだけでもしておかないと、我々の首が危ないですぞ。」

警察「すでに、・・・お話はいただいているのだよ?」



保険会社「保険金の支払いは一時、中止しろ!」

保険会社「世界を混乱に陥れる気か!」

保険会社「相応の対価を支払ってもらわなければなるまい。」

保険会社「我々の使命は、世界の秩序を構築する為にあるのだ。」



『世界最古の秘密結社と噂され、歴史の闇そのものとされる保険会社。十字軍ですら手を出せなかったと言われている。誕生は、人類と共にあり、最初に文明があった時には既に、存在したと言われている。その詳細は極めて不明。』



男「杏子ちゃん、ヨーロッパへ旅行に行ってみたいと思わないかい?」

瀬能「どういう事ですか、先生?」

女「杏子ちゃんが絵に詳しいって話を聞いてね。ほら、どっかの美術館の人とか、友達なんでしょう?」

瀬能「ご婦人まで。」

男「ちょっと頼まれちゃってね。知り合いに画商を紹介したら、その人が、ニセモノを掴まされちゃってね。今、ニセモノが流行しているって話じゃない?」

女「杏子ちゃん、ほら、絵に詳しいって話だから、ちょっと見に行ってもらいたいなぁって思って。現地まで?」

瀬能「・・・まぁ。暇ですから。」

女「お小遣いもあげるから。」

瀬能「本当ですか?・・・なら、いいですけど。」

男「杏子ちゃんにはお世話になりっぱなしで申し訳ないよ。あ、あと、お土産。お土産、買ってきてね。オーストリア銘菓ひよこ」

瀬能「先生、・・・それは無いですよ。」

男「え?だって、ハワイ土産はだいたい東京で作ってるじゃない?オーストリア土産だって東京で作ってるんじゃないの?」

女「埼玉よ!」

瀬能「・・・群馬ですよ。」

男・女・瀬能「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」



『フォージュリーの震源地を求めて、オーストリアの田舎町へ。国際警察・秘密結社・瀬能杏子の三つ巴の戦い。』



皇「え? なんで、なんで、今、撃たれたの?」

瀬能「知りませんよ。しゃべってたら、舌、噛みますよ!」

火野「駄目、追いつかれる! 右よ、右!」

皇「道、ねぇじゃねぇかあああああああああああああああああ!」

ガチャガガチャガチャガギャガチャガヤ ガチャギャガヤギャガギャギャガチャギャガチャ ピヨピピピヨ ガチャギャガガチャガチャギャギャ

瀬能「私の205を甘く見ないで下さい!まっくりますよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

皇「あとで、どうなっても知らねぇからなぁあああああああああああああああああ!」

火野「次、左ぃぃぃぃぃいいいいいいい! 桟橋を突っ切ってええええええええええ!!!!」

皇「あんまり、こういうの使いたくないんだけどさ、」

瀬能「勿体ぶらないで下さい」

火野「狙うなら、フロントグリルの左っかわ、ベルトがあるでしょ?」

皇「見えるか!」

火野「一撃で仕留めなさいよ! カウントダウン、5、2、、、、ゼロゼロゼロゼロゼロ」

皇「バカか!お前!」瀬能「エロ音声じゃないですか」

ドキュゥゥゥウウウウウウウウ       ズバン ボ! ガタタシャガシャガチャギャギャギャガチャ ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

皇「イエスゥ!」瀬能・火野「フォーリン・ラブ」

皇「ほんとお前等はバカだな」

火野「前見てええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」

ザババアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!



公爵「それで始末できたのか?」

使用人「それが残念ながら」

公爵「これは、高くつくぞ?」

使用人「お叱りはいかようにでも」

公爵「国際警察に、秘密結社、・・・おまけにコソ泥か。始末に悪いな。・・・よいか、ネズミ共の駆除は任せる。贋作の出荷は、遅れさせるな。よいな!」

使用人「はは!」



『贋作事件の首謀者、公爵。千年におよぶ世界の闇。権力者の資金源。ホンモノ以上のニセモノを売りさばき、資本主義経済を足元から崩壊させ、貧困と難民、戦争を助長させる、影の王。』



公爵「私は贋作を作っているのではない。人間の、欲を満たす、道具をばら撒いているのに過ぎないのだ。世界は私に感謝するがいい。はははははははははははははははははははははははっははははっははははっはは」



ウェイトレス「公爵様はロリコンで有名なのよ!」

瀬能「ロリコン?・・・・・・・あ゛あ゛あ゛こんな感じですか?”パズーだ、パズーが帰ってき゛た゛よぉぉ~”」

火野「バカね、こうよ、あ゛あ゛あ゛・・・”コナ~ン!、コナ~ン!、おじいさん、おじいさん、コナンが今、来るわ!”」

瀬能「まさかの未来少年コナン、のラナ」

皇「いや、こうだ、あ゛あ゛あ゛”クララ、クララが立ったぁぁああああああ、ロッテンマイヤーさぁああん、うわぁぁあああああん、ぺぇええたぁぁああああああ”・・・どうだ? アルプス詰め合わせ。」

ウェイトレス「あの、ロリコンってそういう意味じゃなくて。・・・どっかの監督の顔がチラッチラ浮かぶからやめて。」



ブラックマーケット「このままフォージュリーが世界に蔓延すれば、最後に、誰が得をすると思う? そう考えれば、自然と答えは出るだろう? 本物を持っている人間だ。」



瀬能「私のポケットに収まるのは、ロッチで十分です。ロッチのブラックゼウスは貴重ですよ。」

火野「今はむしろロッチの方が貴重よね」

皇「何の話をしてんだよ!」



『・・・世界を巻き込み、金、権力、欲、名誉、秩序をかけた・・・・四つ巴の戦いが幕を開ける。』



瀬能「わぁ、お城の地下に迷いこんでしまったらぁ、美術館で見た事がある絵がい~っぱい! あれぇ、これ、ぜんぶ、ニセモノだなぁ。大変なモノを見つけてしまったなぁ、どうしよう・・・」

警察「大根にも程があるぞ!」内藤・塙「まったくだ」



不規則女王イレギュラークイーン・キルタイム(暇つぶし?、殺しの時間)・無職引き籠もり(ノンストップクレイジー)・・・瀬能杏子』

『生気を吸い、人の心を操る、悪魔のソープ嬢・・・皇瑠思亜』

『未来を見通す、自分大好きサブカルクソ女・・・火野御影』



『世界経済が麻痺し、世界恐慌のトリガーとなった贋作の結末は。・・・・・・勝つのは悪党か、悪党か、悪党か。それとも、悪党か。』



≪主題歌:荒野の贈り物≫

♪♪私は あなたと 歩いて きたい

行きかう人すら いない 荒野で

日照りからあなたを 雨風からあなたを 飢えからあなたを

守って きたい

永遠とわに続く 地獄すらも

私には 楽園の 花園

死にゆく あなたに 贈る 歌は

嘘つきな 私の 本当の 嘘♪♪



瀬能「今、私が来ませんでしたか?」

皇「お前みたいなバカが二人いてたまるか」

火野「そうよ」

瀬能「そうですよね・・・・」



瀬能「奴は大変な物を盗んでいきました・・・・・・・・・・・・あなたの時間です!」

皇「お前もな!」

火野「ふざけんなぁあ!」



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