キンキン恋人募集中♪
あの後…
私は実は地元に戻っていた。
身を寄せていたのは風子さんのところ。
例のアパートも英子さんの自宅近くにあったためバレそうだったので、再度地元に戻って風子さんのところにしばらく匿ってもらうことにした。
ほとんど灯台元暮らしだったが、これがなぜかバレなかった。
これもまぁ、風子さんも一度大人げないことをして、「お前嫌いだっ!」とすごい勢いで怒鳴って、全力で曜子のことを拒否したことがあったらしい。それが原因で、曜子は風子さんには絶対に近寄らないらしい。まぁ曜子に対してはホントにここまで徹底しないとずっと付きまとわれるだろう。気持ちは判らないでもない。
そしてそんなある日…
”星子。ちょっと時間作れないか?”
兄から連絡があった。
なんだろう?
確か兄は、美鳥おじさんの介護から解放された後、一応介護職に再就職していた。
おばあちゃんが亡きあとすぐ、やっぱり仕事はやめていた。
「部署が変わるだけだから、大丈夫だ。」とは言っていたが、実際は違っていた。
ホントに兄には申し訳ないことをしたなと思った。
私にしても兄にしても、結局、身内が原因で仕事を辞職するはめになった。
確か介護職って、夜勤とかあるから、結構時間を合わせるのって難しいかと思うけど、今私は休職中でぼぼフリーだから、私が合わせればいいだけ。
そんな兄は祖母が住んでいるアパートの部屋の隣の部屋を借りて今はそこに住んでいる。
美鳥おじさんからの解放後、母から一緒に住むことを勧められたが、さすがにそれはイヤだという気持ちは判る。なので毎月家賃払ってまで、晴子ばあちゃんの隣の部屋に住んでいる。
「星子。」
「あ、兄さん。すごいお久しぶり。」
久しぶりにあった兄はすごい人相が変わっていた。
もう、ホントに人生疲れ切った顔をしていた。
「実は陽子が結婚前提に付き合った要る彼氏がいるらしいんだが…」
「ふぁ?」
私は流産して約4か月…職も住処も子供も子供産む権利もすべてを失って苦しんでいるというのに…
曜子は幸せの頂点らしい。
「あの百貫デブの曜子がーっ!?」
思わず言ってしまった。
「まぁびっくりだよな…それでな…さらにびっくりすることがあって…曜子あの後、激やせしたんだよ…」
それって…またリバウンド確定案件やん。
「それでな。曜子、その激やせしてすぐに、同僚が主催していた合コンに無理やり割り込んで参加したらしくてな。いや、誘ってもないのに来たらしいんだよ。」
うわ、それすごい迷惑な案件。
「で、そこで見つけてきたわけ?」
まぁデブの曜子では彼氏見つけるのは無理だが、やせた曜子なら顔だけで落とせるわな。
まぁ結婚相手見つけるなら、やせてる間にさっさと決めて置こうってか?曜子もそういうところは計算高いよな。
「そういうこと。」
「で、決まりそうなわけ?」
兄は苦々しい顔をして
「いやさ…それが俺さ、相手の彼氏さんらしき人に一回捕まってな、話を聞いたのだけど…どうも彼氏さん?本人は全力で曜子の恋人であることを否定していたんだよ。」
「そうなの?」
まぁ当たり前だ。あんな怪物と付き合う奴がこの世にいたこと事態が驚きだったというのに、実態は結局それかということで、落ち着いた。
「それってまさか…」
「実はこの人から、曜子のことを何とかしてくれないか?と頼まれていてな。」
あちゃーそれはめんどくさいことに巻き込まれたものだ。
「俺、どうすればいいか、ホントに判らなくてな。」
そりゃそうだ。普通の女の子ならまだしも、あの曜子だ。曜子が一度決めたことはてこでも動かないのは明確だ。
ただな…これまでの話を聞く限りだと…
「違うにしてもだよ。曜子と一度関係を持ってるなら、この様子だと絶対に逃げられないのでは?」
「それがさ、その男曰く、曜子とは「手すら握ってない!」とまで言ってるんだよ。」
「それが、ホントかどうかは謎だけど…」
「まぁそこは女からすれば、疑いたくなる気持ちは判らんでもないけど、男目線からするとあの全力で否定する姿勢はどう見てもウソを言っているようには見えなかった。」
「いわれてみれば、曜子に手を付けること事態が勇者か超チャラ男でしかないのは判る。」
「だろ?いくら美人でも、あんなのに手を付けるなんて、絶対にない。」
「で?問題の曜子はなんていってるの?」
「それは少しでも交際を否定しようとする話をしようものなら、「私!もう!弄ばれるのはイヤなのっ!」と相手の話が全部言い終わる前にそれを言いきって、相手の話はシャットダウンするんだと。だからもう、話にならないから、なんとかしてくれって頼まれて…。俺どうすればいい?」
うっわ、めんどくさー!
ここまでくると曜子は耳ふさいででも、相手の話なんか聞かないぞ…
「じゃあ例えば…
その人が「俺、君の彼氏にすらなってないんだけど?」とか「俺、君には何もしてないんだけど?」
いおうとするものなら、それが言い終わらないうちに
曜子が「私!もう!弄ばれるのはイヤなのっ!」の一点張りとか?」
「そういうことらしい。曜子は自分の主張ばかりで、自分の話は全く聞いてくれないらしい。」
「で、その人の気持ちはどうなの?」
「もう、曜子の勝手な思い込みだけで、強引にロックオンされて滅茶苦茶困っているらしい。」
「うわー…お気の毒に…」
「もう、なんでうちの一族は自分の都合だけで、相手の話を聞かないのしかいないんだろう?俺も美鳥おじさんにもうんざりだったよ。またかと思うともう…ほんとにきつい…」
ああ兄さんは美鳥おじさんの世話もしてたんだよな。
兄の言うとおり、本当にきつい…
「どうしたら、曜子を説得できると思う?」
正直…
はっきり言って…
「…無理だと思う」
「そうだよな…」
ここで曜子を説得させることができたら、苦労はない。
「これ、もう冷たいこと言うようだけどさ、その人に諦めてもらうしかないかも…」
というか、私こそもうこれ以上曜子には関わりたくない。
曜子の興味が、私からその人に流れてくれれば、これで私は曜子から解放される。
「ちょ、それはあまりにも厳しすぎるんじゃないの?」
「なんで?」
「手すら握った事すらないのに、なんで一方的に押されまくって結婚なんて、あまりにもかわいそすぎないか?
それもだよ。失礼な話だけどさ、かつて弄ばれた過去を暴露された上に「そんな中古でかわいそうな私と結婚しろ」と言われ、全然断ることもできないなんて?なんの罰ゲームだよ!?
まださ、処女じゃなくてもさ、中古であることを隠してそこまで強引な我儘なことを言うのは判るけど、「中古の私を結婚前提に買ってくれ」な言い方されてだよ?誰がそんな女を嫁にもらうと思う?」
んー
「男からすればさ、最初から、そんな弄ばれた過去の話を聞かされた挙句、結婚しろとか言っている女に対して、なんもロマンとかないやん。」
「まぁ…というか、これから結婚しようと考えている相手に過去の男のことはいうべきではないよね。」
「そうだよな。」
「たしかにさ、正直に堂々と言っているという点はすごいとは思うけど、なんかそこ品がないよね。」
私が男でも、そんな品のない女とはごめんだ。
というか曜子が相手なら、私なら…
「もうさ、逃げたら?」
「え?」
「逃げるしかない思うよ。」
マジでそう思った。
「まぁ相手が曜子だから、逃げ切れる保証はないけど、そんなにイヤなら、逃げるしかない思うよ。」
そう、私も曜子からは本当に逃げまくっていた。これ事実。
「その人、逃げる事ってできないの?」
そこである。
「………それがさ…」
と兄が言ったとたん…
「そんなの無理だぁーーー。」
といきなり横から話に割り込んでくる者がいた。
「うわーーーっ!」
何なんだと思ったら、
横を見るとさえない系顔した男が二人…
一方はお笑い系な感じでよく喋りそうな男。もう一人はのっぺりした顔つきで無口そうな男。
「あ、あの…」
「ああ以前、この人たちにつかまってな…」
「で?どっち?」
「こちらの方…」
兄はのっぺりした顔つきの方を紹介した。
うわ…曜子…マジでこんな男でいいの?
外見的に…と失礼なことを考えてしまうが、まぁこれが現実レベルで「ザ平均」だろう。
というか、この人を見ていると私の方こそ、今までは周りがイケメンに恵まれ過ぎた思う。
それを考えると曜子はかなり現実みてる。
「どうも、初めまして…朝日昇といいます。
この度は本当に申し訳ございません。あの…実はあなたたちの妹さんが全く話を聞き入れてくれなくて困っています。」
「あちな、俺はこいつの同僚の富田な。よろ。」
「どうか、ご助力いただけないでしょうか?」
と2人して頭を下げられてしまった。
「そういわれてもなー…」
「お願いです。もしうまくいきましたら、お礼の方も致します。」
「実は私もあの子には関わりたくないのよねー。」
「てか、あなた実の姉でしょ?」
「そうなんです。実の姉というか半分だけ姉なんです。父親が違うんで。その半分姉ですらこれなんです。
もうあの子にはホントに嫌気がさしてます。」
とまで言い切ってしまった…
「って!星子!父親が違うって?どういうことだ?」
「あれ?アニキ、ばぁちゃんから聞いてなかった?私たちの本当のお父さんは私が生まれてすぐぐらいに死んでいて、そのあとすぐに母さんは実のお父さんの兄と結婚したっていう話…。」
「聞いてねぇよー。」
「私、てっきり聞いてるかと思った。」
「だからかー、オヤジが俺らより曜子のことばかり優先していたのはー」
と今更ながら気づいた兄。
というか、こんな今さらながら知った事実に、こんなに年取った今にでも、兄はグレそうな予感しかしない…。
「まぁ私たちもさ、あの子にはホント手が付けれないのよ。
実は私も今まであの子から、何度逃げたか判らないぐらい逃げていたりする。
それほどまでに逃げないといけないぐらいに私も今まで生活壊されてきたのね。
だからこそ、私はもうあの子には絶対に関わりたくないので、この件については手を貸したくない。」
と私は言い切った。
「そもそもさ、逃げられないって?どういこと?」
そこである。
「実はこいつ…今いる職場でかなりの出世コースに選ばれていて、本当に今軌道に乗ったばかりで、あとは普通に彼女でもできれば御の字だという時に、あんなめんどくさい女につかまってしまって…」
なるほどね…
「つまり、その出世コースの道を逃したくないわけなのね…」
「やっとつかみとったばかりのチャンスだったんです。それを手放すなんて、僕には絶対にできない…」
のっぺり男は本当に泣いていた。
「なぁ頼むよ星子。お前から一回曜子にガツンと言ってやってくれよ。あいつにきっぱり言えるのはお前ぐらいしかいないんだよ。」
兄まで、この男たちの味方である。
私もどちらかといえば、常に曜子ではない方でいたいという気持ちはあるが、これはあくまで私が曜子に関わることが前提な話なので、飲みたくない…。
そりゃ、今まで家族内で曜子に対して毎回ぶちキレているのは私だ。
だからと言って、それをまた全部私に押し付けられるのはやっぱり嫌だ。
「じゃあさ、もうこの際はっきり言ったら?」
「だから、それが全然聞き入れてくれないから困っているんです。」
「せめて、こっちの話ができるぐらいの間だけでも作ってくれるだけでもいいので、お願いできませんか?」
んー
では…
「じゃあさ、その合コンの時にあったこと。もう少し詳しく正直に話してくれる?
詳しいことを理解したうえで、判断しないと私も何もできない。私も兄から、大まかなことしか聞いてないし。」
まぁとりあえず話を聞くだけ聞く事にした。
とりあえず、あの曜子に関するコイバナなんてめったに聞けるチャンスなどないし、面白半分に興味だけはあった。それに聞くだけ聞いてなんか、つつく欠点があれば、そこを重点的につついて断ればいいだけのことだ。
もう、最初から面白半分に聞いた挙句に断る気満々でいた。
そして二人は意を決したかのように話しはじめた。
「実はね。この合コンはほとんどは、こいつのために開かれたようなものだったんだよね。」
こいつつまり、朝日昇のことか…
「ホントに出世コースが決まって、あとは彼女ゲットのみだったから。」
んー
「で、一応幹事はすごいイケメンだったんだけど、出会いの場を提供するだけ作っただけで当日欠席することは最初から約束されていたんだよな。」
なんだそれ?
「それって女の子たちからすれば、詐欺では?」
「いや…まぁそうかもしれないけど、そいつ彼女いたから、出る気はないと相手側の女の子たちにもそれはきっぱり言っていたらしいのな。それのその彼女は女子側の幹事で合流するだけさせたら、その子は始まる前に帰っていったんよ。」
ああ、最近幹事は不参加という合コンがあるとか聞くけどこれか…
「俺らはその幹事が不参加な合コンに違和感を覚えながらも一応そのまま進めていったのな。
それで今回は出血大サービスとかで女の子の方が多いとかで、そのおまけできたのが美人でラッキーっとも思っていたら、地雷女で…もう大変だった…」
そして、お笑い系の男の方は携帯を見せてきて、
「これがその時の写真で、メンツ的にはこんな感じだったんだけどね…」
え?この人数でこのメンツ?それでもそこそこのイケメン三人ほどいる事ね?まぁ他半分ほどは並以下の
顔面偏差値だが、多分目の前にいる二人がこのメンツじゃ中間レベルぐらい。いや、朝日くんはやっぱり中の下か下の上のただののっぺり顔。ただ朝日くんは出世コースに乗った身なので、顔はイマイチでも総合的にはかなり優良物件だ。
人数的にはかなり大所帯で男子7人女子8人か…これ考えると曜子はかなり大きな合コンに参加したわけか…
「で俺たちは、おまけで美人な子が来てかなりラッキーと思ったんだけど、これがまた始まって自己紹介もしないうちから、おたくの妹さんがあまりにもはしゃぎすぎてて、もうこっちが恥ずかしくなっててさ。」
まぁ曜子のあのデカすぎるキンキン声ではしゃがれたら、そりゃ同グループであるだけで恥ずかしくなってくるのは判る。
「もうさ、あれがしゃべるたびに他で飲んでる人たちもみんな振り返ってさ、それもあの声で頭がキンキンしてきて、酒飲むのが怖くなってきたぐらいで、ほとんどだれもそこで酒飲んでなかったよ。せっかく飲み放題だったのに、ほんとほとんどソフトドリンクばかりみんな飲んでたよ。」
うわ…ほんと合コン荒らしだ。
「でなんでこんなにイケメンいるのに曜子は朝日くんを選んだわけ?」
「それが、琴金さんもやっぱり最初はイケメン狙う気満々だった感じもあったんだけど、それがこのイケメンたちかなり要領がよくてさ、このイケメンAさ、最初の方で気持ち悪くなったふりしてトイレに行こうとするじゃん。そしたら、うまいこと一番端っこに座ったイケメンBが「大丈夫?A君?」とか言って一緒にトイレに介抱するふりで着いて行ってしまって、二人ともそのままドロンしてたわけよ。」
「なるほどねー。それで会費はどうしてたわけ?」
「まぁ一応回避は最初から、定額値段だったのもあってか、最初のうちに集めていたわけね。それもそのイケメンA君の提案で…」
なるほど…A君は最初から早々と逃げるつもりでそうしたわけか…
「でその会計を朝日に任せていたわけよ。」
つまりは全部擦り付けられたわけか…
「それで残ったイケメンCなんだけど…こいつもこいつでまた要領よくてさ、女子がドン引きするような下ネタ連発で乗り切っていて、さすがに琴金さんもイケメンCには近寄らなかったんだよな。
まぁC君のお相手をしていたのは、下ネタ強そうなギャル系の女子だけだったな。」
さすがイケメンたちはこういうところでは場慣れしてるというか、振る舞いがホント要領がいい。
「それで、あのモンスターの餌食に選ばれたのが、朝日くんなわけなのね。」
「そそ、そういうことになる。」
あちゃーこれ、どう考えてもあのモンスター曜子を擦り付けられた感はある。
「でもうさ、イケメンが抜けてったせいで場がしらけてさ、女の子たちも途中で親から呼び出されたとかで二人とも帰って行ってしまったんだよね。それもよりにもよって俺らが狙っていたおしとやか系の二人組がかえっていってしまった時にはもうほぼ終了って感じで、もうその時には琴金さんは朝日くんに完全に話すものかというような勢いぐらいに絡んでいたわけだよ。」
それで、さっきから喋っているのはと見たばかりで、朝日くんはちっとも喋らない。
ああ、ここまで口下手では曜子の強い口調に圧迫されても無理はないかとさえ思う。
「で、いいかげん朝日くんに聞きたいけど、曜子に絡まれていた時、朝日くんは曜子となに話してたの?」
うむ。そこも詳しく聞きたいものだ。
「…え…?えーーっと…」
ホント煮え切らない男だ。なんかはっきりしない…。
「えっと…その…」
ホントそればっかりだ。
こんなだから、曜子の口調に負けっぱなしなのだ。
「すごく言いづらいのですが…なんか…ここでその…………ん…いて……に来たとかで…」
「え?なに?」
ホント肝心なところが聞こえない。
「もっとはっきり言ってくれませんか?全然聞こえないのですが…」
そう言ったら
「あなたの妹さんは、合コンで結婚相手探しに来たらしいです!」
今度はすごい勢いな声でそう言った。
「なるほど…」
そういうことか…
「それでなんだって?あなたはそれに対してどう返事したの?」
「そのことでその…ものすごく張り切っていたらしくて…その…そこで適当に「そうなんですね」「見つかるといいですね」と適当に相槌うっていただけなんですが…。」
まぁ定番の社交辞令だよな。その返し。
明らかに自分じゃない人でくっついてくれという言い回し方だ。
曜子はやっぱりそれに気が付いてない。
「ホントにまともに相手にしてなかったはずなのに。次に顔見た時は会社の前で待ち伏せされていて、ホントびっくりしましたよ。もう二度と会うことは無いと思ってましたから。」
うわ曜子がやりそうなことだ。
「そのときに「私たち付き合っているんだよね」みたいなことを大声で言われて、全力で「それは違うといったのですが…そしたら…「私もう、弄ばれたくないのっ!」と言ってそこでギャン泣きされて、もう本当に困りました。」
そういうことかい…
やっぱり曜子は自分のことばかりで人の話など聞こうともしない。
こういう時に、自分は相手のことを好きかもしれないけど、相手は自分のことを好きではないかもしれないということは一切考えないのだ。
「本当に迷惑なのです!お願いです!妹さんのことなんとかしてください!俺は正直な話、あの合コンでは「あれを彼女にするぐらいなら、一生独身でいる」とさえ思えたぐらいなんです。
それぐらい軽くあしらっていたというのに、いきなり勘違いされるのは理不尽すぎます。」
まぁ相手が曜子なら、一生独身のがマシだよな。気持ちは判る…。
「どうかお願いします。俺、一生独身でいるにしても老後資金稼がないといけないから、出世コースも逃したくないんです!助けてください!」
んー
ほんとにこまった。
「それに「弄ばれた」とか、勝手に言ってますが、僕はあなたの妹さんには一切手を出してません!それなのにそういわれて迷惑してるんです!」
そうだ。弄ばれた言うのは、事後が存在してこそそれが言えるのだ!
はっきり言って何もしてないのに、そんなおかしな主張をする曜子の方がおかしい!
ホントはっきり言ってこれ曜子がほとんど悪いやん。
というか、あえて朝日くんの欠点といえば、はっきりものを言わないところだ。
きちんと言おうとしていても、それは曜子の声で全部かき消されてしまうところがやっぱり曜子の強みか…
あの曜子相手だ。ホント会話はスピード勝負だ。
仕方ない…
ここは…
「あのさ、兄さん。立会い一度だけなんとかしてやる。その代わりなんだけどさ…。」
と私は兄にあるお願いをした
「でさ、朝日くん。あなたはもうきっぱり曜子に言いたいことを言う!あなたは曜子に何も手を出してないんでしょ?だったら、それは弄んだことにはならない。だから自信もって、曜子にきっぱり言って欲しい!」
あの子も自分のしている愚かさにいい加減気づかないとホントこの先も何も変わらない。
もう、この際私もついでのその場を借りて曜子にきっぱり言ってやるつもりだ。
これ以上、曜子の好き勝手にさせてなるものか!
私は今回ばかりは、曜子に戦いを挑むことにした。




