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きんきんなんなん?この家庭?

何?この子?

いきなりの挨拶が「あんた誰?」って?

歳は中学生ぐらいよね。


どう見ても育ちがいいとはいいがたい。


多分、金持ち上にわがまま放題で甘やかされて、育ってきたとしか思えれない。


「本日より、住み込みでこちらで…」


と言いかけたとたん…。



「ああまた住み込みのあれかよ…。全くオヤジもホント次から次へとなんなんだよっ!!?」


いきなり、強い口調で反発された。


ホントなんなの!?

外見はまぁ普通に校則にぎりぎり引っかからない程度の長さな黒髪。

顔はどちらかといえば、かわいい系だ。多分、その外見について少しでも触れたら、絶対に怒りそうだ。



「ま、いっかどーでも。で?なに?」


態度は相変わらずだ。


「えっと、旦那様よりの言付けであいさつにお伺いしました。」


それでもこれから、仕事上で向き合っていかないといけない相手だ。

うまくやらないとおもった。


「あ、そ。じゃあすぐ出ってて。」


そしたらこれだ。


「…え?」


「聞こえなかった?出てけ言ったんだよっ!」


「…え、、でもまだ…。」


お互い名前すら名乗っていない…。

それなのにでてけって?いったいなに…?


「いいからもう出てって!!挨拶はもうした言うことにしとけばいいからっ!!」


と、いきなり私を部屋から追い出しにかかってきた。


「え?ちょっ…」


「二度と来るな!」


と言ってドアを閉められてしまった。


どういうこと?


なんなの!?この子?


ホンっと気分悪い…。


どうしよう?


おそらく一年ちょいの契約になるとはいえ、あんなモンスター相手に勉強教えるなんて無理だ。

まずはまともに机に座らせることから始めないといけないのか?と思うとぞっとする。




階段の陰から、クスクス笑う声が聞こえた。


同じ顔した二人のメイドが意地悪い顔で、こっちを見ていた。


双子!?



どうやら、ここにはユキや小夜以外にもまだ複数のメイドが雇われているらしい。


でも


双子とはいえ全然かわいくない。

メイドなので、スッピンなのは当たり前なのかは知らないが、化粧は一切していない様子だった。

年齢的には30歳ぐらいの見てくれはちっともかわいくないどころか、すっごいブサイクな双子だった。

どうやったら、あんな顔が生まれるんだ?と思えれるぐらいひどい顔をしていた。


まぁあの双子の顔のことはどうであれ、どうやらあの問題児のことはよく知っている様子だった。

おそらく、あの問題児と一人で対峙することが、ここに来る者が必ず通る洗礼なのだという事は判った。

多分、あいつらはこの家の使用人の中ではかなり意地悪な部類といえよう。


って!お前らはあの問題児がいない隙に部屋を掃除すればいいだけかもしれないが、私はあの問題児と直に向き合わないといけないんだぞ!と本当に言ってやりたかった。


まさかこんなに裏があるとは想定外だった。やっぱり、おいしすぎる話だったもの。


というかこの家正直な話、人が多すぎる。


執事さんは仲良くするようにと言われたが、それはあまりにも無理がある話だった。


私は部屋に戻ってきていた。


とはいえ


ここまで来て私にはすでに帰るところはなかった。


ここに来るまで明らかに誰かにつけられていたのは確かだ。

という事は、少なくとも日比野の家は割れているので、追ってきたものが日比野以外の人間だとしたら、まずい。せっかくここまで逃げ延びてきたのだ。まぁバレるまでここに居座るしかなさそうだ。



「あーここにいた!」


いきなり部屋のドアが開いた。


ユキだ。


「もう、なんでよー?」


「え?」


「何も聞いてない?食事できたから、呼びに行ってと頼んでおいたのだけど、なかなか来ないから。」


なーんもきいてないぞ。


「あーあ、またあの二人がやらかしたのね…。」


「あの二人って…?双子の?」


「そう!双子の!あ、まぁいいわ。急いで。もう始まってますから、大至急来ていただけますか?」


なるほど、あの双子おばさんメイドはあの時、私を呼びに来たんだ。

呼びに来ていたのにもかかわらず、人の失態を見てクスクス笑って逃げて行ってしまっただけだったが、あれで仕事しているのだろうか?

それをあっさりと「またやらかした」の一言で済まされていること事態が信じられない話だ。



「お連れしました。」



私は広い食堂に連れていかれた。

例のごとく、本当に多人数で食卓を囲んでいる。


その中にはさっきのあの問題児が月城のすぐ脇に座っていた。


「やっとそろったようだね。皆に紹介しよう。こっちにきたまえ。」



私は月城がいる席の方まで行った。


「今日から、ここで住みこみの家庭教師として、一員となった琴金星子さんだ。」


「琴金星子です。よろしくお願いします。」


「彼女は…、Bランクとする。」


ん?Bランクって…???


「なのでこれからはここでここにいる皆と共に一緒に食事をする仲間となる。仲良くするように。」



なんなんだ?


意味が分からない。


「えっと君の席は…。まぁ一番端の相原君の隣に座りたまえ。」


といわれ


「はい」


というしかなかった。


なんかBランク言われるし、新人だから一番下座に座らされるのは仕方ないとしてだ。

隣の相原が座る隣の席が一席分空いているし、なんか微妙に身分的に差がつけられている感じはする。

いったいどういうことなんだろ?


と思っていたら…。


「君よかったね。」


「え?」


相原が小声で話しかけてきた。


「一応Bランクに選ばれたという事だよ。いやぁいったいどうやって…」


「どういうことですか?」


「し、なるべく静かにしゃべって。」


食卓は、月城中心に結構にぎわって会話をしていた。

一方少し席が離れている私たちは食事内容は同じでも静かにしゃべっていた。


「ここにはいろんな人がいるだろ?俺たちBランクの人間こそがここで、一緒に食事ができる権利がある立場なんだよね。」


「!!?」


「あ、俺さ、ここでは主に美容関係を担当でね。住み込みで、ここ専属の美容師やスタイリストという特殊な仕事しているのね。まぁ立場的にも中途半端ゆえにBランクらしいんだ。」


中途半端って?


「他のBランクといえば、俺の正面にいるのは運転手兼、庭師の井上さん。君の正面にいる乳母兼、マナー講師兼、母親代行の上村さん。上村さんの隣に座っているトキちゃんとキキちゃん。つまりは俺より下座に座っているのがBランクの人たちね。」


え?ちょっとまって。今気づいたけど、キキちゃんとトキちゃんって、まだ小学生よね?誰の子かは不明だけど、なぜにあの長男と思わしき問題児は主のすぐ脇に座らせて、あの子たちはBランク扱いなの?


女の子だから?


だとしたら、すごい男尊女卑家庭があからさますぎる過程である。


上村さんの子だから?


それなら、まだ納得は行くけど。


「まぁ俺らBランクに選ばれる基準はよくわからないけど、それ以下の内訳は明らかなんだよなー。

Cランクは執事の小野坂さんと料理長の江口さんとメイドリーダーのアキさんとフキさんだけで。あと他のスタッフは全員Dランクだよ。

まぁ中でも小野坂さんだけはほとんどBランクっぽい位置だね。」


まぁ小野坂さんは職業的に一緒に食事するのは無理な立場ではある。


で?Aランクっていったい何者よ?

と思っていたが、息子とその隣は地味でメガネの男性が一人。その正面には派手で若い女が3人ほど横に並んで上座の方に並んで座っていた。


「あーあっちはAランクな。上座から、後継ぎ候補の二央くん。社長秘書の松永さん。」


へぇあの生意気問題児って、二央っていうんだ。初めて聞いた。それにしても「ニオウ」って…変な名前…。


「そして彼らの正面の3人は…。マリアさん。カオリさん。エリナさん。……。」


「彼女たちはどういう人たちなの?」


私はここが一番知りたいものあった。


さっきからこの3人は、月城の話の相手をしながらも、やたらと私のことをチラチラ見てきて、正直目線が怖い。彼女だけではない。ユキをはじめとする、メイドたちの視線もすごく怖かったりする。



「えっと…その……」


相原は、やっぱり何か知っている様子だったが、なんか煮え切らない…。


やっとの思いで出した答えが…



「さぁー?」


だった。


「なによそれ?」


「まぁ俺もよくわからないけど、あの中でもマリアさんは元はといえば、君と同じ家庭教師として入ってきたみたいだけど、なぜか出世したというか…なんというか…そんな感じなんだよな…。」


ん?ここって家庭教師から昇給もあるわけか。

なんかいいこと聞いたかもだ。


「…だけど、あまりお勧めはしない。家庭教師のままでいた方が賢明だぞ。」



ものすごく意味深だった。

でもなんかわかる気はする。


私も月城にあってから思ったことだが、この家とはあまり深入りしてはいけないとは思ったから。





とりあえず、相原のおかげでこの家のだいたいのカーストは理解できた。



22時となった時…



ユキが部屋に帰ってきた。



「あ、おつかれさまー。」



と一応挨拶だけはおと思って出迎えたが、ユキはムスっとしてて不機嫌で、私を睨みつけていた。


わ、やっぱり怖い…。これ絶対に怒ってるよね…。


「いえいえ…。」


ユキはものすごく不愛想な返事だけはしてくれた。



そりゃまぁそうだろうな…


今日は何せ…


「ホントたいへんだったよね。マリアさんいきなり水かけられてたし…、ずっと怒られていたりで…。」


実はあの食事会の途中で、ユキは水のお代わりを注ごうとしていたのだが、ミスをしてしまってマリアからキレられていたのだった。


「まぁ仕事ですから…。」


なんか大人すぎる。


ユキはおそらく私よりも年下だろう。

いろいろ失敗しる点は目につくが、精神的にはしっかりしている。


「それに…どうせ……来月までだから…。」



「え?」


「あなた、年いくつよ?」


ユキはいきなり、ため口でしゃべってきた。

まぁ私よりか若いとはいえ、職場的な立場では先輩だから仕方ないといえばないのか?


「21ですが…。」


「ふーん。まぁ持って3年、短くて1年以内…か……。残念だけど、長く勤めたいなら、もっと早くここ来るべきだったね。」


なんのことだろう?別に長く勤める気はさっぱりない。

おそらく、私がここにいる期間だとは思うが、まぁ私なら、社会出るころには早々にここを出ていきたいとは考えている。一応、家庭教師のバイトはここ以外にも、もう一軒あるので、それまでには引っ越し費用はためておくつもりだ。


ユキのその言葉はすごく気になったが…翌朝もっととんでもない事実を知ることになる。


そしてユキが言っていた来月…

私はここにきてはやばやととんでもない子の家の裏を知ることになるのであった…。

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