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まさにこれぞキンキン姉妹

亮子は妊娠していた。


風子おばさん曰く、今回で二回目らしい。

ただでさえ、成績も後ろから30番以内ばかり取っていたにもかかわらず、妊娠騒動があって、亮子はまともに受験できなかったらしい。

それも相手が誰かもわからない子供らしい。


もう本当に救いようがない子だと思えた。


まぁ他人事みたいに言っている私も、この受験生である年にいろいろありすぎたから、あまり他人のことは言えないけど、ここまでとはね…。でも私も正直危なかったんだよね。襲われるし襲ったしで、ホントめちゃくちゃだった。それでも妊娠と性病だけは免れたことは運がよかった思う。それに能丸のことは正直好かん奴でしかなかったが、あの存在は存在である意味助かった。まぁあいつも女にだらしないクズではあるが、一応イケメンであるし根はいい奴だ。何よりも初めての相手があんな素性も判らん小汚いおっさんたちではなかったことだけはホント心の救いだった。


それにしてもだ。


亮子も亮子で、今考えてみれば変な奴だ。

学校中の誰もが憧れるイケメンハーレムの中心にいながら、自分で襲い掛かった能丸以外のメンツの誰とも関係を結んでいないなんて…。ホント謎すぎる…。

それどころか、自分と同じ学校の子の前では私以上に清純ぶっていた。


それもたまたま私と絡みがあった能丸と宮沢は、どちらも口が堅いのであんなことがあっても噂にならないで済んだのだ。ホントにうまいことやったなとしか思えれないぐらいだ。


そして…



「あのさ、星子ちゃん。亮子がね。


星子ちゃんが、私の王子様たちを取ったとか意味が判らないこと言っているけど、星子ちゃんはいったい何のことだか知ってる?」


「へ?」


王子さまって…。

あんた、その思考お子様すぎて呆れちゃうんですけど…。


「王子さま…?」


王子さまってまさか…?


「私だけじゃない!星子ちゃんだって真面目ぶってるけど…。とか言っていたけど……まさか……ね…?」


あいつ、チクったんかよっ!!

まずい。否定はできないが、なんとか乗り切らないと…。


「そんなこと…」


と言いかけたとたん。


「嘘はつかなくていいのよ。知ってる…」


「!?」


なんで?なんで知ってるの!?


風子さんはそのまま、私を抱きしめてくれた。


「つらかったね…。」


「え?」


「気づいてあげられなくてごめんね。」


時はすでに今さらだけど、自分は愛されていたんだってことはうれしかった。

実の子でもないのにここまで愛してくれていたのだ。


「うちの子がイヤなことしてしまってごめんね。」


ああ、知っていたんだ。私が強姦されたことまで…。

それを実の親にばらすとは、一体亮子は今どうなっているんだか…。


「あの子にはしっかり叱っておいた。それにあの子はもうここから追い出すよ。」


「追い出すって…。」


行く当てがあるのだろうか?


「行く当ては判らないけど、多分知り合いの家を転々とするっぽいね。」


そんな勝手な。

あんたは実の親だろ。

仮に知り合いの家を借りるにしても長くはもたんだろ。


「まぁいずれにしても、多分すぐに音を上げて帰ってくrから、その時に反省していたら受け入れるつもりではあるねどね。少なくとも18までは面倒見ないとね。」


それなら安心した。いくら亮子が嫌いでもさすがに家がない状態では心配だ。


「ホントにいってしまうのね。割と近いし、寮なんて使わなくてもいいのに。」


まぁ一応電車で通えはする距離だ。


「これ以上、なるべく迷惑はかけたくなくってね。」


それに、やっぱりこれ以上平穏に高校生活送るためには、亮子とは離れた方がいいだろう。


「ホントに今までありがとう。」


「本来、星子ちゃんも18まで何とか面倒見るつもりだったけど、逆に18過ぎて亮子追い出した後はいつでも戻っておいで。」


「はい。」


やっぱり、私の真の母親は風子母さんだ。


そしてこれでもう邪魔者はいない日々をしばらく送ることができる…



と思っていたところだった。




入学式…





「白土さーーーーーん。」



確か、偏差値71で、同じ中学からはだれも来られまいと思っていたここ瞳が丘高校に私を知る者がいると?誰だそれ!?


知りたくもないから振り返りもしなかったが、その声の主はわざわざ私の腕をつかんできて。


「無視しないでよーーー」


と無理やり私を振り向かせた。


大黒だった…。


なにこいつーーーー!!?


と言いそうだったがここは耐えた。というより、あまりにも驚きすぎて声が出なかった。


「最悪だ…。」


よりにもよって同じ中学から来たのが大黒なんて…



「最悪って…ひどいなー。そんなにも僕のことが嫌いかい?」


当たり前だ…。


「まぁいいや。少なくとも影山さんよりかは嫌われてないみたいだし…。また3年間よろしく。」


「影山さん?」


「ああ、生徒会長も受かったみたいだよここ…。」


うわー、だれも来ないと思っていたら、まさか影山さんまで…。


「まぁ長いこと生徒会長を務めたという業績が響いたって感じかなー。」


ホント濃いキャラばかりで過ごしそうだ…



それはそうとこのままではまずい…


「ちょっと、悪いけど離れてくれない?」


「え?なんで?」


うわーしつこいこいつー。

てかあんたは自覚ないかもだけど、周りの女子はイケメンとちょっと喋っているだけで冷たい視線浴びせてくるんだからー。

入学早々から、そういう女子たちに睨まれたくない。

女子は男子が思っている以上に、こういう場では早々に男子の顔面偏差値をしっかりとチェックしているのだから、マジで離れていってほしい。



「お~お~ぐ~ろ~…」



そこへ助け船かのように何者かが大黒に話しかけてきた。

もうこの際、誰でもいいからその人に大黒擦り付けて、この場は逃げよう!

私はそのまま逃げてしまった。


「白土さん助けてー」


みたいな声が聞こえたかもしれんが知ったことじゃない。




しかしまぁ、よりにもよって大黒とまた同じ学校だとすると、個人的にはめんどくさいものある。せっかく誰も来られないようなちょっと遠めの学校でかつ、偏差値はここらじゃ一番と言ってもいいぐらいの学校に行けたのに。


昔、たった一度でも関係があった男と一緒では、いろいろ気まずい。


これがまぁ能丸や宮沢みたいに、口が堅くて空気を読む男なら、いても問題ないが大黒は違う。

能丸が言ったとおり、一度深く関わったら最後、もうかれこれ10年以上も付き合いがあるかのように関わってくるのだ。さも当たり前かのように自分の駒みたいな扱いをするし、自分がいない時に何言われてるか判らんしで、まるでどこかの噂好きなおばさんみたいに他人を詮索しまくるしでホントめんどくさい奴だ。


そんなめんどくさい奴に負けるわけにはいかないと思って、ついやらかしてしまった自分をあの時殴ってやりたい。でも、あの時ああでもしないとあいつの攻撃(説教)は、多分止まらなくて恐ろしく長くなりそうだったので、あの場は大黒を黙らせるためにホント仕方なくだった。



しかしまぁ、なんで私は曜子にせよ、亮子にせよ、大黒にせよ、ここまで迷惑に付きまとってくる奴ばかり縁があるんだか…。



「ねぇねぇそこのあなた。」


「!?」


今日は入学式でもあり、部活勧誘の先輩もいろいろ出てきていた。


「文芸部に興味はありますか?」


どうもそのうちの一人が話しかけてきた。


文芸部?


なんじゃそりゃ?

今まであまり聞いたことがない部活だ。


「あ、これ一応新入生歓迎本です。よかったらどうぞ。」


と渡された薄い本には「JKジャンプ」というタイトルで書かれた本を渡された。

なんかよくわからないが、先輩たちが作った本らしい。


一応その先輩はそれを私に渡すだけ渡して、次に渡す人に話しかけていた。


まぁいろいろありそうだけど、多分ここではなるべく波風立てないように、今度こそは人とあまり深入りしないようにしていきたい。





と思っていたが、やっぱりそうはいかなかった。





時は思いっきり過ぎ文化祭…


まさかこの日にとんでもないことが起きるとは思ってもみなかった。



実は一応大黒とは同じクラスにならずには済んだのだが、どのクラスになっても嫌な奴の一人や二人は必ずいるのはお約束であった。


ここまでレベルの高い学校に入ったのだから、さすがに私でもトップクラスの成績は無理であり、あまり目立っていなかったはずなのだが、今度はまた別の人種に目をつけられた。


その名も岡沢朋美


なんかよくわからないけど、今度はギャルっぽい子だった。

やっぱり入学初日に大黒なんかと絡んでいたから、目をつけられたのかな?

まぁこの年のギャルは男のことになるとホントにムキになるからなー。



ちなみに彼女は一応学校のプリンス大黒の彼女だ。



どうも自分が学校のプリンスの彼女であることが何よりも自慢らしい。

あんなめんどくさい男とよく付き合ってられるなーとさえ思う。

でも岡沢は大黒の束縛の激しさを愛されていると勘違いしているようだから、それはそれでいい。


そしてどうやら岡沢はこの高1の夏休みに大黒と一線を越えたことをクラス中の誰もが聞こえるぐらいかの声で自慢していた。

「あーっそ」という感じでずっと聞き流していたが、岡沢は私のそんな態度がすごく気に入らなかったらしい。それからというものの、岡沢は私に対抗心むき出しにしてきてホントに迷惑してるのだ。


同じクラスになった影山さんもさすがに岡沢の行動には思うところあって、正直言い顔はしていないようだ。一応「私もあの子のことは不快に思っているから、負けないで」とは言ってくれるが、やっぱりどこか胸が痛い。



そして更なる問題が…



「お姉ちゃーーーん。来ちゃったーーーーー。」


曜子だ。


曜子がこの文化祭に来たのだ。

もう会いたくもないと言っているのに、あの家族はマジでしつこい…。

別に来てもいいけどさ、せめて他人のふりして楽しんでよ!


と毎度現れるたびに思う。


うちのクラスはメイド喫茶。



とりあえず、注文通り曜子と母を接待はした。


ああもう最悪。



と思っていたら、


「ああ、白土さんはそろそろ交代の時間だからあがってもいいわよ。」


あいつら接待して丁度に交代時間だった。



「ちょっとあの子」



「ああさっき、クレープ地面に落として、大声でわめいていたわね。」


「そうそう、D組の着色射的だっけ?全然違う方向に行ってしまってスタッフさん大迷惑だったし。」


「先輩たちの金魚すくい半分ひっくり返して大変だったし。」



「何者かと思ったら、白土さんの妹さん?」


何者が話しているかと思ったら、岡沢朋美とその取り巻き。


「あんな妹もってよく恥ずかしくないよねー。」


「私だったら、もう生きてけなーい」


私だって恥ずかしいから、家を離れたんだわ!



「そのくせ、白土さんはおかわいそうにねー。あんな年食った母親にあんな迷惑な妹もってて」



あーあくっそどうでもいい



私はもう無視して出ていこうとした。



「まちなさいよ!!」


もうなんなん!!?


「私はねあんたみたいな地味女に無視されるのが大嫌いなのよっ!!」


何なんだこいつは?地味女にむしされるのがいやだって!?


「じゃあ誰にでも振り向いてもらえるようないい女になってからそれ言いなさいよ!!」



「なんですって!!?」


「どーせ、私はこの学校のプリンスである大黒の彼女よとまた言いたいんでしょうけど、それ私にはなんも自慢になってないんだよね!何度か行ったはずだけど!」


「何よ!!?自慢になってないわけないじゃない!あんたは私が羨ましいんでしょ!!?」


あーもううるさい!


「あんたこそ、夏休みに大黒とやったことが最大な自慢で自慢でしょうがないとまた言いたいんでしょ!?」


「ちょっと!今文化祭で父母の方もいるのよ!」


「うるさい!あんたが毎日毎日言ってることじゃないの!!?私はきったない〇〇〇だーって!」


「まじ、しんじらんない!こんな時に言わないでよ!」


「はっきり言うけど、大黒の初めて奪ったの私!私も今、それを自慢させてもらうわ!

大黒とやったごときのことででかい顔しないで!」



ときっぱり言ってやった。


もう親がいようが誰がいようがお構いなしにだ。



「え?」



その瞬間、周りはホントに固まった。


もうやけだ!


私はまた、ぶちぎれてしまい、今度はその場で岡沢と思いっきりキスしてやった!

メイド服同士、女同士のキスはホントに文化祭の見ものになってしまった。



周りは当然唖然としていた。



そして私は肝心なことを忘れていた。


そこに曜子がいたことを…あと母も…

今の喧嘩は曜子と母にも思いっきり、聞こえていた。



曜子以上にやらかしてしまった日であった。


一応、私たち二人は謹慎を食らい、先生たちから叱られてしまった。





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