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キンキン族と対決!

またいきなり飛び出してきてしまったけど、どうしよう…、

今度こそ行く場所がない。


と思っていたが…


実は今…


「なんなのよ!あいつ!!?」


「すっごい生意気すぎて、ムカつくんだけどーーー!!?」


今、なんと能丸の家にいる。

あの後すぐではないが、しばらく走った時の事…



ドンっ!



出会い頭に何かにぶつかった。


通常の相手なら、わたしだってすぐに謝った。

が相手を見て思わず固まってしまった。

それどころか「げーーーーーーーっ!」って声に出しそうになった。


「白土さん?」


無表情・無感情・無反応おまけに口調は平坦で棒読み。

ホントこいつ、いつも人をバカにしてるのか?としか思えれないほどの態度。



日比野敏美



こんな時に関わりたくない奴!

これもまた、去年と同じデジャブ…。


喃々ホントに…。


「………」


去年とは違うところはやっぱり謝りたくない。


すごい気まずい。


「大丈夫ですか?」


そうだ、私の方が転んでいたのだった。


日比野は無表情なりにも私に手を差し出してくれた。

が私はその手に頼らず、自分の力で立ち上がった。



「やっぱり口きいてくれないんですね。」



その時だった口を開いたのは日々野だった。

私はその一言に驚きを隠せなかった。

この一年、同じクラスではあったが日比野にだけは関わるまいと思って過ごしてきた。


「白土さんはこの一年、僕とだけは口きいてくれなかった。」


思いっきり気づかれていた。


「なんの接点もなかった浜口君ですら、一学期の最後の林間学校で普通に会話していましたよね。」


浜口君?

確かクラスで一番出来が悪くて、要領も悪い子だ。彼と仲がいいと思われる友達は隣のクラスの根暗で影が薄い何とか君ぐらいなもので、典型的な陰キャと言われている男子である。


確かに彼は目立たない存在だが、私だって用がある時にはちゃんと話しかけるさ。一応、委員長もやっていたしね。

それがいったい何だというんだろう?


「無視しているのですか?」


「……?」


何のこと言っているのかさっぱりわからない。


「その浜口君は、僕を除いて白土さんが一番最後に話しかけた相手です。」


何こいつ!?いちいちそんなことまでチェックしていたのか!!?気持ち悪い!!

まぁ確かに私も覚えている限りでは今のクラスに変わってからは、少なくとも日比野とは一回も口きいたことはないという記憶だけはある!

能丸には、あの大黒グループには絶対に関わるな!と言われていたから、当然のことである。


「僕、何か白土さんに悪いことしましたか?」


いや、してはない。

むしろ互いに何もしてないはずだ。なのに最後の最後になってなぜわざわざ絡む?

同じクラスになっても一年間、一回も口を利かない子が数人いたところで当たり前である。


それを何言ってんだ?こいつは?




「あー星子ちゃんだー。チーーーッス!」



すごく困っていた時に誰かあらわれてくれたらしい。

誰だ?と思って振り向くとガングロギャルが3人。



「あー菜子さーん。先月ぶりですねー。」


能丸の下の姉、菜子がタイミングよく話しかけてきた。


これでうまいこと逃げれると思った。



「てか、これ誰?」


「すっごいイケメンじゃん。」


「星子ちゃんやっるー。」


やっぱりすまなかったか…

このお姉さんたちはイケメンには目がないから、それは逃れられない運命らしい。


「あ、えっと、私じゃなくて能丸君の友達の日比野君...。」


あくまで日比野にではなく、菜子さんたちに話しかけたんだよね?これ?うん。

だから、あくまで私は日々野とは関わってない。



「へー、どうもー能丸哲平の姉の菜子でーす♪」


「その友達のあんなでーす♪」


「同じく友達の唯香でーす♪」


もう、あとはこの人たちに全部丸投げしよーっと。


「よろぴくねー」


もう、菜子さんたちはあっという間に日比野を取り囲んで盛り上がっていた。


「ねね、よかったらメル友になろうよ。」


当地誰か一人が、言った時。


「お断りします!」



とすごい勢いで日比野は菜子さんたちを一喝した。

うわ、いくら何でも目上にその態度って感じだが…。

日比野は全くブレなかった。


「失礼」


日比野は菜子さんたちを押しのけてまで私の方に来る。


そして…



「白土さんも友達は選んだ方がいいですよ。」



と私に軽くぶつかって、菜子さんたちにも聞こえるような声でその一言だけ言ってそのまま行ってしまった。


そんなこと人を見る目などまるでないお前に言われたくないわ!!

とあの時言ってやりたかったぐらいだ。


そんな経緯があり、私は今、菜子さんに連れられて結局能丸の家にいる。

まぁ今現在、能丸が私の家で亮子といちゃついてるなら、しばらくは帰ってこないだろうと今になれば冷静に考えれたのでこうなったといえよう。



「もう、ほんっと腹立つは!あいつ!」


「マジであいつ顔だけ!」



と日比野のことをさんざん言っていた。

本当に今日初めて少しだけ関わってみてわかったことは、あいつは本当にいいところは顔だけであり、あと基本的能力は全部普通ではあるが、性格は超悪い!ってことはよくわかった。


「ごめんなさいね。私、あいつのこと苦手で菜子さんたちにばかり任せてしまって。」


「ああいいよ。別にー。」

「私たちも新たのイケメンとの出会いができたーーーと思って一瞬でも夢見れたしさー。」



「で?どうしたのまた?帰るとこないって?ここでよくね?」


「…うーん、えっとね…。」



私は菜子さんたちにさっきうちであった能丸と亮子のことを話した。


「はぁ?あの子がーーーー!!??」


「まぁ、能丸に彼女いることだって知ってたし、他にも関係もっている人もいるいうのも知ってた。」



「なるほどね…。やっぱり知っていたわけか…。」


「でももう、能丸との関係はやめようかと思って…。」


「えー!?それずっと知ってながら、ずっと付き合ってたやん。」


「そうよー。あいつに彼女いようが何だろうが実質上、星子ちゃんが哲平の正妻みたいなものじゃん。」


「まぁ元々私は能丸の彼女でもなんでもないんで、なんも文句は言えないんよ。」


「んー私目線、哲平の嫁は星子ちゃん以外考えられないけどなー」


とはいえ、あんたも義弟の初めてのお相手らしいではないかー。という事だって知っている。

まぁそれはこちらもいろいろお世話になっている義理で友達の前では伏せてるけどさ。


「能丸が誰と関係もとうが私は興味ないけど、ただ…あの女だけは関わらないでほしかった。

あの女が一度でも触れた男を共有することだけは、やっぱり我慢ならないんでっ!!」


「あの女って…?まさか……」



「…亮子………。」


流石の菜子さんも「あちゃーーー」って顔してた。

菜子さんにも亮子の話は今まで何度かしていたので、充分わかっている。


亮子は女の敵であり、亮子に手を出す男はゴミ以下のクズな価値に成り下がるって…。


まぁ容姿はイマイチのくせに、なぜかイケメンキラーの亮子だ。


イケメンだけに絞って、イケメンを自分の周りにおいて、自分の思い通りに動かしているという誰もがなりたいと夢見る羨望の存在の亮子。


女子の嫉妬だという事は明らかである。


そんな存在に嫉妬するのはホントみっともなくしか映らないことも判る。


ただ私は亮子とは一緒に住んでいて、最も近い同い年の女の子である。

四六時中亮子と一緒にいて、いついかなる時も亮子のイヤなところばかり生活しているのだ。


そんなイヤなところばかり見ている相手をどう思うかって?もちろん大っ嫌いでしかない!


自分の身内でなければ、そこまで気にすることはなかったとは思う。

能丸の歴代彼女を「ふーん」とみてきたようにスルーしてると思う。


ここまで知りに知り尽くしてイヤな女と認識している相手と男を共有すること自体が気持ち悪くて無理なのだ。


「わかった…。」


菜子さんは納得してくれた。


「でもここには遠慮なく、遊びに来てほしい。」


「え?」


「これからは私のために私の友達として来てほしい。」



そういうことか…。

まぁ菜子さんは話しやすいしいい人だ。


「哲平からは私が守るから…。遠慮なく泊まってって。」


「あ、ありがとう。」


でもまぁ、大丈夫思うけど…。

ホント菜子さんはいい人だ。

こんないい人を日比野は「人を選べ」って見る目ない奴だ。



いっそ、できるなら今の状況からすると、ずっとこの家に避難した方がいいかと思うんだけど、まさかそういうわけにもいかんよの…。


亮子の問題だけでなく、私は実家との問題がまだ何も片付いてないのだ。

下手したら、また学年最後で転校だってあり得るのだ。

それは阻止したい。それに私は前の学校で迷惑をかけたまま逃げてきた身なので、今更前の学校に帰るわけにもいかない。今帰ったら、下手したらいじめの標的にだってされかねない。



とその時…。



「困った…。」



と思わず思っていたことを口に出してしまった。


「え?どうしたの?」


「まだ困ったことでもあった?」


しまったー思った。

これ以上菜子さんたちに迷惑はかけられない言うのに。

ついうっかり…。


「何でもいいから全部話してごらんよ。」



「えっと…実は…。」


私は、


実家と、もめていること。

自分は養子で叔母の家に住んでいること。

実家を出た原因は実の妹曜子であること。

その曜子の強烈なキャラについてのこと。

その曜子や親から今でもこっそり監視されてること。

能丸との関係がなぜかバレてしまったこと。


そして亮子という女は実は自分の義妹であること。


もう菜子さんに洗いざらい全部話した。


そしたら


「よし!わかった!」


菜子さんは私のつまらない話でも真剣に聞いてくれて



「それ、私に任せて!」


「え?」


「あんなも唯香も協力してくれる?」


「え?」


「超おもしろい作戦があるんだー」


なんか菜子さんはものすごくキラキラしていた。






数時間後…。



「ただいまー」


私は実家に来ていた。



「え?おねえちゃん?」



私の声に真っ先に反応したのは、あの曜子だった。



バタバタバタバタ



すごい勢いで玄関までかけてくる足音が聞こえる。


「お姉ちゃん。おかえ……」


曜子は私の姿を見るやいなや、腰を抜かして言葉をなくしていた。


ようやく、あのクソやかましい曜子が黙った瞬間だった。



「うわーーーーーーーーーーーっ!!!」



やはり曜子が黙るのはホントに瞬間だけだ。

曜子は腰を抜かした言うのにすぐ立ち上がってすごい勢いで逃げて行った。

これは想定済みなのだが…。


「お母さん大変だよっ!!お姉ちゃんがお姉ちゃんがぁーーーーー!!」



「もうなにー?そんなあわてなくてもー」


「ちょっときてー」


「えーーーーっもーう。一体何だっていう…の…?……え…??」



「ま、一応帰るだけ帰ったかんねー」


「……あの……どちら様で?………星子……なの……?」


「そうだって言ってるじゃん。」


「お姉っちゃん…どうして……?なんでそんな化け物みたいな顔してるの!!?」


そうです。



「いぇーい!このたびー、星子はぁーガングロデビューしましたーーーーーー。」


私はあの後、菜子さんたちにガングロメイクを施してもらいましたーーーーー。

そんなわけで、私は今コギャルの姿で、母を困らせ、曜子を怖がらせ見事にあいつらをぎゃふんといわせているのであーる。


「よろぴくねん♪」


そして…



「おう、かえったかーーー。って、えぇーーーーーーーっ!!」

親父まで腰抜かしてやんのー。

マジざっまぁーーーーーって感じぃ。



「…星子なんか?」


「そうよん♪」


自信満々で親父の目の前で仁王立ちしてやった。


「ねぇあたしーいい女になったっしょ??」



「お前何考えてるんだぁーーーーーーっ!!?」



「べっつにーーー。あたしはこの道に進むと決めただけだしぃーーー。


きゃははははははははははーーーーーー。おっもしれぇーーーーーっ!!」



「許さんぞ!絶対に許さんぞーーーーーーっ!!」


「許さんって?曜子は何やらかしても許してるのにーーーー?いつもあたしは許さないってかーーーーっ??


てか、あたしよりも曜子の方がいっつも迷惑かけてるんですけどーーーーっ!!?」


もう言いたい放題言ってやったーーーー。

だいたいこのクソ親父は曜子のことばっかり甘やかしすぎなんだよなーーー。

ホンっとマジ大っ嫌い!


「あーいいにおいするけどーーー、飯食ってるん?

おーーーーーーい!今日ご飯食べれそうだよーーーーー。」



「えーーーまっじぃ?」


「超うれしいんですけどーーーー」



菜子さんたち三人を読んでみた。


「あー今日、友達もよんじゃったー。」


「呼んじゃったって、あんた…。」



「チーーーッス!よろしくね。おばさん。」


「おっじゃましまーす!」


もう菜子さんたちは靴なんかそろえずに完全に脱ぎ捨てたまま家に上がっていった。

もうカオスだ。

まぁ元々その予定だったので、大成功といえよう。


「うっわー!里芋の煮っころがしだってー」


「なんか、THEおふくろの味って感じぃーーー」


「もう、あんなったらーきゃーーーっ!!」



菜子さんたちは、もう勝手にあがって勝手に夕飯食べてて、


「なんなんだ君たちはーーーーっ!!」


おやじは切れてて、母さんは呆けてて、


そして問題の曜子だ…。



「ねぇ曜子ちゃん?」



私は珍しく曜子に優しく声をかけてみる。


「い…イヤ……。」


曜子は耳をふさいで怖がっていた。

私はその曜子が塞いだ手を耳から無理やりはひっぺ替えして。


「私がいつ?男の子といちゃついてたって?」


曜子はぶるぶると震えながら、


「バレンタインデーの日…。」


といつもの威勢のいい声ではなく、ものすごくボソボソとした声で言った。


ん?バレンタインデーだって??

あの日は確か、私は能丸の彼女である滝川さんに気を使って、能丸とは合わなかったはずだけど…


まてよ?


「それ…間違いないよね??」


そう曜子の間違えだってこともある。


曜子は首を縦に振る…。


んーてことは…



「どこで私を見たっていうの!!?」



「明治里の学区内にあるお城みたいな変なホテルの近くの交差点にいたじゃん!」


「え?」



お城みたいなホテルって…つまりはラブホテル「キング&クィーン」…??

まぁあのへんじゃ有名だけど…。


あたしあの辺にいたっけ?


あーーーー!そうだ!



「おい!」


「ひぃっ」


私は曜子の胸ぐらをつかんだ。


「あの日はな。「卒業生を送る会」の打ち上げだったんだわ!んで同じクラスの委員長同士帰る方向が一緒だったから、加藤っていう奴と一緒に帰っただけだわーーー!!


んなことで、いちいち大騒ぎするなーーーーーー!! クッソ迷惑なんだよーーーっ!!」



と私は母にも聞こえる声でそれを言った。

つまりは、私と能丸の関係はバレてなかったことになる。



「それはホントかい?」


「ああ、私がそんな嘘つく思うか!!?」



そして私はあるものを広げて母親の目の前に投げつけた。



「ハイ!いつも通り5しかないし、学年順位だって下がっても3位までしかとったことがないこの素晴らしい成績表に何が文句あるん!!?」


そう私の通知表だ!


「で?そこにいるクッソガキは、3を取ればいい方なんだって!?」



「ひっ!!」



「そんな出来の悪いガキと一緒にするな!!」


私は今度は母の胸ぐらをつかんで


「いいか!!二度と私をこんなくそみたいな家に連れかえそうとするなよ!!」



「はひっ」



最高の通知表を見た途端、さすがに母も何も言えなくなってしまった。


「菜子ーーーーかえろーーーーーー。」



私はおくで夕飯を食っている菜子さんたちを呼んだ。



「はーーーい」

「おっじゃましましたーーーーー」



私たちは勝利を得て、琴金家を後にした。

この騒動から、少しはこの一家の監視は弱まったとは思う。

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