9
リアンに何口か食べさせてもらったくらいに、扉をノックする音が響く。
「失礼します。リアン様はこちらにみえますでしょうか?」
俺は、Dさんかと期待したが違った。
男性の声だった。
マリアが
「はい。おります。」
と返事をしていた。
男性は入室すると、
「失礼致します。リアン様、お時間が過ぎておりますので、急ぎ出発を。」
「しばらく会えなくなるのだから、もう少し良いではないか。」
「いえ、予定より既に30分以上過ぎております。」
「予定の変更は、あちこちに迷惑がかかります。」
ピシャリと言い切った。
リアンは、しぶしぶ
「分かった。」「行ってくる。」
と、俺の頭を撫でて、立ち上がった。
「お世話は任せてちょうだい。気をつけてね。いってらっしゃい、リアン様。」
「いってらっしゃいませ。リアン様」
ソフィアとマリアが声をかけると
「行ってくる。」
と、リアンは、男性と共に部屋を出て行った。
ソフィアは、椅子にすわると、残りのゴハンを食べさせてくれた。
リアンへの注意を自分にも当てはまると思ったのか、少なめに掬ってくれていた。
ゴハンが終わると、コップでミルクを飲ませてもらう。
ソフィアがコップを手に取ったが、俺は不安だったので、首を横に振った。
ゴハンであれだったのだから、ミルクは口元から溢れて、首から服までベタベタになるしか、想像出来なかったからだ。
マリアの顔をじっと見つめると、通じたのか
「私が致しますので。」
と、ソフィアからコップを貰い受けた。
マリアの介助でミルクを飲む。
安定している。口から溢れる事なく飲み切った。
けふぅ〜
リアンとソフィア、なかなかに大変な食事だった。マリアは介助が上手だ。
マリアでよかった。ありがとうマリア!!
あ、でもさっき、ソフィアが「任せて」って言ってたから、これから不安だ………。
食事が終わり、俺はベッドに寝かされた。
ソフィアは退室し、マリアは食器を片づけに出て行った。
一人になり思い出す。
『リアンの服装』
あれ?何?コスプレ?あの格好で何処行くの?
悶々と考えるているうちに、寝落ちしていた。




