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マリアさんは、俺の食事を運んで来た様だった。
「ソフィア様、こちらへ寝かせて下さい。先にオムツ交換致します。」
「でも、泣いてないし、大丈夫では?」
「坊っちゃまは、オムツが汚れても泣かないので、時間で交換しております。」
???坊っちゃま???俺の事?
爺ちゃまの間違いでは???
クエスチョンマークが頭の中いっぱいになる。
そんな中、マリアはテキパキとオムツを交換して、いつもの扉へと入っていった。
戻ってくると、俺を椅子に座らせ、食事開始だ。
坊っちゃまの件は、ゴハンを前にすると既に忘れていた。
今日は、Aさんいや、ソフィアさんが食べさせてくれるらしい。
介護食になってから、初めての事だ。
隣の椅子に座り、食べさせてくれるが、スプーンに掬う量が多い。口から溢れる…顎に垂れた感じが気持ち悪い……。
マリアさんの方が上手だと思った。
マリアさん、オロオロしてる。手を出したいが、上司に口出しできない雰囲気だ。
そんな中、扉のノックの音と共に、Bさんが入ってきた。
「ソフィアに、マリアもいたのか。」
「おはよう。リアン様。」
「おはようございます。リアン様」
二人の返事で、Bさんの名前がリアンだと分かった。
近づいて来たリアンの顔を見る。
金髪をポニーテールにしている。クセがあるのか、緩やかにカールしている。
前髪は、長めで7:3に分けて、耳にかけていた。
緑色の瞳は、切れ長で奥二重?幅の狭い二重?まつ毛は、やっぱり長く、鼻も高い。唇は中肉くらい?
美人だ!クール系の美人だ!!
リアルオ◯カル様でも通じる!!
やっぱり外国人だ。
服装も、オ◯カル様。スラリとした手足に軍服のような詰襟に胸飾り。胸はキツそうだなぁ。パンツに足元はブーツ。
王子様でも通じるなぁ…。
年齢は、ソフィアと同じくらいみたいだなぁ。
「今日は、ソフィアが食べさせているのか?」
「はい」
「私も食べさせてもいいだろうか?」
「大丈夫ですが、お時間の方はよろしいのですか?」
「問題ない。待たせておけばよい。」
「はぁ。」
と、ソフィアは、立ち上がり椅子をオ◯カルもとい、リアンに譲る。
じっと見つめると、スプーンで掬って口へ運ばれる。
ソフィア以上に大盛りで、口元は大惨事になった……。
「以外に難しいのだなぁ」
のんきなリアンの一言に、マリアは
「失礼します。」
と、声をかけて、俺の口元を綺麗に拭いてくれた。
続けて食べさせようとするリアンに対し、
マリアは、固い表情で、
「リアン様、もう少し、少なめに掬うと良いと思います。」
と、進言した。
「ああ、そうか。多かったのだな。」
今度は、程よい量で一口で飲み込めた。
うーん。
リアン>ソフィア>マリアの力関係かぁ。




