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マリアにオムツ交換してもらい、スッキリすると、俺は状況確認をする事にした。
マリアは、トイレ?があると思われる扉に入ったままだ。
俺は、追突事故で重体、寝たきりだと思っていたけど、今は赤ちゃんである。
鏡で見た顔も日本人の面影がなかった。
これ、あれかー。
ラノベで流行りの、『転生』ってやつだ。
死んでたのかぁ……。
そりゃあ、妻も子供達も会いに来ないわ。
寝たきり介護で迷惑かけなかっただけ良かったのか……。
でも、転生って、白い世界に行って、神様か女神様に会って、言語翻訳と鑑定と時間経過無しで容量無限のマジックボックスもらうんじゃないの?
で、オプションで、なんでもテイム出来るスキルとか、全属性の魔法が使えるとか、体内収納の聖剣もらうとかじゃないの?
あと、魔王や邪神を倒せ!じゃないの?
俺、何もないよ………。
人生やり直しではないとなると、過去の世界とか、乙女ゲームの世界とか、物語の中とか、異世界とか、何処に転生したんだろう?
異世界かなぁ?
情報が無さ過ぎる………。
ラノベの読み過ぎで、自分が死んで転生してたなんて思わなかった。
条件に当てはまらなさ過ぎ!!
これからどうなる……?
佐藤一郎は、前世の記憶ってやつになるのかぁ。
ここが異世界なら、言葉が分からなかったのにも納得だ。
きっと文字も違うから覚え直しだな。
マリアさんに聞いたら、教えてくれるかな?
知りたい事だらけだが、質問するにも言葉が上手く喋れないし、困った……。
生後6ヶ月くらいと考えるなら、「あー」とか「うー」しか喋れないのは普通かぁ。「ママ」とか「パパ」とか2音くらいまでなら喋れるはず。
喋れるようになって、マリアさんに聞くのが早い!と結論を出した。
とりあえず、マリアさんに絵本を読んでもらう!!
「まりー」
「まりー」
マリアさんを呼んでみた。
マリアさんは、手を拭きながら、早足で俺の所までやってきた。
「お呼びですか、坊っちゃま。」
「まりー」
「えーほん」
「えーほん???ですか?」
少し間をおいて、
「ああ、絵本でございますね!」
「少々お待ち下さい。」
マリア優秀!!
そう言うと、マリアは廊下の扉へと向かい。
どこかへ早足で行ってしまった。




