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港街へ

チャポン・・・。

ミーシャが寝ている夜中に小さな話し声が部屋の隅から聞こえる


「もっしもーし!ゼウス様見えてますかー?

こちらパック 姫様の旅はたぶん順調ですー!」

「おぉパックよ すまないな、、。天界を離れミーシャの世話役を任せてしまって」


パックは妖精の力で水溜まりに魔力を注ぎ天界へ通信していた

神ゼウスによってミーシャの世話役兼監視役としてパックは付いてきたのである


「なぁパックよ あの子の心は大丈夫かね

人間を憎んだり恨んだりなどはしておらんか、、?」

「はい!ゼウス様!悪人に会い姫様は人間を手にかけてしまいました、、、。

ただその後お友達ができたり素敵な老婆に出会ったり善なる人間としてお育ちになっておりますー!」

「そうかー、、。

そのまま育ってくれたらいいのじゃが」


パックはその他に近況を伝えこれから港街へ行き船からヨーロッパに入ることを伝え通信を切った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

出発の朝

ミーシャとパックは朝市へ行き食料などを買い揃え最後にドーラへ挨拶をしにいった


「おばあちゃーん!おはよう!

これから港街に行ってイギリスまで行ってきます

元気でいてくださいね」

「あらあら!ミーシャちゃんや。

ありがとうね 気をつけていってくるのよ!

またきたら旅の話を沢山聞かせておくれ」


ミーシャは別れを惜しみながら笑顔で手を振り港街に向かった

この街から港街までは汽車で1日、徒歩なら3日ほどいった所にある

ミーシャなら風魔法で1日と少しでつく距離だ

無事に進めればだが、、、。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ミーシャたちは線路沿いを進み先程の街と港街の中間地点にいた

この辺りには汽車の停留所兼旅人が休憩できる小さな町になっていた


「姫様!港街まで早く着きそうですね!

あの町でお昼ごはんにしましょうよー」

「いいわねー!少し暑いし休憩していきましょうか!」


2人は町に入り駅前の小さな食堂に入った

肉料理や冷たい飲み物を頼み待っていると親子風の2人がミーシャへ近づいてきた


「やぁ!こんにちはお嬢ちゃんはこんな町に1人で来たのかい?」

「こんにちは!はい!港街まで行かなきゃいけないの!」


たわいも無い話をしてミーシャと親子は一緒にご飯を食べる事になった

父親はお喋りだが娘は無口で無表情だった

娘はどうやら目が見えないらしくそのせいで生まれてから笑った事が無いようだ


「ねぇねぇ!私はミーシャ13歳になったばかりよ

あなたは?」

「私は、、ラウナ、10歳です。」


できるだけ沢山ミーシャはその子に話しかけたがあまり興味がないようだった

ご飯を食べ終えミーシャはトイレへ行きそろそろ出る事にした


「ミーシャちゃん!最後にミーシャちゃんの旅の無事を願って乾杯しましょう」



父親はアップルジュースを頼みミーシャは断る理由も無いので飲んでから向かう事にした


「ミーシャちゃんが無事につきますよーに!

かんぱーい!」

「おじ様ありがとう!かんぱーい!

ゴゴゴ。ぷはぁーこのアップルジュースおいしいわねー!

こんなアップ、、ルジュー、あ、あれ?目がくらからしー、、。」


ミーシャはその場に倒れてしまった

父親は笑っていた


「はーあ上等なガキがやっと手に入ったわ

おいラウナ足持て それくらいできんだろグズ」

「はい。ご主人様」


どうやら親子風の2人は旅人を狙う奴隷狩りだったようだ

そしてラウナは男の奴隷だった

ミーシャは2人に運ばれて汽車にある牢屋に入れられた

「・・・ごめん、なさい」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

眠らされてから1時間

「姫様!姫様ってばー!起きてくださーいー」

「ん、うぅーっここはどこ?え?なにこれ手足が縛られて動けない!パックなんとかして!」


パックはあの親子に眠らされて牢屋に入れられたと説明した

縄を解きミーシャに魔法を使い鍵を壊そうと提案する

爆破を抑えるために牢屋に触れ出来るだけ小さく爆破させようとしたがなにも起きない


「ん?なんで?ねぇパック魔法が使えないのだけど」

「はいー姫様ー。この牢屋はどうやら魔法吸収の呪印が刻まれているようです

ミーシャ様、、魔法つかえないですー、どうしましょう、、」


ミーシャはこの中では魔法、魔力すら練ることもできない

このままではどこまで運ばれるかわからない

どうにか脱出するしかないのだが・・・


「ねぇパックあなたは妖精の力を使えるのかしら?」

「はい姫様!どうやら私は抑えられてますが少しなら使えるようです

あ!思いつきましたよー!腕から枝を生やして鍵を作ってみます!」


パックは腕から枝を生やして鍵穴に合わせた

そして勢いよく回す

、、、が折れてしまった


「バカパック何してるのよ!どーするのー!」

「あぁ、あぁ姫様ごめんなさい!

なんとかしますから待ってください」


2人が慌てていると扉が開いた

あの娘役だったラウナだった

ふらふらと牢屋の前にきて座った


「、、、ごめんなさい。私あなたの監視」

「ねえラウナ私はどうなるのかしら?」

「私と、、同じ、、奴隷に、、たぶん」


ラウナはやはり無表情でただそこに座ってうつむいていた


「ねぇラウナもしあなたが自由になれるとしたら助けてくれる?」

「無理です。私は、、目が見えないし家族もいません

行く宛もないので」


ミーシャはその言葉を聞くと急に怒り出した

どうやらすべてを諦めたラウナにムカついたようだ


「ふざけないで!あなたはまだ10歳くらいでしょ?

なんでも諦めて目が見えないから無理

行く宛がないから無理

諦めずに今を変えようとしなさいよ」

「、、さい うるさいうるさいうるさい!!!

私の事を知らないくせに目が見えないのにどうやって生きていくの

行く宛もない働く事もできない私になにができるのよ!!」


ラウナは今まで溜め込んでいたものが爆破したように泣き叫んだ

それをみたミーシャはなぜか少し笑った


「あなたまだ怒ったり泣いたりできるじゃない!

ラウナ、、私と一緒に旅をしない?

きっと楽しいわよ!」

「私みたいなお荷物を連れて旅をする?

バカじゃないの、、、。

でも・・・もしできたなら私笑えるのかな」


ラウナは覚悟を決めミーシャを牢屋から出す事にした

ただ鍵は持っていない

あの男の腰に鍵がついているようだ


「ミーシャさん 私が死んでもあなたをここから出します

少しでも夢を見させてくれてありがとうございます」

「なにいっているの!生きて一緒に旅するの!

いいわね?返事は!」

「、、、はい!」


ミーシャはパックにラウナと鍵を取ってくるように言った

妖精は認めた人間にしか見ることができない

鍵の場所さえ分かれば後はパックがなんとかしてくれるはずだ

ところでラウナはミーシャが1人で話している事が不思議だった


「あのーミーシャさんは誰と話しているんですか?」

「え?あぁ!あのね私は魔法使いなの

そしてお友達のパックっていう妖精がずっとここにいたのよ!」


パックはお友達と言われたことが嬉しかったのかニコニコしながらラウナを認め姿を表すことにした


「やぁどうも!私はお世話妖精のパックです!

ラウナあなたを妖精族の友と認めここに姿をお見せしました」


パックは頭を下げてあいさつした

ラウナは少し悲しげなそして嬉しそうな複雑な顔をしながらパックにあいさつを返した


「こんにちはパックさんありがとうございます

あなたの姿を見れないのは残念だけどよろしくお願いします」

「はいラウナ!それでは早速姫様を助ける為にいきますよー!」


パックはラウナの肩に乗りあの男の元へ向かった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

汽車の中にある食堂室にあの男はいた

どうやら上機嫌に酒を飲んでいるようだ

ラウナは静かに男に近づいた


「おいガキ あの娘は大人しくしてたか?

傷ついたり死なれたら困るから見張っとけよ

見えなくてもそれくらいわかんだろ?」

「はい、、ご主人様 あの子はまだ寝ていたので大丈夫です」

「ラウナラウナー!話を伸ばして気を引いてください

鍵を取りますから」


2人はバレないようになんとか腰にある鍵を盗み出した

そして牢屋へ向かおうとすると男はラウナを引き止めた


「おいラウナ お前 なんか変だな

まさか逃げようとしてねーよな?」

「私はご主人がいないと生きていけません

逃げたりしません」


ラウナは服を強く握りしめてゆっくり食堂室を後にした


「ミーシャさんお待たせしました!

 あれ?ゴミが詰まっているみたいで少しお待ちください!」


パックとミーシャは苦笑いしながらラウナに焦らずゆっくりで大丈夫と伝えた


すると扉が開く

あの男がそこには立っていた


「ラーウーナー 怪しいと思ったらやっぱりか

・・・てめぇぶち殺すぞ!!」


ラウナは男に腹を蹴られその場で倒れた

男は怒りで何度も蹴り上げラウナは泡を吹いて今にも死にそうだ


「お前はードゴォッこの俺からードゴォッ離れられねーんだよドゴォッ

このボケがー!!」


パックは怒りで周りが見えていない男にバレないようにこっそりと牢屋の鍵をあけた


「姫様お待たせしました!!」


ミーシャは牢屋から出ると男を睨みつけ怒りで震える手と感情を抑えながら声を発した


「ねぇおじ様少し聞きたいのだけど

ラウナはあなたの娘ではなかったのかしら?」

「お前どうやって外に?

まぁいい こいつが娘?ガハハ 笑わせないでくれよ

こいつはただ同然で買った俺の道具だよ」


それを聞くとミーシャは微笑んだ


「あぁそうですか。もういいです。 殺すまでもないわね

天から降りし熱き炎よやつらの血肉を湧き上がらせよ

第1異界魔法フレアボム」

「あぁぁああぁ!!!顔がー目がー!!

誰か誰か助けてくれぇえ」

「おじ様の顔を目を焼きました

あなたはラウナを道具のように扱い苦しめてきた

そんなラウナのように暗闇を彷徨いながら苦しみなさい」


ミーシャはラウナの手を取り貨物車の扉を開けて外に飛び降りた

「さぁラウナ!あなたは自由よ!一緒に素敵な旅をしていきましょう」

「、、、ミーシャさんありがとう。

私は 私は今凄く嬉しいです!」


ラウナは苦しみながら10年生きてきた

そんな中で彼女は今日人生で初めて笑顔で笑う事ができた









最後までみて頂きありがとうございます!

初心者ですので書き方などはまだ勉強中ですので頑張っていきます

よければどんな感想でもいいのでお願いします

参考にさせて頂きます

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