表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あたち、姫  作者: 浅葱
12/20

あたち、姫 えぴそーど ~誕生編(お兄ちゃんとあたち)

私視点の姫と息子さん。

 お兄ちゃんとは4つ違い。

 誕生日はおんなじ6月だけど、お兄ちゃんは月始めで、あたちは月末。

 お兄ちゃんは予定日二日前に生まれてきたけど、あたちは予定日の三週間前に生まれてきた。

 なのに。


 *  *


「可愛い女の子さんですよー」

 見せられた姫は息子さんと同じ顔をしていた。

(あれ? 同じの産んだかな)

 とへとへとな中そんなことを思った。

 一人目の時と違って二人目は冷静に見れると聞く。

 同じ人から産まれたのだから息子さんと似ていてもおかしくはない。

 ただそこに思いがけない神秘はあったのだ。

「3464gですねー。女の子さんにしてはがっしりしてますね」

 姫の産まれた時の体重は、息子さんの時とたった4gしか違わなかった。

 しかも予定日の三週間前という正期産に入ったばかりだというのに姫の方が4g重かった。


「これ以上大きくなったら出てこれないと思ったのかな」

 姫はとてもかしこい赤ちゃんらしい。


 息子さんが産まれた時、かわいくてかわいくてどうしようもなかった。

 大事に大事に一生守るんだと思い、二か月後ぐらいに写真を見返したら、産まれた直後の息子さんの顔はぶちゃむくれだった。

 冷静になってみると、よくこんなのをかわいいと思ったものだと自分に呆れた。

 もちろん写真を見返した頃の息子さんはとんでもなく可愛くなっていたので、愛が変わるなんてことはなかったのだけど。


 姫はおとなしくていい子だった。

 1か月ぐらいまではミルクと併用していたけどその後はおっぱいだけ飲んで育った。

 息子さんの方がたいへんだった。

 姫を拒否した。

 実家にいる間に骨折もした。

 幼稚園も行っていたがうまくいかなかった。

 姫を抱えて送り迎えをする日々。

 完全に姫は息子さんの付き添いだった。

 やっと姫の首が座ると、姫をおんぶして自転車に乗ることができた。

 好奇心旺盛で、一重だけど大きなお目目で辺りを見回し、風を感じていた。


 息子さんは年中になると別の場所へ通い始めた。

 そこはバスでの送迎をしてくれたから、バス乗り場まで姫をおんぶしてお見送りをした。

 幼稚園バス、というと定番と言ってもいいぐらいの黄色いバス。

 それに乗る息子さんを見ながら姫も「いつかあたちも乗るの!」と憧れていたようだった。


 姫は離乳食をろくに食べてくれなかった。

 どうも柔らかいのが嫌だったらしく、甘いもの(果物をすりつぶしたもの)以外は少し固めにしたら食べるようになった。

 日に日に動き回る姫に慣れなかったのは息子さんの方で。

 でも1年ぐらい過ぎたらにこにこしている姫を笑顔で見られるようになっていた。

 ママやパパを取られたと息子さんは思っただろう。

 いきなり現れた小さいのがとても憎らしかっただろうと思う。


 でも。

「にーに! にーに!」

「にーにだよ~」

 姫はお兄ちゃんが大好きでにこにこ笑顔だから、息子さんもにこにこ笑顔になった。


 今は仲良く遊んでもいるけど、喧嘩もする。

 おもちゃの取り合いも、口喧嘩もする。

 だけど気が着くと息子さんが姫に絵本を読んであげたりもしているのが見られて、とても微笑ましく思う。


 ですが。

「ママだっこ!」

「お兄ちゃんもママにくっつきたい!」

「ええい! 順番だ順番!!」

 ママやパパの取り合いはほどほどに願います。


 二人とも大好きです。

いろいろなことがありました。まだいろいろなことがあります。

この頃を思い出すとまだ泣けてきます。

でも二人とも可愛いからやっていけます(どちらにせよ親ばか

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=419135314&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ