15歳
「……何て酷い。」
『ここが一番の危機なんだ』
魔王城に最も近い町だった。
しかし住民は何者かに切り伏せられてほとんど全滅状態。
王都からの聖騎士団の死体も見受けられる。
とりあえず剣を拝借しておく。
遠くで交戦する音が聞こえる。
急いでそちらに向かうと、そこでは魔物と人とが死戦を繰り広げていた。
しかし少女がこんなところにいるのか?
「……あれは! 」
魔王!?間違いない、俺が戦った時より若いが魔王だ。
持っているのは魔剣。人を切れば切る程威力が増すというあの忌々しい……。
そうか、人の町を襲い魔剣の威力を上げて……!
しかしそれに果敢に対抗している聖騎士がいる。
あの姿は……。
間違いない、かつての少女だ。
そしてこの顔、王都で見た。いや、王の間だ。
聖騎士団のトップに君臨する王都の守護神。
疾風のリリアーヌ・ゲッペンハルトではないか。
あれから本当に強くなったのか。
強くなりすぎじゃないだろうか。
「助太刀するぞ! 」
「……貴方は! 」
リリアーヌは急な援軍に喜んでいるようだった。
しかし相手は未成長とは言え、魔剣を持っている。
俺はそこらで拾った剣。勝ち目は微妙だ。
いや、魔王はまだ若い。ならば俺にも勝機があるのか?
それに……
「なぁ、剣を貸してくれないか?この剣だととてもじゃないが」
「私のピンチに毎回駆け付けてくださいますね。救世主様」
「救世主だなんて……まぁ似たようなものか」
彼女が持っているこの守護剣は、高等な術式をいくつもかけた最高級品だ。
不完全な魔剣なら十二分に対抗できる代物のはずだ。
「何だ貴様は、厄介な力を感じる」
「やがてあんたを倒す男だよ」
「……ふん」
悪いな魔王、俺は一度あんたを倒してるんだよ。
未来のお前をな。
「……ぅぉおおおお! 」
「死ねえええぇっ! 」
守護剣と魔剣がぶつかり合った。
■ ■ ■ ■ ■
「……また、行ってしまわれるのですね」
「あぁ」
魔王を退けた事で、完全に彼女の危機は消えた。
その事で女神の声は聞こえるようになり、少しの間だけ滞在が許された。
しかし、それは僅か五分伸びたに過ぎない。
「今、いくつになった? 」
「十五です」
「ならあと五年、五年頑張れば必ず人類は報われる」
「五年……」
恐らく時系列的に戦争は始まったばかりだ。
五年もの間戦争が続くと、人間にとって非常に大きな被害が出る事は間違いない。
「あの……それで、ですね」
「うん? 」
「今回は……その……」
「あぁ……」
パンツが必要なのかと聞いているようだ。
まぁ過去二回両方要求したからなぁ。
「で、どうなんだ? 」
『必要なんだ。女神はまだ回復に時間がかかるんだ』
「そうか……」
「わかりました」
そういうと、少女は鎧の下の部分を脱ぎ始めた。
前回まではスカートだったが、今回はそうはいかない。脱ぐには全部脱ぐしかない。
上半身鎧、下半身パンツ一枚にまでなった彼女は、躊躇なく最後の一枚を脱ぎ始めた。
「ちょ、隠れて脱いでもらっても……」
「いえ、恥ずかしいですがお礼の意味も兼ねてです」
露わになる下腹部。こちらまで恥ずかしくなってしまう。
彼女は差し出すようにパンツを渡してきた。今回はおもらししていない。
しかし汗で大分しっとりしている。シルクの純白のパンツだった。
「さて、じゃあ俺はここで」
『ちょっと待つんだ』
「……へ? 」
『そのパンツ、おもらしされてないんだ。力が出せるか分からないんだ』
「は?何を言ってるんだ? 」
『良いからオ〇ッコかけてもらえっつってんだよ! 』
この糞野郎とうとう本性出しやがったな。
俺が戻れなくなってでも、この場で切り伏せるべきだ。そうに違いない。
「あの、分かりました」
「へ? 」
「おかけします」
「でも……」
止めようとする俺を制止し、パンツを持っている俺の右手を自分の下腹部の前に持っていく。
というかこれおもらしなのか?そういうプレイが見たいだけなんじゃ……。
ただもう一回履き直せと主張されても困るので黙っておく。
「すみません、下はあまり見ないでいただけると……」
「あ、悪い」
彼女の顔は真っ赤になっていた。
流石に興奮してくる。
シャーーーーーーー
あぁ、暖かい……。




