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光りの雫

作者: 鶴橋ユウ

手を伸ばした


空を仰ぎ

手にしたものは

何も無い


ただひたすら伸ばし続け

掴めたものは…


<光りの雫>


欲しかったものがある


ずっと昔から願い続け

否定し続けていた


誰にも見せず

怯え

強がり

心の奥底で救いを求めていた


暗闇の中

手は宙を仰ぎ


独りでもがいて…



闇を誰にも見せないように

偽りを塗りたくって

笑顔と偽善を造っていた






誰モ見ナイデ…


誰モ気付カナイデ!!



…デモ




否定して

否定して

否定し続けていた


誰も来るはずのない

この暗闇の中で…




何も無いはずの

暗闇の中

何かが手の中に

入り込む


無意識に向くのは

掌の内

映し出される

淡い輪郭



孤独の闇を照らす

一つの光…


私の手を

優しく包み込む



溢れる滴が

光に反射し…




初めて私は


独りでなくなった




光りの雫…

本当に得たもの


独りでは無い理由



これが証












〈哀しき一輪の花〉


愛される事を無くした

枯れた花がありました


誰にも気付かれず

ひっそりと咲誇る


気付いてくれと叫びながら

誰も気付くなと

心を枯らす




愛される事を忘れた

哀しい花がありました


罵声と暴力

罪と罰を科せられ

心に氷が張り巡る


雫を流す

「意味」さえ忘れた

憐れな花でした




すべてを失った

美しく残酷な花がありました


そんな花を愛する者

一人現われる


「人」は花を想い

暖かい雫を落しました




愛される事を思い出した

温かく冷酷な花がありました


一粒の雫では

氷を溶す事も

花を潤す事も叶わない


でもそれは


全てが始まる


大切な


大切な


一粒となった










〈仮面舞踏会〉


笑顔という名の仮面付け

あなたはいつも

笑っていた


笑顔という名の仮面の中

あなたはいつも

叫びをあげた


自ら仮面を作りあげ


自ら殻に閉じ籠り


「誰カ気付イテ」

と叫びながら


偽り続けた

あなたの世界



闇の中の一つの光


拒絶したのは

あなた自身


否定し続けたのは

あなたの心



いつでも心は叫んでる

あなたは私

私はあなた


それ故拒絶したのは


否定し続けたのは



全て私自身




あなたはいつも叫んでた

「助ケテ欲シイ」…と


それはただの



独り言

最後までつきあってくれて光栄ですm(__)m


鶴橋ユウは、これからも詩や小説を中心に頑張りたいです!?!?



出来たら感想などを送ってくれると嬉しいと思います(;_;)

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― 新着の感想 ―
[一言] 作品、拝読しました。 心に一つ一つ響いてきて、とてもよかったです。 どれもいいですが、中でも私は「哀しき一輪の花」が好きです! 美しい言葉の選び方、表現、まとめ、メッセージ、全てが素敵でした…
2007/12/12 22:05 退会済み
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