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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

輪廻と転生の砕き方

作者:一沢
最終エピソード掲載日:2026/03/01
魂の行き先について、論ずる程取り留めのない概念はないだろう。例えば。何度死しても、再び同じ二人として生まれ変わり巡り合うとすればなんとも夢のある話ではないか。それが当人達が望む望まないに限らずならば、なんとも皮肉な輪廻ではないか。聞いた話によると、世界は一定の周期により、一度消去されまた新たな世界へと生まれ変わるらしい。
世界でさえ因果だ輪廻には逆らえない。誰が作ったか、この様な慈悲など介入出来ない無常な機構。犯人探しは無意味だとしても、恨まずにはいられない。ともすれば、犯人探しを敢行するかい?悲しきかな、そんな希望はお薦めしないよ、だっていないのだからね。
全ての不幸は、全て自分の引き起こした結果だ。自分で蒔いた種なのだから、諦めて収穫するか焼き払うしかない。
物言う果実達は、それはそれは汚い言葉を使ってあなたを詰るだろう。それも仕方ないと諦めるしかない。だって、自分の所為なのだから。まぁ、それはそれとして、どうだろう。ひとつ普段とは違う事をしてみては如何かな?きっと新たな世界が開けるよ。
まだ見ぬ美女に美食に美酒。そして絶景に絶望。どれもこれもまだあなたの手に無い無垢なる『一』達だ。育て甲斐があるかもしれないぞ。それを育てるのは勿論君だが、同時に君も育てられるが道理だ。枯れないように、失くさないように、飽きられないように細心の注意を払って心を砕くのは、それはそれは辛く苦しい茨の道さ。そして、それはいつか君の手から離れ────君を断罪する。忘れてたかい?どれだけ君が心血を注いでも、必ずや君の罪として返ってくる。輪廻だ、転生だを続ける度に、返ってくるのだからやり切れないね。ならば、最初から何も持たず求めなければ済むだろうって?本当に?本当に、そう思ってる?
君は、一度酷目に遭ったから、そう言ってしまうのではないか?もう、あんな経験はしたくない。裏切られたくない。やり方を間違えた。関係を勘違いした。手順を誤った。言葉が伝わらなかった。どれもこれも、不幸な事故だよ。事象には意思がないのだから。
解脱者とは六道を巡った結果、あらゆる生の欲望より解放された狂人だ。生きるも死ぬも無い、ただただ目覚めてしまった。
世界から罪の刻印を押された卑怯者よ。君も、そろそろ目覚める時だ。傍らには災禍の権化がいるのだ、生物の意地汚さよく理解出来ただろう。さぁ、言ってしまえ。
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