何にもなれないまま大人になりたくない
プロローグ
毎日変わらない生活を送っていた
同じ時間に起床
決まった時間に乗る電車
まだ誰も居ない更衣室
電源の入ってないパソコン
定時終わりの夜遊び
全て、捨ててみた。
〜朝日〜
18歳、就職して3年
右も左も分からないようなガキが社会に入った。
何でこの会社にしたの?って聞く友人
私もわからないし適当に先生に勧められたって
だけで自分の意思がない。
アカリは高校3年生部活も引退していよいよ
進路を決めなくてはならない。
三者面談まであと3分窓の外のセミの声を
聞きながら先生を待つ。汗をかきながら私の担任
が小走りをしながらきた。
『お待たせしました』資料を片手に教室に入る
母に座るように勧め、先生は窓を開ける。
さて、進路のことですが、アカリさんは
事務の仕事がいいんだよね?今の感じなら
特に難しい事はないですし、受かると思います
部活も勉強も頑張ってますし、こちらからは
大丈夫だと思います。
お母様から何かありますでしょか。
たった、7分のことだった
進路の面談ってこんなに早く終わるのか
待っていた時間の方が長かったじゃないか
母は、なんだか早かったわねー
お昼どうする?と聞いた。
私は、母子家庭で母は毎日朝から晩まで働き詰め
姉は、自由奔放で高校卒業と同時にそうそうに家を出た、母に意地を張り無理に行った大学を
一年ほどで中退、お金に困った時だけ母に頼るような人だ。だから、就職をしなければと思った
毎日のようにくる求人票を見ながら悩む。
もともと学校は専門学校か就職が多く
大学はほんの少数だった。正直言って夢とか人生とか上手く考えられる人間じゃない。
周りには明るくてない人の話を聞いてなんでも頑張るって言うキャラでいて設定があって笑ってなきゃいけない、キャラじゃないことしない
ずっとずっと我慢して生きてる。