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序章:死
7月14日。
午前9時前の教室。
近年の地球温暖化の影響でまだ7月中頃なのに8月のような日光が朝から降り注ぐ炎天下の一日だった。
キーンコーンカーンコーン……
何が一体引き金になったのかは分からない。
担任である偽善教師が教室に入ったことか。
チャイムの音が止んだことか。
そんなことは当時の私にとっては心底どうでもいいことだった。
私の脳内を端から端まで埋めたのは、
私の足元から出てきたようにも見えた、
教室の床をぴったりと埋めた大きな魔法陣だった……。