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第49話



 風呂に入り、俺は愛実ちゃんのベッドの下に布団を敷いてもらいその上でスマホを弄っていた。


「ふー、良いお風呂でした……」


 俺がスマホでゲームをしていると、愛実ちゃんがお風呂から上がって部屋に戻ってきた。

「ん、以外と上がるの早いんだね」


「そうですかね? ふー、よいしょっと」


「おい」


「はい?」


「自然に俺の膝の上に座るのやめてくれ」


 愛実ちゃんは寝間着姿で俺の膝の上の乗ってきた。


「どうですか? ムラムラします?」


「なんでだよ」


「いや、お風呂上がりの女子高生ですよ? 良い匂いがするでしょ?」


「するけど、ムラムラはしない」


「あ、心配しなくても大丈夫です、ちゃんとゴムが……」


「そう言う意味じゃない」


 愛実ちゃんは俺の膝の上でスマホを弄り始め、俺は身動きが取れなくなってしまった。


「あれ、そう言えば愛実ちゃん……」


「なんですか?」


「少し太っ……イテッ!」


「なんでそう言うことを言うんですか! 太ってません!!」


「いや、なんか前に膝の上に乗せた時よりも……重い気が……」


「そ、そんなことないもん! 重くなんてなってないもん!」


「はいはい、わかったからとりあえず退いて」


「嫌です! 次郎さんと今からイチャイチャするんですから」


「イチャイチャってなんだ……」


「ふふ、今日は寝かせませんよ」


「ごめん、寝かせて」


 俺はため息を吐きながら愛実ちゃんにそう言う。

 結局愛実ちゃんと俺は、動画を見たり話しをしたりしていた。


「愛実ちゃん」


「はい? どうしました?」


「ずっと聞きたかったことがあるんだけど……」


「なんですか?」


 二人で動画を見ていた時、俺はずっと愛実ちゃんに聞きたかった事を聞いてみることにした。

 

「なんで、俺の事……そんなに好きなの?」


「へ? そんな事ですか?」


 なんでこの子は、俺の事をこんなにも好いているのか、俺は不思議でならなかった。

 別に顔が言い訳でも無いし、面白いわけでもない。

 こんな俺になんで愛実ちゃんがベタ惚れなのか、気になっていた。

 特別何かをしたわけでもない、一体何が切っ掛けで俺を好きになったのか、俺は純粋に気になっていた。


「そんなのいつの間にかですよ、なんか一緒に居るうちに好きになって……今じゃ無くてはならない存在です!」


「いつの間にって……何か切っ掛けがあっただろ?」


「切っ掛け……あぁ……多分ありましたね」


「それは?」


「うふふ……まだ秘密ですかねぇ~」


「なんだよそれ」


「うふふ~次郎さんがちゃんと私を好きで好きでたまらなくなった時に、教えて上げます」


「そうか……」


 なんでか知らないが、理由を教えてくれない愛実ちゃん。

 まぁ、無理に聞こうとは思わないけど……。

「あ、そう言えばもう一個、愛実ちゃんに言いたいことがあるんだけど」


「なんですか?」


「好きだよ」


「ふぇっ!?」


「はい、以上。寝よかった」


「いやいやいやいやいや!! 何ですか今の!! なんでそんな唐突に!?」


「別に良いだろ……早く寝るぞ」


「良くないですよ!! もう一回、もう一回言って欲しいです!」


「嫌だよ、ほら寝るぞ」


「うぅ……急に言うのはずるいです……でも好き……」


「はいはい……良いから寝るよ」


 俺はそう言いながら、愛実ちゃんを自分の布団の中に入れる。

 愛実ちゃんは俺の腕に抱きつきながら、布団の中に入ってきた。


「……言ってなかったからな……」


「え? 何をですか?」


「何でもないよ、おやすみ」


「おやすみです……」


 愛実ちゃんにそう言い、俺は目を瞑った。

 今まで俺は愛実ちゃんに言ったことが無かった。

 だから、俺は愛実ちゃんに今日言ったのだ。 思ってはいても、なかなか口に出すのは難しい。

 というか、俺はいつの間にか愛実ちゃんを好きになっている。

 隣で眠るこの子の事が、今では大切な存在になっている。


「……確かに……付き合って見ないとわからないもんだな……」


 前に愛実ちゃんに言われた事を思い出し、俺はそのまま眠りに落ちていった。

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