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武田家の現状を思案する

脳内での今後の方針を考える回です。


金1貫、3.75kg

金1両(慶長小判)、17.85g 金八割、銅二割 (江戸時代初期) 


甲州一朱金、0.93g 甲州一朱金十六枚で、金一両の価値(14.88g)

黒川金山最盛期(江戸時代初期)年間採掘量約100貫(375kg) 甲州金25201両

金一両=米百石(1582年甲州攻め時、織田信長が金30両で米三千石を購入の記録)

金一両=銅銭千枚(一貫)=鐚銭(粗悪銅銭)四千枚(織田信長が交換レートを設定)

米一石で、兵一ヶ月の兵糧(通常時、民衆一人の一年分)

 

 こうして家族との対面を果たした俺は、現状考える事しか出来る事はないので、現状の武田家の問題を思考してみようと思う。



 現状の武田家は、北信濃攻略中で村上義清や小笠原長時、それに関東管領上杉憲政と激しく戦っているが、このままでは越後の軍神様が参戦してくる。前世の知識で、確か1550年までは実は村上義清と高梨政頼は対立してたが、武田家の北上に伴い婚姻による電撃和解を行い、北信濃国人衆が一枚岩になって抵抗を行い始める。さらに高梨家と越後の長尾景虎とは幾重の婚姻を重ねて運命共同体になっていて、北信濃から高梨政頼が長尾景虎を頼って逃亡した為、長尾景虎との二十年戦争が発生したと思っても良いと思う。


 もし父・晴信へ進言が可能ならば、高梨家と婚姻を行い越後への緩衝地帯にして、力を斎藤道三と斎藤義龍親子が対立している美濃方面への勢力拡大に向けたい。


 あと武田領内は飢饉が多く生産力が低いので、ここは時間がかかるが土地改良や治水対策や、あと十年かかると言われるが寒冷種の米や麦の開発などの人材を育成しながら国力増大の計画が必要だな。そういえば、甲斐国には甲州八珍果と言うのがあるぐらいだから、フルーツの生産に向いてるのかもしれない。それと甲州絹も平安時代からあるから、桑の木を栽培して、養蚕も規模を大きくしたいな。


 あと父・晴信亡き後、甲州金の生産が減少して、武田家の財政が破綻してたけど、のちの家康時代になると再び生産量が回復して、江戸時代前期には金の採掘量がピークに達して、年平均金約百貫(375kg)程度、採掘していたと資料で見た事がある。おそらく堀尽くしたのではなく、父の時代から金山を掌握してる豪族(山下家、志村家、野中家、松木家、田辺家、中村家、古谷家、永田家)らが長篠の敗戦を機に武田家へ非協力的になったのかもしれない。


 そうなると余計武田家配下の国人衆らには、武田家は頼る値無しと見られる政策や行動を避ける事が常に必要だな。武田家当主になってから、それを理解したとしてももう手遅れと言う感じだったんだろうな。そうなると身内での御家争いなどやってられる余裕などない。俺としては、父・晴信と兄・義信との間に入って、なんとか調整しないと。


 あと今川義元がこのまま上洛戦を行い桶狭間で討ち取られる事が武田家の家庭崩壊の第一歩に繋がるとするなら、今川義元を桶狭間で支援するのも一つの手段か? 冷静に考えたら甲斐武田家が天下を狙えるポジションではない。徳川家康を見習って、武田の利益を確保しながら天下の趨勢を見極めた方が将来的にチャンスがあると思う。


 そういえば戦国時代の資料で、今川義元上洛時に尾張・伊勢・美濃を制圧する進路を取る予定だったと見た事があったな。でも桶狭間合戦四年前の1552年に東美濃の遠山氏が斎藤道三の陰謀によって、当主が弟に殺される内紛が起きた時に武田家へ支援を受けて反撃し、その後臣従したと記録にあったな。


 遠山一族と明智一族は実は同族だったと書いてる資料もあるのだから、1556年9月に一色義龍の軍勢に攻められて、明智一族は壊滅して明智光秀は主君を変えながら、織田信長に仕える流れになるんだったっけ。


 実は明智光秀の亡父光綱と明智城城主で叔父光忠は、若狭武田家から正室を娶ってると言う資料も見たな。もしそうならば、流浪した明智光秀を含む明智一族を迎い入れる事も出来るんじゃないかと思ってしまった。


 そして東美濃を武田の基盤にして、織田が浸透する前に安定させれるんじゃないかと思ってしまった。信用出来ない木曽一族より、遠山・明智一族を優遇するのには色々都合が良い。やはり今川家勢力拡大パターンと織田家勢力拡大パターンの二種類の将来設計は、今後の武田家の命運を握ってる感じになるんだろうな。そうなるとやはり父晴信の狂犬的な拡大にはブレーキをかけないと、対武田で周囲の大名が連合軍を作って、武田家滅亡のバットエンドになる事がほぼ決まるだろうな。



 さてどうする? 野心満載の父晴信に、盲目的に父晴信を信奉してる家臣団。



 はなっから俺が家督を継ぐ事は、最悪の事態だ。兄義信が必ず家督を継承されて、俺は一武将として、常に最前線にいる事が良いんだろうな。また叔父典厩信繁の戦死を回避しないと、父晴信に諫言出来る立場の者がいなくなったのも父晴信が柔軟な思考を失い、目の前の駿河国侵攻の欲望を止められなかったんじゃないかと思う。


 海が欲しいのは、わかるが周囲の大名からの信用はどん底になってしまった。結果、信用を守れない家ということで滅亡の道を辿ってる。父は兄義信を排除してまでやったことが、のちに災厄を呼んだのだから、武田家滅亡はまさしく因果応報なのかもしれない。


 一応それを踏まえて考えてみたのが、もし今川義元が没したら三河で松平元康が独立へ向かうのは、ほぼ決まりだろう。武田家は今川家を継承した氏真に具申出来るとするなら、武田家が今川家を食らうのではなく、今川家を支援して、松平家を討伐するのはどうだろうか?


 美濃一国を手中にする前に、松平家を潰し織田家へプレッシャーをかける事が出来るなら、織田家拡大は遅らせれるな。もしかすると武田家は東美濃で斎藤家と一戦交えてるなら、利害の一致で織田家と斎藤家の連合軍も可能性は無くもないな。


 経済戦争では、織田に完敗だろう、すると戦場での結果が必要となるか。このような追い詰められてからの戦争は危険だ。戦うにしても前線はなるべく縮小させて、一点集中させれる情勢を作る事が可能なのか。


 軍神様とは争いたくないが、北信濃に進出する限り利害は噛み合わないだろうな。それに北信濃問題を片付けたとしても北条家からの支援要請は間違いなくくるので、軍神様とはいずれにしても戦う羽目になるだろうな。あんな危険な男と領土が隣り合わせなのは、ほんと迷惑だけど父晴信が晩年にやった戦略を行い直接対決を避けて、軍神様を越後に釘付けにする策が参考になるかも。第五次川中島合戦以降、直接対決は起こってないので、軍神様の虎の尾を踏まないような策を考えんと。



 あー、考える事が多すぎて、眠くなってきた・・・・



 産まれたばかりの俺にはまだ何もやれる事がない。早く大きくなりたいと思うが、果たして俺の考え通りに行くのか全く分からない。ひょっとして転生したが、歴史の修正などは所詮不可能で、俺が知ってる通りの結末が待ってるかもしれないが、この時代へ生を受けた俺は我武者羅に生きないと地獄の結末が待ってるのだけは、分かってた。



 俺が、生き残るにはまず家庭不和の払拭を必ず行わないと、地獄を招く事だけは歴史が証明してるので、ちゃんと父晴信と兄義信の不和を防がないといかんし、最悪身内にだけは、転生者だと教える事も想定しないといか・・・ん・・・・な・・・・・  



 ああっ、ねむ・・・ くっ・・ て・・・ いっ・・・ し・・・ きっ・・・・ が・・・・・・ 



 ぐぅ・・・・っ♪♪
























勘定奉行 青沼助兵衛尉忠吉

蔵前衆金座役人 松木刑部大夫桂琳

金鉱山運営 田辺四郎左衛門 古谷道忠 古屋内匠 古屋兵部 中村氏

御蔵前衆(御用商人) 松木宗義 

桝職人 小倉家(こごえけ)

(はかり)職人 吉川彦太郎信義

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