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貧乏社畜が異世界で儲けるそうです。  作者: ペンギンを超越せし者
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貧乏社畜、転生する

今回が初投降です!

語彙力もなく文章もつたないですが楽しんでいただけると嬉しいです!



もし生まれ変われるのなら…そんな願いを持つ人はこの世界にたくさんいるだろう。

だが、現実はそう甘くない。

自分がどう願おうと生まれ変わるなんてことはなく、死ぬまでこの不条理な世界に縛られ続ける。



そのはずだった……………………………………………



ゆっくりと覚醒する意識の中俺は、自分の昨日(今日)の出来事ついて考える。

昨日は夜中まで残業をして、なんとか資料作りを終わらせて……あれ?その後の記憶がない。

いつもならその後会社での寝泊まり用に持ってきた毛布をかぶり、ソファーで寝るはずだが……………………これは、資料を作り終えると同時にデスクで寝てしまったパターンか。

実際そういうことがなかったわけではない。

厄介な仕事の後だと、動く気力も起きないほど疲れてしまうこともあった。

あぁ、なんてことをしたんだ岡田 貞則よ…今日は完成した資料をもとにプレゼンをしなければならないというのに…大事な大事な睡眠時間を低効率で過ごしてしまうとは。

社畜にとって睡眠時間というのは最も貴重な時間の1つである。

一日中働き続ける我々にとっていかに少ない時間でどれだけの回復を行えるかは、翌日の生死を決める。

中には睡眠時間すら与えられないなんて人もいるだろうが…

何はともあれやってしまったものは仕方ない、今日のところは魔法の薬に頼ることとしよう。

あの飲み物は我々に力を授けてくれる。

例えちょっとばかし力の授け方を間違えて翼を生やしてしまうことがあるとしても、社畜にとっては欠かせないものだ。

おぼろげにそう考えながら、先程より覚醒してきた意識の中俺は体を動かそうとした。

そこで初めて俺は、違和感に気づく。

まず、最初に動けない。

動けと脳が命令しても体を自由に動かせないのだ。

疲れ過ぎて全身が麻痺でもしてしまったのだろうか。

そして次に、想像と違う感触。

体前面には体重がかかっておらず、背中側から心地よい感触が伝わってくる。

ソファーとは感触が違う、ソファーのように固くない。

この心地よさはベッドで寝転んでいるときに感じる、あの心地よさだ。

ああ、ベッドで寝たのはいつぶりだろう…ベッドとはこんなに心地よいものだったのか…

そんな感情が込み上げてきた。

だが、それよりも気になることがある。

俺はどこのベッドに寝ているのだろう。

会社にベッドなどという至高の逸品が置かれた記憶はない。

となると、家か?いや違う。

資料を作り終えた時にはすでに終電を過ぎていた。

俺の家は会社から歩いて帰れるような場所にはない。

ましてや、タクシーなんてものを使うお金はない。

どこのベッドだ?俺はその疑問を確かめるべく、目を開けた。

だが、その疑問に回答が返ってくることはなく、新たな違和感を感じる。

俺の目に移ったのは初めて見る天井だった。

俺はとっさに「え?」という声を出そうとしたが、声も出ない。

それでもどうにか喋ろうとして自分の口から聞こえてきた言葉は、

「あぅ?」

なんてこった、視覚、聴覚、触覚、5感のうちの3つがおかしくなってしまった。

さらに、体も動かせない。

それに加えて声もろくに出せない。

焦り始めた思考のなか、次々と疑問が浮かぶ。


自分はどうなってしまったのか

ここはどこなのか

周りに人は……


気持ちよい朝の目覚めから一気に緊急事態へと陥ったこの状態で、どうにか周りの状況を確かめるべくもがいていると、小さな足音が聞こえた。

瞬間2つの感情が浮かぶ

やった!人が来た!

やばい!どうする!

喜びと不安が入り混じり複雑な気持ちになりながら、

足音がどんどんと近づいてくるのを感じ、どうにか起き上がろうとするも、やはり思うようには動かず。

最終的に俺のすぐそばでその足音が止まると同時、

俺の視界には若い女性の顔が映った。

お読みになっていただきありがとうございました。

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