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ベネットのお仕事

 全てが終わった時には、二つの村が壊滅し、町は半壊していた。


 到着した時の状況を考えれば、事に当たったベネットたちは賞賛されるだろう。しかし、それは現地ではなく、中央である王宮での話だった。


 住人たちからしてみれば、平和に暮らしていた所に魔物が大量に流れ込んできたのだ。その数は優に千を超えていた。町を守る兵士たちは死に、そして魔物たちが通過した村は壊滅していたのだ。


 夜が明けて昼になろうとしていた時に、ようやく魔物を掃討できたのだ。最終的に確認作業を明け方から始めて、昼に完了したというのが正しい。


 日が暮れる前に、魔物を片付けたのだ。


「凄い物ですね」


 イズミは大穴に積み上げられた魔物たちの死骸を投げ込み、ヘリーネが火を噴いている光景を見て引いていた。


「早く片付ける必要があるからな。こうなるとドラゴンを所有する我々は仕事が早いから助かる」


 人ではなくとも、ドラゴンがいるだけで一騎当千となるドラグーンの本気をイズミは見た。千を超える魔物を前に怯まないどころか、一日で仕事を終えたのだ。ドラゴンが来た事で逃げ出した魔物は、キースが全て掃討している。言う程簡単な事ではない。


「キース……小隊長も凄かったですね」


「お前は嫌いだろうが、あいつも仕事はするからな。普段から真面目でいて欲しいが、うちは仕事さえ真面目なら他は上級騎士たちよりも緩いかも知れん」


 イズミが複雑な気持ちでいると、そこにローブと仮面をした騎士が二人現れた。連れている馬は、他の馬よりも一回り大きく見える。イズミが身構えると、ベネットは手で制して話を始めた。


「まだ何かあるのか」


「いえ、流石はドラグーンだと思いまして、ね。今回は我々も思う所がありまして」


「そうか、なら仕事に戻るといい。数日の内に騎士団も来るだろうからな」


 既にキースが報告に向かっており、騎士団が駆け付ける事になっていた。だが、どれだけの物資を持って来られるか分かった物ではない。


 国境近くにある領地だけあり、やはり軍備には金をかけている。危険のない領地なら私兵集団でも問題ないが、町を支配する領主は騎士団を所持していた。


「お礼くらい我々も言いますよ。では」


 頭を下げた騎士二名が、馬に乗る。すると、馬はその頭部を鷲に変え、前足も鳥の物となる。下半身だけは馬の状態であった。


 飛び上がるとヘリーネがその姿を睨んでいる。


「食べちゃ駄目だぞ、ヘリーネ」


 ドラゴンが空に向かって一度だけ鳴くと、ヒッポグリフたちは急いでその場から飛び去って行く。


「彼らは?」


「あぁ、まぁ……名前はない連中だ」


 イズミはそれ以上聞くべきか悩んだが、ベネットは困った顔をしているので止める事にした。そうしていると、ルーデルたちが近付いてくる。だが、その表情は少し慌てていた。



 ベネットが広場に来ると、そこではユニアスが呆れている様子だった。木箱の上に座り、眠そうにしている。


 騎士である者たちは、全員が夜通し働いた後なのだ。なれない事をした疲れも出てきている。


「どうした」


「どうした、ではない! どうしてもっと早く駆けつけてこなかったんだ! それに町が滅茶苦茶じゃないか! わしは中央に顔が効くんだぞ」


 商人風の男は、町の顔役なのだろう。中央にコネでもあるのか、騎士を前にしても態度は大きいままであった。


 ウンザリするベネットだが、顔には出さない。ただ、尻尾は疲れているのか力なく垂れ下がっているだけである。


 横目で見れば、簀巻きにされたアレイストが口を布で塞がれている。何かを一生懸命に騒いでいるが、何を言いたいのか理解できない。ただ、道中でルーデルから説明を受けていたベネットは、大体の事情を理解していた。


「お前たちは我々を救助した事で勲章でも貰えると思っているかも知れんが、そんな事は絶対にさせんからな!」


「そうですか。では、好きにしたらいい。近い内に騎士団が来ますので、それまで我々が護衛に付きます」


 ベネットは気にした様子もなく、顔役をあしらうと全員を呼び寄せる。アレイストだけはユニアスが肩に担ぐ形で連れてきた。


 ベネットたちに降り注ぐ視線は、どれも好意的でない物ばかりだった。当然だ。彼らは被害を受けたのに、自分たちは中央で勲章を貰えるなり、褒美が貰える。それを考えれば、腹も立つだろう。


「隊長、自分は今回、足手まといでした。ですから、勲章は――」


 住人たちの視線に思う所があったのか、ルーデルは勲章や褒美の辞退を申し出る。しかし、ベネットは首を横に振るのだった。住人たちから離れると、ルーデルに説明する。


「お前のためだけに勲章をやるのではない。これは辺境のために与える勲章だ。お前たちも覚えておくといい」


 疲れた顔をしたミリアが不思議そうな顔をする。納得が出来ないので、口を開いた。


「それってどういう事ですか? 勲章や褒美を与えるなら、復興のために使うべきでは?」


「正しい意見だな。正し過ぎて泣けてくるよ。それが出来れば、苦労はしない」


 ベネットは、国境には領主の騎士団と派遣された騎士団がいると説明する。ベネットたちは派遣された側だ。そして、領地の事に関しては領主の責任だ。正確に言えば、ベネットたちは依頼が無いので救助する必要などない。


 だが、救助しないという選択肢も無いのだ。ドラゴンという強大な力を保有するが故に、ドラグーンにはそのような事は許されない。見逃したと難癖を付けられる事もある。


 ドラグーンはクルトアの英雄である。だが、ベネットは自分が英雄だと思ってはいない。国のために、理想であるドラグーンを演じていた。


 評定を歪めるミリアがベネットから視線を逸らすと、ユニアスが代わりに説明する。人を使う立場であるユニアスは、知っていたのだろう。


「……言い方は悪いが、勲章でもやって賞賛しないと誰も動かないんだよ。つまりは利益だ。その利益を、国が出してんだ。領地経営は領主の責任だ。本来ならここの騎士団なり兵隊が対応するのが決まりなんだよ。ただ、ここは辺境で国から派遣された騎士団もいるからな。まぁ、今回は状況が特種だから、あいつらも来たんだろうが」


 ベネットがユニアスの続きを説明する。あいつらというのは、仮面をした騎士たちの事だ。隠密行動を得意とする者たちである。あまり彼らの話題を出したくないベネットは、少々強引に話を引き継ぐ。


「我々が賞賛されれば、周囲の領地からも手助けをする領地も出てくる。それも乗り気で、な。ここの領主に恩が売れる上に、周囲ではこの出来事が話題になっている。見栄を張りたい連中も集まるという寸法だ」


 ベネットは、野外に張ったテントに来ると全員を座らせた。既にイズミは限界なのか、顔色も悪くなっている。心配しているルーデルが、とても可愛く見えた。だが、部下とその仲間のために話してやる。


「助けたからと言って、誰もが感謝するとは限らない。特に亜人は差別される事も多い」


 チラリとミリアを見ると、ミリアは顔を背けた。道中で、顔役の男がミリアを罵倒してアレイストを怒らせた事を聞いていた。


「でも、僕たちが来なかったら、全滅していましたよね。戦っている時も邪魔してきたのに、助けても文句を言って」


 ようやく解放されたアレイストが、イライラとしながらベネットに反論した。助けたのに罵倒される意味が分からないのだろう。ベネットも新人の頃に経験したと思い出すと、どうしてか懐かしくなる。


「そんな物だ。それとも、お前たちは本当に賞賛されて、英雄になれるとでも思っていたのか? 綺麗事ばかり言っていても、彼らも生きていけないんだよ。そこは理解してやれ」


 行き場のない怒りを、ぶつけられる相手にぶつけるのだ。苦労して、そして命を懸けて守った結果がこれである。


「なら、助ける意味なんて……」


 ミリアがそこまで口にしたが、その先は言えなかった。罵倒されてまで助ける事に、価値を見いだせないのだろう。そして、その責任も無い。


 疲れた顔をしたイズミは、ベネットに問う。


「ベネット隊長はどう思っているのですか?」


 ベネットは、即答する。彼女の中で、それが揺るがない事実であるのだ。


「私か? 私の場合は、単純だよ。それが私の仕事だからだ」


 聞き方によっては冷たい発言だった。



 領主の騎士団を待っている間に、ミリアはルーデルたちと共に復興支援の活動をしていた。倒れた建物や道を塞いでいる瓦礫を動かすのだ。


 それらは基本的にドラゴンに任せる。ミリアたちは、男性陣と共に見回りを行っていた。


「イズミはどうしたのよ」


「炊き出しに回って貰った。中隊長だけだと厳しいからな」


 相手はルーデルである。本来ならミリアも炊き出しに加わるべきなのだろうが、料理は苦手である。それに、作業効率が下がる事を自身で理解していた。おかげで、ミリアはルーデルと見回りが出来ている。


 アレイストとユニアスは、今は休憩中で眠っていた。被害があったばかりの町だが、気を抜けば賊が集まってきてしまう。


 それに、変な気を起こす輩もいる。そうした者たちを抑制するために、騎士である自分たちが見回るのだとベネットから教えられている。


「それにしても、少しずつ協力者も出て来たわね」


 町を見れば、瓦礫の撤去や仕事を始めている住人を見かける事が少しずつだが増えてきた。


 生活に欠かせない職業をしている人たちが、片付けを終えると仕事を始めたのだ。通りがかったパン屋では、無料でパンを一人につき一個配っていた。


「お、騎士様たちかい。これ、持っていっておくれ」


 恰幅の良いパン屋の女将さんが、通りがかったミリアとルーデルに茶紙の袋に張ったパンを手渡してくる。店先で焼きたてのパンが並んでおり、店内は荒れている様子だったが店の煙突からは白い煙が上がっていた。


「え、でも……」


 ミリアは困った顔をするが、ルーデルは気にせずに受け取っていた。


「ありがとう」


「ハハハ、助けて貰ったお礼だよ。いつか買いに来ておくれ」


「必ず来る」


 焼きたてのパンが詰め込まれた袋を持つルーデルは、本当に来るのだろうと思わせる返事をしていた。付き合いもそれなりにあるミリアは、そんなルーデルが変わらないと思えていた。


 歩き出すと、ルーデルは先程の続きを話し始めた。


「中隊長が言っていたが、腹が減ると心が荒むらしい。だから食事は大事だと言っていたな。余裕が出来れば体も動くだろう」


「アンタは余裕が無くても動くけどね。無理し過ぎなんじゃない」


 この数日動き続けているルーデルを、ミリアは心配していた。だが、当の本人は丈夫なのか笑顔だった。


「まだいける!」


「はぁ、もういいわよ」


 溜息を吐くと、二人して崩れた建物の破片の上に座る。日が高い位置に来ている。きっと、今は昼なのだろう。貰ったパンを二人で並んで食べていると、通りかかった住人の女が舌打ちをしていた。


 下を向くミリアは、数日前に罵倒された時の事を思い出した。顔役の男に、亜人が口出しするな、死ぬまで働けと言われたのだ。そんな事を言う人間が、まだいたのかと思うと同時に悲しかった。


 明確な線引きをされた気分だったのだ。


「気にするな。中隊長も、気にしても始まらないと言っていたぞ」


「分かっているけどね。心に来るものがあるのよ」


 パンを頬張りながら、ルーデルはミリアを慰める。自分が座る場所と、ルーデルが座る場所を眺めたミリアは、そこに線引きがされた様子を思い浮かべた。腰に下げた水筒から水を飲むルーデルは、既に食事を終えている。


 ミリアは手に持ったパンを食べようとすると、一人の男の子が目に入る。二人が見える場所にある木の影から、こちらをうかがっている様子だった。ルーデルはミリアが食べ終わるのを待っているのか、空を見ていて気が付いていない。いや、気が付いてはいるが、気にしていないだけかもしれない。


 男の子はどう見てもまだ幼い。そんな子にまで何か言われるのかと警戒していると、時々顔を出す少年と目が合う。すると、少年は慌てて顔を隠してしまった。


パンを食べ終えると、ミリアはすぐにその場から立ち去ろうとする。文句を聞く義務もないと思い、立ち上がると慌てて少年が木の影から飛び出してきた。


「行くわよ」


「いや、ミリアに用があるみたいだ」


 ルーデルは、少年が真っ直ぐな瞳でミリアを見ている事に気が付いたのか、立ち去るミリアの手を掴む。すると、少年はルーデルを睨んでいた。


 不満そうな顔をするミリアだが、ルーデルはどこか面白そうにしていた。意地の悪い男ではないので、きっと何かしら理由があるのだろう。そう思って、ミリアは体ごと少年に向き直る。


「何か?」


「あ、あの……」


 下を向いた少年は、両手を後ろにやっている。見下す形になるのは、少年の身長から仕方がない事だろう。


 すると、少年は後ろにやっていた手を前に持ってくる。ナイフでも突きだしてくるのかと身構えたミリアだったが、そこにあったのはパン屋で配っていた茶紙に包まれた花束だった。


 決して高くない、その辺に生えている花束だったが、真剣に集めたのか少年の顔は赤くなっていた。ここまでくれば、ミリアも理解できる。屈んで少年の目線に合わせると、ミリアは花束を受け取った。


「……これ、私でいいの?」


「う、うん」


 少年はミリアの顔が見られないのか、顔を逸らしていた。


「ありがとう」


「助けて貰ったから……僕もありがとう」


 二人の様子を見ているルーデルは、嬉しそうにしていた。複雑な心境であるミリアは、ルーデルをジト目で見る。すると、少年は顔を真っ赤にしたままその場から走り去っていった。


 途中で振り向いて、ミリアに叫ぶ。


「す、好きです!」

「え!?」


 まさか告白までするとは思っていなかったミリアは、驚いた顔をする。そんな姿をルーデルはニコニコしながら見ていたが、少年はルーデルにも叫ぶ。


「お前は嫌いだぁぁぁ!」


 ルーデルに嫌いだと言いながら走り去る少年を見て、ルーデルも驚いている。ミリアは、そんなルーデルを見て笑い出してしまう。


 大笑いしたミリアは、笑い過ぎて涙が出たのか指先で目元をぬぐう。ルーデルも最後には大笑いしていたが、ミリアは気になったので尋ねた。


「まさか、告白するって知っていたの?」


「あぁ、あれだけ真剣な目をしていれば、嫌でも気が付く。というか、ミリアは気が付かなかったのか? 鈍いんじゃないか」


「アンタにだけは言われたくはないわよぉぉぉ!」


 一番鈍いルーデルに、鈍いと言われたミリアは、町中に響くような声で叫ぶのだった。



 寝泊まりしているテントに戻ると、そこでは炊き出しの片付けをアレイストとユニアスがしていた。テントの近くで道具を洗っている。眠そうな顔をしていた。


 起きた所で手伝いをしていたのだろう。


「二人とも遅かったな。何かあったのか?」


 ユニアスがニヤついた顔でルーデルに言うと、アレイストが動揺する。心配そうにルーデルとミリアに視線を向けてくるのだが、ルーデルは――。


「あぁ、ミリアが告白された。告白した相手が、近くにいた俺を恋人と勘違いしたな」

 そう言って笑い出すルーデルに、アレイストは頭を抱えていた。ルーデルは何が不味かったのか理解できないので、ユニアスを見る。すると、首を横に振っていた。


「お前は気にしなくていい。というか、何もしない方が良い」


 アレイストがミリアの事が好きなのは、学園時代から知っている。何か手助けをしてやりたいが、苦手な分野なので手を出さない事にしていた。


「そ、そうか」


 ミリアも複雑そうな表情をしていて、ルーデルも下手な助けで混乱させても不味いと自分を戒める。すると、テントの中からベネットが声を聞いたからか姿を現した。


「遅かったな、二人とも。スープが冷めたから、また温めてやる」


「いえ、そのままでいいですから」


 ルーデルは、ベネットに迷惑をかけたくないと断る。だが、ベネットはそれを拒否する。


「しっかり働いて貰うためにやる事だ、その分は働いて返せ」


「……ありがとうございます。隊長、少しいいですか?」


「何だ?」


 スープを温めようと歩き出したベネットは、振り返ってルーデルを見る。


「隊長にとっての仕事とは何ですか」


 あれから仕事について考えたルーデルは、ベネットの仕事についての価値観を聞いてみたくなった。でなければ、ただ単にベネットは仕事だから人助けをする人物という事になる。


 答えが出ないので、直接聞く事にしたのだ。


「深く考えた事はないな。だが、しいて言えば……生き方だ」


 ルーデルは、少し考えると満足したのか頷いた。満足のいく答えだったのだ。ベネットが、冷めた考えで仕事だからと言った訳ではないと知る。


「ありがとうございます」


「ふん。そんな事を聞いて嬉しがるとは、馬鹿か貴様は」


 振り返って歩き出すベネットの尻尾は、嬉しそうに横に振られていた。頭を抱えたアレイストを放置したユニアスは、ルーデルの元に来るとベネットの後ろ姿を見ながら話しかけてきた。


「俺たちに――いや、お前やアレイストのために、あの中隊長様は面倒な俺たちを連れてきたのかもな」


 ベネットを中隊長様と呼んだユニアスだが、皮肉交じりというわけではなさそうだ。彼なりにベネットを認めたのだろう。


「……そう、なんだろうな」


 ルーデルは、ベネットの後ろ姿を見ながら同意した。自分たちとは違い、ベネットは学園を二年課程で卒業している。騎士の資格すら持たない状況から、ドラゴンに認められて這い上がってきている。


 ルーデルたちがエリートだとするなら、ベネットは本当に叩き上げの人だった。


「苦労してるのに、面倒見の良い事で」


 ベネットが、わざわざ自分たちを連れてきた意味を、ルーデルもユニアスも理解している。現場という物を見せたかったのだろう。善意からだけでなく、立場的に不安定なルーデルやアレイストは、いつ昇進するか分からない。


 何も知らないまま上にいかれては困ると、打算的な物もあったのかも知れない。だが、それだけではないだろうと、二人は思っていた。


「自慢の上司だ」


 ルーデルの自慢に、ユニアスは笑うと冗談を言う。


「俺の所にも欲しいな。くれよ」


「断る」


 二人が冗談を言い合っている間も、アレイストは頭を抱えて真剣に悩んでいた。そんな男三人を、ミリアは複雑そうに見ているのだった。


 数日後、到着した第一陣の騎士団と入れ替わる形でルーデルたちはベネッタの港町へと戻る事になる。


 その時に、アレイストはミリアに恋した少年と喧嘩する事になるのだった。


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