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千草の秘密2

遅くなりました・・・。

前の話を編集しなおしましたのでまたよろしかったら読み直してみてください。

悠也と別れ千草は目的の場所へと急いでいた。

しかし歩きながらも千草の言葉で傷ついていた悠也の顔が頭から離れずにいた。


「だめね・・・許せないのに」


許せないのに憎いのに嫌いにはなれずにいた。

本当はもっと言ってやりたいこともたくさんあったのにあの顔を見たらもう何も言えなかった。


だから2か月という短いような長いような期間悠也に接触するのは徹底的に避けよう。

千草はそう決めた。


目の前に見えた目的地に自然と小走りになる。


「悠貴!」


先生と手をつなぎながら待っている我が子に走り寄り抱き上げる。


「ママっ」


千草の首に腕をまわし頭を擦り寄せる。


「いい子にしてた?」


「うん・・・きょうね、ここちゃんとおやまつくった」


保育所を手をつないで出ると二人は家へと帰りごはんを食べていた。

今日あったことを一生懸命話す悠貴を見ながら千草は微笑み相槌をうつ。


悠貴の顔はますます悠也に似てきていた。

そんな気がしていたのだが今日まさかの再会をして改めて思ったのだ。


悠貴の「悠」は父親であったはずの悠也の字から一字もらっている。

悠貴に少しでも父親を残してやりたかったのだ。


「ママ?どうしたの?」


「え?」


「どこか痛いの?だから泣いてるの?」


驚いて顔を触ってみると涙に濡れている。


何で・・・。


何でいまさら現れたの?


会わなければ私は強く生きようと頑張れた。


再会してしまった今また私は・・・。


弱くなっていく自分の心を叱りながら千草は不思議そうな顔をして見ている悠貴を抱きしめた。





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