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心の隙間2

車は会社からちょっと行ったところにあるファミレスの駐車場へと入って行った。

悠貴は興奮した様子で車の窓にへばりついている。


普段外食をすることはないので嬉しいのだろう。


「さ、着いたぞ~。本当はもうちょっといいところでと思ったけどこういうところの方が気兼ねなく話せるからな」


その口調はすべて聞きだすまで返さないと言っているように聞こえて千草の心を重くした。


帰りたい・・・。


そう思うがあれだけ嬉しそうな悠貴を見てしまえば無理矢理連れて帰るわけにも行かず結局仲良く手をつないでいる二人に続いて千草も店内へと入った。


4人席へと案内され横へ一緒に座った悠也たちの前へと千草が座る。


「悠貴、どれにする?」


「う~ん・・・ぼくこれにする!!」


「チョコレートパフェだな。千草は?」


「え・・・私は別に」


「わかった。このハンバーグセットでいいな。すみませーん!」


いらないと言おうとした千草の言葉をさえぎると昔からよく頼んでいたものを勝手に頼まれてしまった。


こんな些細なことを覚えていてくれている。

嬉しい。


そう思う気持ちを抑えることができない。


「ごめん、ちょっとお手洗い行ってくる」


「ああ」


零れそうな涙を隠すため千草はそう言うと席を立った。




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